リヒャルト・ワーグナー
利己的で尊大
しかし革新的で
魅力的な
天才作曲家です。
彼は詩、音楽、絵など
あらゆる芸術の一体化を
目指しました。
しかし初めは
苦難の連続で
借金まみれの
ワーグナーは
妻ミンナを連れて
逃亡を企て
一旗揚げようと
花の都パリへ
行くことを決めます。
しかし60kg近い
巨大な愛犬のせいで
馬車に乗ることが
できないのです。
それでも犬を
絶対に手放そうとせずに
ロンドンまで船に乗り
そこから又、船で
パリに向かうことに
しました。
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ようやく
乗り込んだ船が
大嵐に見舞われ
難破寸前になり
地獄のような船旅を
体験しますが
何とかパリに到着します。
この経験により
出世作になる
「さまよえるオランダ人」が
作られたのです。
≪さまよえるオランダ人≫
ベルリン・フィル
指揮 クラウディオ・アバド
(3‘08)
このように
亡命生活で
各地を移動するときも
コジマと再婚したときも
彼にはいつも
愛犬が同行していました。
バイロイトの
ワーグナーの墓の横には
小さな愛犬の墓まで
あります。