青い花

読書感想とか日々思う事、飼っている柴犬と猫について。

河津桜2019

2019-02-25 08:19:47 | 日記



今年も足柄上郡松田町の「まつだ桜まつり」に行ってきました。
丁度満開の時期で、お天気にも恵まれたので、大変美しい河津桜を見ることが出来ました。菜の花の黄色、河津桜の濃いピンク、その向こうに見える富士山と、素晴らしい構図でしたよ。

行ったのは日曜です。
去年行ったのは最終日の二日前で、既に葉っぱが目立つようになっていたことと、雨天だったこともあって、それほどお客さんはいませんでした。が、今回は晴天の満開中だったので、大変な混雑でしたよ。九時過ぎに着いたのに会場の西平畑公園の駐車場は既に満車で、臨時駐車場に車を止めることになりました。
開会期間中は、駐車場は無料のようです。その代わり、駐車場に入る時に「桜まつり運営協力金」として16歳以上は一人200円を支払います。領収書と一緒に絵葉書がもらえました。


臨時駐車場から歩いて15分ほどで西平畑公園に着きました。
道が狭いうえに写真を撮るために立ち止まるお客さんが多くて、上に着くまで牛歩状態でした。その分ゆっくり見ることが出来ましたが、写真は去年の半分ほどしか撮れませんでした。


















去年は去年で葉桜も綺麗だなと思ったのですが、やはり桜は満開の時期が一番ですね。










今年も吊るし雛が展示されていました。
我が家も二週間ほど前にお雛様を出しましたよ。女の子のお祭りは華やかで良いですね。


桜ソフトは羽二重餅入り。


川魚囲炉裏焼は、イワナ、サクラマス、アユの三種が売られていました。


桜饅頭。

我が家のメンバーは老人体質ですので、例によって早目に到着して早めに帰宅コース。
お昼前には現地を後にしたのですが、その頃にはあとから来たお客さんの車で周辺の道路が大混雑でした。早めに行っておいて良かったです。
それでも駐車場周辺から抜け出すのにずいぶん時間がかかりましたよ。渋滞を避けるために、だいぶ遠回りをして帰ることになりました。まつり会場で買ったお蜜柑が良い旅の友になりましたよ。
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声たちの島

2019-02-22 07:51:51 | 日記
スティーヴンソン著『声たちの島』には、ボルヘスによる序文と、「声たちの島」「壜の小鬼」「マーカイム」「ねじれ首のジャネット」の四篇が収録されている。

本書は、ボルヘス編集“バベルの図書館”の17巻で、私にとっては8冊目の“バベルの図書館”の作品だ。

スティーヴンソンの作品といえば、『宝島』と『ジキル博士とハイド氏』の二作が圧倒的に有名だろう。私などは、その二作しか読んだことがない。
『ジキル博士とハイド氏』は、児童向けに訳された本(多分ポプラ社)と、映像化作品から受けた印象は記憶に残っているが、同時期に読んだ『宝島』については、正直なところ殆ど覚えていない。そんなわけで、私にとってスティーヴンソンとは、長年『ジキル博士とハイド氏』の人以外の何者でもなかった。

『ジキル博士とハイド氏』の映画化については、ボルヘスの“その映画化を試みた人はいつもきまって一人の役者を使ってきた。しかし、二人が実は同一人であるとわかるほうがもっと驚くべきことなので、二人の役者にやらせたほうがもっと効果的だったのではあるまいか”との弁に、全面的に賛同である。
当時小学生だった私が『ジキル博士とハイド氏』で最も戦慄したのが、まさに二人が同一人であるという事実そのもので、それに付随するハイド氏の蛮行やジキル博士が追い詰められていく過程などについては、それほど恐ろしいとは思わなかった。一つの肉体の中で二つの人格が拮抗しているという状態への、生理的ともいうべき嫌悪感は30年以上たった今でもまだ生々しい。
犯罪者の言いがちな、「魔が差した」とは次元が違う。全身の細胞の一つ一つに異物が混在しているようで、受け入れ難いくらい気持ち悪かった。ということで、ヘンリー・ジキルの手記には、そりゃそうなるよね、という憐憫混じりの同情を覚えたものである。
去年の4月に読んだグラビンスキの『狂気の巡礼』にも、これと同様の、深く考えたら発狂しかねない恐怖を感じたので、私はこの種の自身の内側から起こる怪異にとことん弱いのだと思う。

『ジキル博士とハイド氏』と同様に本書の四作も、読みやすい構成で、情景を脳内にイメージしやすかった。スティーヴンソンの作品が映像作家の創作意欲を掻き立てるのがよくわかる。
ただ、どういう訳か、映像化した作品を観たらコレジャナイ感が強くなってしまうのが、観る前から解ってしまうのだ。この感じは何なのだろう。原作を読んだ時点で、見てきたように鮮やかに自分の内でイメージが固まってしまうからだろうか。

更に自分でも意外だったのが、『ジキル博士とハイド氏』と雰囲気の近い「マーカイム」より、南の島を舞台にした「声たちの島」と「壜の小鬼」の方が面白かったということである。子供時代にはピンとこなかった『宝島』も、今読んだら面白いかもしれない。

1890年に保養の必要から南洋諸島のサモアに渡ったスティーヴンソンは、そこから帰ることなく四年後に生涯を終えた。
サモアの原住民は、スティーヴンソンにトゥシタラ(物語をする人という意味)という綽名を進呈したのだそうだ。「声たちの島」と「壜の小鬼」は、その美しい綽名にふさわしい幻想美に彩られた魔術の物語だった。


「声たちの島」
モロカイ島の魔術師カラマケは、見るからに異様な男だった。
彼はモロカイ島とマウイ島の高貴な家系の直系子孫であったが、肌の色は白人よりも白かった。髪は枯草色で、目は赤く殆ど盲目だ。
彼は魔術によって、国王をはじめ王国中の人々から様々な相談を持ち掛けられていた。また、彼ほど人に恐れられる人物もいなかった。彼の呪術によって病気にかかり、痩せ細った者もいれば、体も魂も消え失せて、骨ひとつ見つからない者もいたからだ。

カラマケの娘と結婚したケオラは、義父の助手として共に暮らすうちに、義父の富の秘密を知る。
カラマケは魔術を使って不思議な島に行き、そこで拾い集めた貝殻をピカピカの銀貨に変えていたのだ。義父の弱みを握ったと思ったケオラは、彼を強請り、その魔術を利用しようとする。
しかし、相手は伊達にハワイ中で恐れられている魔術師ではなかった。
驚異的な方法でカラマケに殺されかけたケオラは、カラマケの魔手から逃れるためにあちこちを転々とするが、移動の度に事態は深刻になっていく。ケオラが逃亡の果てに辿り着いたのは、なんとあの貝殻の島だった。そこは人々から「声たちの島」と呼ばれていた…


「壜の小鬼」
ハワイ島にケアウェという男がいた。
ある日、彼は散歩中に丘の上で素敵な屋敷を見つけた。こんな屋敷に住んでみたいと覗き込んでいたら、中から屋敷の主人が出てきた。
主人は何故か見ず知らずのケアウェを中に招き、羨ましそうにしているケアウェに、「あんたはこれよりもっと立派な家を手に入れることが出来る」と言った。そして、牛乳瓶ほどの大きさの壜をケアウェに見せると、打ち明け話を始めた。主人は、この小鬼の閉じ込められている壜によって、欲しかったものをすべて手に入れたのだという。そして、その壜を50ドルでケアウェに譲るという。
そんなうまい話があるものだろうか?それに、何もかもを手に入れたのだというのなら、なぜ、主人は暗い顔でため息ばかりついているのか?
主人によれば、その壜を死ぬまでに誰かに売らなければ、死後永遠に地獄の火に焼かれることになる。しかも買った時より安価で売らなければならない。何でも願いを叶えてくれる小鬼にも、不死だけは叶えることが出来ないのだ。

関わり合いにならない方が良いと判断したケアウェだが、主人にうまい具合に誘導され、結局壜を買ってしまった。
その後、ケアウェは壜の力で、まず土地を手に入れ、次に邸宅、更にその次に美しい妻と、欲しいものを手に入れる。が、その度に彼を取り巻く状況は悪化していく。
恐ろしくなったケアウェは、一度は壜の売却に成功するが、様々な不運が重なり、壜を底値で買い戻すことになってしまう。もう手に入れた時より安値で売ることは出来ない。このままでは、ケアウェは死後地獄に落とされてしまうのだが…


二作とも、短慮な男が軽率に魔性の者と関わり合って、絶体絶命のピンチに陥る。
主人公の七転八倒ぶりが、コミカルに描かれていてなかなか楽しい。彼自身は逃げるばかりで特に建設的な努力はしないのだが、彼のことを心から愛している妻の助けで、間一髪脅威を回避する。のび太とドラえもんみたいな夫婦である。
しかし、美味い汁だけ吸ってハッピーエンドなんてことがあるのだろうか?
一見めでたしめでたしのようだが、魔性の者が完全に消滅したという描写は無いのだ。スティーヴンソンの他の作品を読むと、この二作もハッピーエンドの向こう側に魔性の者が先回りしているような気もするのだが。

ボルヘスは、スティーヴンソンを文体の巧者と評していたが、構成も巧みでテンポが良く、大変読みやすかった。
序文では、本書収録作のほかに、『難破船』『新アラビア夜話』『パラントレイの若殿』『ハーミストンのウィア』『引潮』にも触れている。この中で特に心惹かれたのは、自殺クラブという不穏な単語の出てくる『新アラビア夜話』だ。『ハーミストンのウィア』は他所でもよい評判を聞いているので、こちらも折を見て読んでみようと思っている。
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凜&桜、8歳になる

2019-02-18 07:44:56 | 日記
凜と桜が今月で8歳になりました。
凜は本日、2月18日が誕生日。
桜も同じ年の2月生まれらしいのですが、お野良さんだったので正確な誕生日はわかりません。我が家では次女・凜、三女・桜ってことになっていますが(長女は娘コメガネ、四女は柏です)、もしかしたら桜の方がお姉ちゃんかも。






凜は病気知らずで元気溌剌。
この年まで定期健康診断とフィラリアの予防薬、各種予防接種以外で獣医さんにかかったことがありません。落ち着きがなくていつもピョンピョンしているせいか、実年齢よりも若く見えます。


夫に抱っこされる桜。いつでもボンヤリ。


すぐに寝る。
桜は少し老け込んだ気がします。目元に老齢特有のショボショボ感が出てきたように見えるのですよ。亡くなった牡丹に比べれば丈夫ですが、それなりに獣医さんのお世話になっています。出来るだけ健康を保って長生きして欲しいものです。
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バレンタインデー2019

2019-02-15 07:42:33 | 日記

今年のバレンタインデーのお菓子は、自宅用にココアシナモンロール、娘コメガネのお友達用にコーヒーココア・パウンドケーキを焼きました。

形が違うだけで、見た目が殆ど変わらないのですが、一応パンとパウンドケーキです。
パンとパウンドケーキでは、かかる手間が雲泥の差。パンは三時間近くかかりますが、パウンドケーキは一時間もかかりません。


ココアシナモンロール覚え書き。
強力粉160g、薄力粉40g、純ココア15g、砂糖40g、塩1つまみ、ドライイースト3g、牛乳130㏄、バター25g、シナモンシュガー適量、チョコチップ適量、スライスアーモンド適量。アイシング用の粉糖と牛乳適量。

ドライイーストは劣化が気になるので、3gずつ分包になっているものを使っています。

粉類をボールの中でかき混ぜる。
そこに40度くらいに温めた牛乳と溶かしバターを混ぜ込み、蓋を被せて15分ほど寝かせる。
生地がツルツルにまとまるまで手で捏ねる。生地が手にこびり付かなくなったら終了。


炊飯器のパン生地発酵機能で一次発酵。我が家の場合は60分。
二倍くらいに膨らみます。
一次発酵後、打ち粉をした台の上で生地に濡れ布巾を被せて10分間ベンチタイム。
生地を伸ばして成形。


オーブンを40度に設定して二次発酵。40分。


二次発酵後はここまで膨らみます。
その後、180度に設定したオーブンで15分ほど焼いてから、オーブンの温度を200度に上げ、焼き色が付くまで様子を見ながら焼く。
冷めてからアイシングと軽く炒ったスライスアーモンドをトッピングして出来上がり。


コーヒーココア・パウンドケーキ覚え書き。
インスタントコーヒー大匙山盛り一杯、純ココア大匙山盛り一杯 、牛乳70㏄、強力粉50g、薄力粉 70g、BP小匙一杯、バター70g、砂糖80g、卵一個、チョコチップ適量。

オーブンを160度に予熱する。
レンジで温めた牛乳にインスタントコーヒーと純ココアを溶かし込む。
柔らかくしたバターに砂糖を加え、クリーム状になるませしっかり混ぜる。溶き卵を2回に分けて混ぜ込む。
そこに振るっておいた粉類を混ぜ、更にコーヒーとココアが混ざった牛乳を投入し、ダマが残らないように混ぜる。


生地をクッキングペーパーを敷いた型に流し込み、上にスライスアーモンドとチョコチップを飾る。底を軽く打ち付け空気を抜いてから、オーブンで35分焼く。
粗熱が取れてから乾燥防止のためにラップを巻く。


切り分けてから小袋に入れてコメガネのお友達に配りました。


夫へのプレゼントは、アーガイル柄のカーディガンです。
まだまだ寒い日が続くと思うので、防寒対策に活躍してくれたら良いですね。
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中学校の入学準備

2019-02-12 07:31:22 | 日記

連休中は冷え込みましたね。
我が町も積もるほどではありませんでしたが、そこそこ雪が降りました。娘コメガネは大喜び。でも、インフルエンザから回復したばかりなので外遊びは禁止です。


画像は長崎名物桃カステラ。掌を目一杯広げたくらいの大きさです。
先週、夫が長崎出張のお土産に買ってきてくれました。雛祭りにはまだ早いのですが、コメガネの快気祝いということで。可愛いので食べるのが勿体ないです。
長崎には主人の仕事の都合で二年半ほど住んだことがありますが、その頃は毎年お雛様の段飾りに桃カステラを捧げていましたよ。だから、桃カステラを見ると当時の生活が懐かしく思い出されます。コメガネが0歳から3歳になる前のことなので、本人は当然何も覚えていませんが、親から見れば子供が一番可愛い時期ですよね。


私のお気に入り、長崎物語も。


寒いので猫団子。
連休中に中学校までコメガネの体操着の採寸に行って来ました。
先週の入学説明会に今回の採寸と、中学入学への準備が少しずつ始まって、コメガネの人生も大きな節目を迎えるのだなと感慨深いです。制服は一足前に注文済み。
子供ってあっという間に大きくなってしまいますね。少し寂しいですが、大過なく育ってくれているのはありがたいです。
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