ここでアノ羊が・・・ @ よしむら （大阪天満宮）

福岡出張の後は、今度は大阪。
この時期定番の出張コースなので、大阪の友達にも何人かに連絡。

営業との接待飲みを何とか避けて、夜は美味しいお店で友達と語らうのだー！


向かったのは、大阪で 日本酒卍固め と言われている3つの日本酒居酒屋さんのひとつ、
酒や肴　よしむら さん。

大阪天満宮の賑やかな商店街の入口にある、しぶ～い雑居ビルの１Ｆ。
なんだか　「地元に馴染んだ」　感がたっぷりある入口でいいなぁ♪
後から気付いたのだけど、暖簾がかかってないのは、OPEN直前に到着しちゃったからみたい。


中に入ると、店主のよしむらさんと奥さんがニッコリ向かえてくれる。
奥さんは朗らかで清楚で明るい雰囲気だし、よしむらさんが、これまたかっちょいいんですけど！

年季の入った、カウンターだけのこの雰囲気・・・いや～～イイです！
自分のツボを見事に突いてる。
常温のお酒たちも、棚にびっしり。

目の前の食器棚も、なんだか家庭的な雰囲気。

初めて来たのに、初めてじゃないような、「家」に居るようなリラックス感だ～～。

お酒のメニューや黒板には本日オススメ料理が。

ちなみにお燗オススメの日本酒銘柄は、手元にあるメニューの裏に書かれている。


友達を待つ間、チビチビやってようかなーと、
最初に　「軽くしゅわっとしてる、冷たいのありますか？」　と聞くと、而今 を出してくれる。

ほんの少し発泡してて、舌にピリっとくる感じ？！

お通しは、蛸ぶつと胡瓜の酢のもの　で、サッパリ。



飲み友達2人も揃ったところで、次はさっそくお燗！
日置桜 特別純米 H19BY 。

お？！　郷（さと） と書いてあるものは初めてみるぞ？！
よく見ると、酒蔵なかやま 特別限定品　と書かれている。PBなのかな～。


おつまみは、魚からお肉まで、いろんな産地のものがメニューに書かれていて、
どれもこれも美味しそう～(>_
お造りで 鹿児島 石垣鯛 を。

3種類の部位を出してくれる。
エンガワ（かな？！）の、コリコリ感がイイ！
それに、どこも部位も程よい脂ノリで、これはとーーっても美味しい。


庄内産　式部なすのたたき　は、皮がツヤツヤで柔らか～い。

メニューをざっと見たときに思ったのだけど、なぜかこの日は庄内産のものが多い？！
と、庄内の話題で、アルケッチャーノ の話をしてると、
「奥田くんね（笑）」　と、話し始めるよしむらさん！

ええー！　“くん”付けで呼んじゃうなんて（笑）


日本酒もどんどん行きます。
一合徳利なので、3人で飲んでいるとスグに空いてしまうけど、たくさん種類を飲んでみたくて。
やっぱり、関東と違うラインナップなんだよなぁ♪

川亀　山廃純米 H18BY                                 　開春　「西田」　生もと純米　
 
川亀は愛媛のお酒、乳酸っぽい甘さと、キレの良さが。
開春は「山口」は呑んだ事があるけど、この「西田」との違いって何？！なんて言ってたら、
「山口」は杜氏の名前、「西田」はお米の産地の名前って教えてもらいました～。


さてさて。
おつまみメニューを見てた時に、友達が「これは食べとかなあかんかも。」 と言っていたのが、
琵琶湖産　ビワマス塩焼き　。

もう1人の友達も、メニューを見ながら、
「よしむらさん、ちょ・・・と、これ、値段おかしくない？！　安すぎん？！（笑）」　
と、書いてあるのは480円。

勉強不足ながら、その価値と値段を、最初理解していなかった・・・が、しかし。

食べたら・・・納得(>_<)！！
こりゃ、確かに高級魚の味わい、しかも純粋な塩焼きでこんなに美味しいなんて。
あしが早いそうで、きっと関東では、なかなか食べられないだろうな・・・貴重な一切れでした！


「よしむらさんといったら、名物はコレだよ」　と友達から言われらけど、その前から目をつけていたのは
長崎産 特上　生穴子白焼き　。

ややーー！これは香りも見た目もすばらしい。
そして、食べたら、もーーーっとすばらしい！！
なんて柔らかいだろう。。クチの中でとろける～。さすが名物！


そしてそして、いよいよ、期待大！の料理が！

最初　「庄内の食材がいっぱいあるね」と言っていたけど、その中でもコレは自分が知ってる限りでは、
伊奈中央の蕎麦屋さんの裏メニューくらいでしか見たことがなく、
というか、普通の居酒屋にだって、ほとんど見かけることのない、その料理とは・・・。

庄内産　羽黒緬羊（ヒツジさん）　炭火焼　なのだ！！

くぅ・・・これも悶絶(>_<)！！
紅くて旨みギッリシな部分はもちろん、なんて上質な脂感だろう。
しかも、がっつり出されるワケじゃなく、ほどよいおつまみ的な量が嬉しい。


これは日本酒もガンガンすすむ。
鷹長 純米吟醸　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　山陰東郷 純米 H17BY
　

日置桜　鍛造にごり　　　　　　　　　　　　　　　　　　会津娘 純米 「無為信」（むいしん）
　
・・・すすむ、ように見えるけど、また念を押すと、3人で一合だから、
ちょっと大きめのお猪口だと、すぐに無くなっちゃうんだなぁ～。


飲みっぷりが良いからか、よしむらさんが、こんなお酒を出してくれる。
仙亀 生酒 の、なんと 2000年出荷 ！！

10年も前の出荷・・・、出荷するまで蔵に寝かせているであろうことも考えると、もっとそれ以上？！
そんなにも前の生酒が、まだこんなに美味しいなんて。
さすが神亀！


こんなのも出てきた(>_日置桜 生もと強力 の・・・

H16BY！　
これが、まだ未開栓で眠っていたんですか！
というより　「あったの、すっかり忘れてたよ（笑）」　と、出してくれるよしむらさんに感謝(>_<)！！


お酒を飲み続ける我々に、お新香 や 玉葱 をタダ焼いただけのおつまみも。
　
玉葱が甘くて美味しい。


この後も、まだまだ続く。
目の前にある 鷹長 菩提もと　や　　　　　　　　　　奥能登の白菊 純米吟醸　「古酒」　
　
こんな甕に入ってるのを見るのは初めて！　　　　　　　白菊のほうは H9BY だとか！


常きげん 山廃純米 魂の酒　　　　　　　　　　　　　

農口杜氏が執筆した本の出版記念のボトルだそう。

それにしても、これらのお酒 （仙亀とH16BY日置は別） が一合で 600円～1000円 だなんて。。。
大阪、いいなぁ～。
料理だって、この質を考えたら、いつもの関東の感覚からすると、すごいCP。


お店は、いい時間になると、常連さんで満席。
みんなとっても楽しそう。

よしむらさん夫婦が、とっても気さくでホントに色々話してくれるのも嬉しいのだ♪

それに、ここで扱う食材のレベルの高さは、食べてみて、とっても実感！
まぢで庄内の羊はおいしかったなぁ・・・。
いや、石垣鯛も、式部なすも、ビワマスも、生穴子も！

お酒も、美味しいお燗好きな我々も満足できるし、冷たいお酒も揃っている。
一方、早い時間に来た常連のおじいちゃんは「菊姫ある？」　って、美味しそうに呑んでたな♪

これは、人気店というのも頷ける。
お店と人とが、イイ感じに繋がってるというか。

もちろん自分も、とっても楽しめてしまった。
笑顔がと～～～ってもステキな、お2人と、友達2人に感謝です♪


[酒と肴 よしむら]
大阪府大阪市北区天神橋1-12-22
06-6353-4460
18:00～23:00(L.O)
定休日：日曜