青い花

読書感想とか日々思う事、飼っている柴犬と猫について。

ゴヤ版画展、『気まぐれ』『戦争の惨禍』(神奈川県立近代美術館 鎌倉別館)

2024-09-28 09:43:36 | 日記

神奈川県立近代美術館 鎌倉別館で開催中のコレクション展・ゴヤ版画『気まぐれ』『戦争の惨禍』(それぞれ80作ずつ展示)のうち、『戦争の惨禍』を観に行きました。








前期の『気まぐれ』も観に行くつもりでいたのですが、身辺がバタバタしているうちに会期を過ぎてしまい💦
後期の『戦争の惨禍』も落ち着いてから観に行くつもりでしたが、落ち着く前に会期が過ぎる予感しかなかったので、仕事が休みで午前中通院した日の午後に行ってきたのでした。

フランシスコ・デ・ゴヤの生涯は、隣国フランスの革命やナポレオン軍によるスペイン侵攻、それに対する民衆蜂起が続く激動の中にありました(1746–1828)。
1801年、フランス軍がスペインに侵攻し、そこでは戦争のあらゆる惨禍が繰り広げられたのでした。
ゴヤは、1810年頃から戦争を主題とする銅版画の制作に取り掛かりました。
『戦争の惨禍』(1863年初版)は、60歳を過ぎたゴヤが「戦争」という現実を見つめ、10年余りをかけて制作したものの、その内容故に生前に発表されることはありませんでした。
スペインの首席宮廷画家として地位と名声を獲得しながらも、画家人生の絶頂期に原因不明の病により聴覚を失ったゴヤ。
ゴヤが無音の世界で手がけた銅版画、その漆黒の闇の中には、人間の悪の本能への告発が刻み込まれているのではないでしょうか。































「そのためにお前たちは生まれたのだ」「いつもこうだ」「嫌なのだ」「やはり嫌なのだ」「どうしても嫌だ」「治してやって、また戦場へ」「まだ役に立つだろう」「見るにたえない」・・・『戦争の惨禍』の作品群のタイトルの一部です。
『戦争の惨禍』を鑑賞している間中、何度も深いため息が出ました。
人は醜く、世界は惨い。人が人である限り矯正のしようの無い野蛮の結晶が戦争であり、そこではあらゆる歪んだ欲望が剥き出しになるのです。それは特定の時代の特定の民族に限られたことではなく、人類の始まりから終わりまで変わることなく受け継がれていく共通の宿痾なのでしょう。
そんな重たい気分になりながらも、『戦争の惨禍』は三周閲覧して、同時開催の『特集:1959-スペインに行った現代日本版画展』はほぼ流し見でした。
ゴヤはやっぱり底力が違いました。『戦争の惨禍』を観たことで、改めて前期の『気まぐれ』を観に行かなかった後悔が深まったのでした。

神奈川県立近代美術館 鎌倉別館を出てから、小町通りを散策しました。


もみじ茶屋で休憩。




枡に入った抹茶ティラミスが可愛い。中身がトロトロで美味しかったです。
ほうじ茶ティラミスもありました。


小町通りで買ったお土産たち。








金目鯛の干物がお買い得でした。
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コメダ珈琲店のお月見祭

2024-09-15 09:49:59 | 日記

コメダ珈琲店のお月見祭に行ってきました。
ローソンのスイートポテトラテが近所でやってなかったので(二軒廻った)、コメダで安納芋のスイーツを食べることが出来て良かったです。


今年のコメダのお月見祭は全部で七種。
私達はその内のフルムーンバーガーと安納芋のスイートポテトシロノワールを頼みました。


シロノワールは安納芋のスイートポテトソースの上にソフトクリーム、さらにその上からホワイトチョココーティングソースと黒ゴマがトッピングされています。+100円でコメダ特製おぐら餡追加でトッピングすることも出来るそうです。


お月見フルムーンバーガー。
私はからし入りのチーズソース。コメはからし抜き。夫は照り焼きソース。
バーガーは大きなバンズの中に分厚いハンバーグとレタス、満月をイメージしたエッグオムレツが挟まれています。
バーガーがめっちゃ大きかったので、シロノワールは一つをシェアでちょうど良かったです。
バーガーが本当に大きくてですね。私は手で食べることが出来ず、フォークを使ってばらして食べました。
余力があれば安納芋のモンブランを追加しようと思っていましたが、この二種でおなかいっぱい。コメダいつ来てもお得感がありますね。
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『エドワード・ゴーリーを巡る旅』(横須賀美術館)

2024-09-08 09:32:25 | 日記

ドライブがてら、横須賀美術館で9月29日まで開催されていた『エドワード・ゴーリーを巡る旅』を見に行っていました。これが私たち夫婦の最後の夏遊びでしたね。この日もコメガネは欠席。コメは友達と新江ノ島水族館に行っていました。










『エドワード・ゴーリーを巡る旅』は、全国を巡回する企画展で、今は奈良で開催しているのだったかな。絵本好きの方は地元で開催されたら見に行かれるといいと思います。


エドワード・ゴーリー、日本ではどのくらいの知名度なのでしょうね?
企画展室は撮影禁止で、外にも撮影できるパネルなどが一つしかなかったので、パンフの画像を載せておきます(小さな鞄で行ったので畳み皺が目立ちますが)。






もしかしたら、名前は知らなくてもイラストは観たことがあるという方もいるかも?
お洒落なイラストなので、館内も若いカップルが目立ちましたね。後は年配の夫婦連れとか(私達とか)。ゴーリーはストーリーがアレなんで、子供連れは少なめでした。


撮影可のパネルはこれだけ。
東京都美術館の『デ・キリコ展』も企画展室内は撮影禁止でしたが、外に記念撮影できるパネルや複製画などを複数置いてくれていたのが良かったので、横須賀美術館もそういうサービスを増やして欲しいと思いました。

エドワード・ゴーリーは、独特の奇妙な(残酷な)世界観とモノトーンの緻密な線画がお洒落で、大人向きの絵本作家と言われています。
日本では『うろんな客』と『不幸な子供』が有名みたいですね。私などはその二作しかよく知らなかったのですが。
ゴーリーの作品は、子供が惨い目に遭いっぱなしのバッドエンドで、読後感が憂鬱なものが多い印象です。
実は私、ゴーリーの絵は大好きなのですが、ストーリーは苦手なのですよ。子供が加害される話は辛い。最後まで救いが無いし。でも、絵はすごく好き。

今回の『エドワード・ゴーリーを巡る旅』には、ゴーリーがテキストとイラストの両方を手掛けた主著以外に、挿絵、舞台と衣装のデザイン、演劇やバレエのポスター等、ゴーリーの記念館「ゴーリーハウス」で開催してきた企画展から約250点の作品で再構成されています。
観ていて目がショボショボになるほど細密な線画で、描き込みが多いために「黒」の印象が強いです。たまに余白が多めのイラストを見ると、ちょっとホッとするくらい、気が付かぬうちに物凄く集中して鑑賞していましたね。
そんな感じでゴーリーの作品そのものはとても良かったです。
でも、展示の仕方はちょっと不満がありましたね。
途中、同じところを折り返しで行ったり来たりしなくてはいけないところがいくつかあって、それが地味に興を削がれるというか。建物の作り的に仕方ないのかもしれないけど、展示作品はなるべく一通で閲覧出来るようにして欲しいと思いました。

『エドワード・ゴーリーを巡る旅』の展示会場を出てから、常設展やほかの企画展を見て、ミュージアムショップでお買い物をしました。





・・・このミュージアムショップ、室温が高過ぎ💦
省エネかもしれませんが、ゆっくりお買い物させる気がないのかと。幸か不幸か『エドワード・ゴーリーを巡る旅』関連グッズがそんなに置いていなかったので、室温が適温でもあまり買わなかったかもしれませんが・・・。
ゴーリーのイラストはお洒落だから、ステーショナリーやランチボックスなんかが置いていたら買ったと思うのですけど。や、ステーショナリーは少しだけ置いていましたが、ちょっと使いづらいサイズだったので、買いませんでした(文句が多い)。
でも、絵本はたくさん置いていました。ゴーリーは絵本作家だから、絵本がグッズみたいなものでしょうかね。
小学校低学年くらいの子供が選んだ本を見て、「それは子供がひどい目に合う話だけど、大丈夫?」と聞いていたお母さん(らしき保護者)がいて、そうだなぁと考えさせられました。子供の興味にあれこれ言いたくはないけど、年齢にふさわしくないものはフィルタリングしたいし、この辺の塩梅は難しいですね。


絵本『ジャンブリーズ』と、『うろんな客』の缶バッジを買いました。


帯をとったところ。
著作権的に中身を撮影してネットにアップして良いか分からないので、外側だけ載せます。言葉の意味はよく分からないけど、10人のジャンブリーズの珍奇な旅模様がとにかく可愛いのです。

今回は、図録は買いませんでした。絵本は今後集めるかもしれません。




別館の谷内六郎館を見学してから、横須賀美術館をあとにしました。




美術館を出てから、向かいの観音崎公園を散策する予定でしたが、あまりの暑さに断念。
少し遅めのお昼ご飯を『はま蔵』で食べました。






夫が天麩羅定食(穴子メイン)で、私が海鮮丼です。単品で白身魚のフライも頼みました。このフライが一番美味しかったです。何の魚だろ?
「はま蔵」は、リーズナブルな価格で美味しく、店員さんの感じも良かったです。横須賀には毎年行くので(なんなら地元江の島より行っているので)、次回も「はま蔵」で食べようかなと思いました。


これは、同日にコメがえのすいで買ってきたお土産。お父さんとお母さん、何も買って来なくてゴメン。
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夫誕生日2024

2024-09-01 10:43:54 | 日記

先月25日は夫の誕生日でした。


藤沢の鰻屋「一幸」でお祝い。


久しぶりに来店したら、大幅に値上げしていてビックリしました。お会計が現金オンリーのお店なので、お財布にお金多目に入れて置いて良かったです。


お重からはみ出る鰻。
フワフワでとても美味しかったです。


肝吸い。


ごま豆腐。


オレンジ。


河豚の唐揚げも頼みました。


ケーキは同じく藤沢のパティスリー「とろわふれーる」で買いました。


ピスタチオとレアチーズのケーキです。

「とろわふれーる」のケーキは、クラシカルなデザインのものがおおいのですが、こちらはかなりポップなデザイン。




こちらはお盆に「とろわふれーる」で、買った桃のケーキ。期間限定でした。
桃を丸ごと使用した贅沢なケーキで、お値段もそんな感じでした。でも、お値段以上に美味しかったです。


誕プレは、サンダル。
くすみカラーのベルトが可愛い。


こちらも誕プレ。
ペア腕時計。夫婦でお揃いです。
チョコレート色の文字盤が気に入ってます。
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