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今宵の一枚はBill EvansのMemory of Bill Evans。録音は1959年12月、1961年2月、6月、レーベルはRiverside。このアルバムはベストアルバム、複数のLPから選曲されている。B面はご存じVillage Vanguardでのライブ。驚かされるのは音源によるサウンドの違いである。CDやSACDとはまるで音が違うのだ。ステレオ録音だが、モノーラルのように音が厚い。Billのピアノがこんなも厚く、濃かったかと唖然。繊細さより、厚み、太さが際立つ。もちろん、リリカルではあるが、枕詞的に使えない。Scottのドラム、Paulのドラムも同様に音が厚い。それでいて、演奏の上手さ独自性が手に取るようにかわる。CD、SACDはSN比は確かに高く、クリアではあるがここまでティールの違いを描けていない。
一押しはA面3曲目のISRAEL。Paulのドラムソロが素晴らしい。BillやScottほどには注目されない?がやはり名手である。
side A
1.Autumn Leaves
2.Some day may prince will come
3.Israel
4.The boy next door
5.Nardis
side B
1.Waltz for Debby
2.Porgy
3.My foolish heart
4.Gloria's step
(personnel)
Bill Evans(piano)
Scott Lafaro(bass)
Paul Motian(drums)