今日は夜ではなく、昼。夏フェスの季節ですから。引き続きRock dayにてRolling StonesのBlack and Blue、1975、76年の録音。レーベルはEMI。StonesはZeppelinばかり聴いていた時分はあんまりピンと来なかったけど、Some girls辺りから俄然興味が湧き、新譜がリリースされるといそいそとレコード屋に。このアルバムも発売当時ではなく、2,3年たってから購入したと思う。
10CCと比較すると同じロックなのにずいぶんとサウンド、音作り違うことに驚かされる。前者が多重録音の極致で歪が時に耳触りだが、こちらはclear。なるべく多重録音を避けたシンプルなレコーディングなのだろう。楽器の分離が素晴らしい。各メンバーの音の違い、とりわけゲストのHarvey MandelとWave Perkins(両者ともにguitar)とKeithの音色の違いがおもしろい。全8曲どれも完成度が高く、すべてシングルヒットが狙える曲。たしかA面冒頭のHot stuffがシングルヒットした記憶がある。アルバム全体ではアメリカで初のPlatina disc。
このアルバムからRonnie Woodが参加。太く切れのあるbass guitarは当然ながらStonesのSoundにピッタリ。
個人的な一押しはB面の頭、Hey Negrita。keithとRonの絡みそしてCharlieのdrumが圧巻。それぞれの音が重なり合い、「うねり」つまりグルーブが際立っている。渾然一体となったサウンドが押し寄せてワクワクする。ご存じStonesのバックボーンは黒人音楽。アルバムタイトルからしてこのLPはコテコテ振りが鮮明で気持ちの良いほどである。
side A
1.Hot Stuff
2.Hand of fate
3.Cherry oh baby
4.Memory motel
side B
1.Hey Negrita
2.Melody
3.Fool to cry
4.Crazy mama
(personnel)
Mick Jagger(vocal)
Keith Richard(guitar)
Charles Robert Watts(drums)
Ronald David Wood (bass)Ron Wood