SHAンパンでもいかが?

「最終楽章 気分はAdagio」
77歳の一人暮らし。

シャム猫達

2024-02-24 09:52:00 | 日記

中学生のお嬢さんが
ラヴェルの
「水の戯れ」の練習を
しています。
「無理しないで。」
と言っていますが
少しずつ譜読みするのが
楽しいようです。


  ✨✨✨✨✨

ドビュッシーとラヴェルは
近代フランス音楽の
代表的作曲家です。

1901年に完成した
ラヴェルの「水の戯れ」は
音楽史上初の印象主義の
手法による作品でした。

ラヴェルより13歳年上の
ドビュッシーが
完全な
印象主義の手法による
初の作品「版画」を
書いたのは
その2年後でした。

ドビュッシーは
幼い頃から感受性が強く
異常なほど神経質でした。
上等な版画や書物に
囲まれていなければ
我慢できず
プライバシーを頑なに守り
知らない人と同席すると
落ち着かなくなりました。
人間よりも猫が好きで
シャム猫を
飼っていました。



  ✨✨✨✨✨

そしてラヴェルは
もっとも凝り性で
洗練された作曲家でした。
ダンディで一分の隙もない
身なりで人前にでる
パリジャンでした。

作曲に関しては
じっくりと慎重に創作を
進めていくタイプで
作品の数はそう多くは
ありません。
彼自身が語った言葉が
ありました。

『私は大作曲家ではない。
(略)時間をかけて
一刷毛ずつ絵の具を
キャンバスに
塗っていくような調子で
作曲してきた。
私の作品は
どれも自分自身を
削り取って作って
きたのだが、、、(略)』

「亡き王女のパヴァーヌ」や
「水の戯れ」が
いかに入念に
組み立てられいるかを
改めて知りました。


そんなラヴェルも
シャム猫の
「ムニとミヌ」を
可愛がっていました。