アナログおやじのJazz&Audio日記

アナログ好きのおっさんが綴るJazz&Audioの四方山話です。夜な夜なレコード三昧、オーディオ三昧です。

Bill Evans(Memory of Bill Evans)

2015年08月19日 23時31分52秒 | ジャズ






今宵の一枚はBill EvansのMemory of Bill Evans。録音は1959年12月、1961年2月、6月、レーベルはRiverside。このアルバムはベストアルバム、複数のLPから選曲されている。B面はご存じVillage Vanguardでのライブ。驚かされるのは音源によるサウンドの違いである。CDやSACDとはまるで音が違うのだ。ステレオ録音だが、モノーラルのように音が厚い。Billのピアノがこんなも厚く、濃かったかと唖然。繊細さより、厚み、太さが際立つ。もちろん、リリカルではあるが、枕詞的に使えない。Scottのドラム、Paulのドラムも同様に音が厚い。それでいて、演奏の上手さ独自性が手に取るようにかわる。CD、SACDはSN比は確かに高く、クリアではあるがここまでティールの違いを描けていない。

一押しはA面3曲目のISRAEL。Paulのドラムソロが素晴らしい。BillやScottほどには注目されない?がやはり名手である。


side A

1.Autumn Leaves

2.Some day may prince will come

3.Israel

4.The boy next door

5.Nardis


side B

1.Waltz for Debby

2.Porgy

3.My foolish heart

4.Gloria's step

(personnel)

Bill Evans(piano)

Scott Lafaro(bass)

Paul Motian(drums)

Miles Davis(E.S.P.)

2015年08月19日 01時41分20秒 | ジャズ






今宵の一枚はマイルスのESP。レーベルはコロンビア、録音は1965年。マイルスのアルバムは斬新でエポックなモノばかりで何を聴いても素晴らしく、「どれが好き。?」と言われると迷ってしまう。中でもRound about midnightと本LPが個人的な一押し。前者はコルトレーンのtsが圧倒的な存在感を示し、心が揺さぶられ感情移入しやすく、以前も書いたが落ち込んだ時の回復剤となる。こちらは、全体的にクールで斬新。エモーショナルな度合いは減るものの、何度聴いても聴きたくなる楽曲自体の魅力がある。個人的な前期クインテットと後期クインテットの代表作で、サウンドの違いはもちろん、マイルスの考え方の違いもよくかわる興味深いアルバムだ。

イントロのマイルスが印象的なE.S.P.にも魅かれるがLittle oneが一番好き。ご存じハービー・ハンコック自身のアルバムのMaiden Voyageに収録された曲と同じ曲。


side A

1.E.S.P.

2.Eighty one

3.Little one

4.R.J.

side B

1.Agitation

2.IRIS

3.Mood

(personnel)

Miles Davis(ts)

Wayne Shorter(ts)

Herbie Hancock(piano)

Ron Carter(bass)

Tony Williams(drums)