いつも行く八百屋さんの隣に、こぢんまりとした家庭的な雰囲気のフレンチが新しくできてから、通りかかるたびに気になっていたんだけど、できた当時(2016年11月)はムスコが幼稚園に入る前で「こんなお店に坊を連れて入るのはまだ無理だなぁー…」なんて指をくわえながらスルー…。
でも、 幼稚園に入ってからは「子連れに優しいお店らしいよ」と耳にし、さらにバイト先の女将がワインスクール繋がりがあるというではないですか!
そんなワケで、私の誕生日祝いに「家の近くを開拓しよう。行きたいお店探しといて。」と相方が言ってくれた時に、ピーンときまして。
向かったのは Le Petit Ciel ル・プティ・シエル。(どーでもいいけど、自分の誕生日のお祝いに自分でお店に予約するのってなんか恥ずかしい…)
しかもランチじゃないでーす!ムスコ連れでディナーに来ちゃったー!うわーい…て言うかドキドキー。
お店の中はシンプルでブラウンとワインカラーが落ち着く雰囲気。
4歳児も一緒、というのをお店に伝えておいたからか、個室に通してもらえました。 これはとってもありがたい!
テーブルに置かれているメニューはドリンク。
「最初はビールがいいなー」という相方なので、ハートランド(小瓶)を2人でシェア。
基本的にアラカルトはなくコースのみで、ディナーなら3,800円から。でも「誕生日のお祝いだから一番高いやつにしよう」と太っ腹な相方の言葉により(そのワケは最後のおまけにでも)、この日は8,000円の シェフおまかせコース
アミューズは2皿で、1皿目は私の大好きな“ちょびちょび盛り” 。
さつまいものスープ 鱈の白子 パテ・ド・カンパーニュ パンケーキwithマスの卵
マスの卵なんて初めてかも!見た目はイクラの小さいのだけど味は全然違う。そして相方から、鱈の白子のパスが来て「やったー♪」
ちなみに、ママ友から聞いた「子供に優しいお店」というのは、例えばベビーカーごと入れたり…っていうのもあるけど キッズコース 1,500円 があるんです!
ムスコには最初に コーンポタージュ 。メレンゲが入っていて、お子様コースといってもちゃんと丁寧に作られてる。
パンは和田岬の「ブーランジェリー メゾンムラタ」のバゲット。神戸って大手のパン屋から個人経営のような小さなパン屋までクオリティが高いのだけど、その中でもすごい注目されているムラタさんのパン!「やったーー!」…と食べようとすると、ムスコの手が “しゅぱっっ!!” …はやっっ!!
「あのー、おかあさんにもちょびっとちょうだいね」というと、小指の爪くらいの大きさにちぎってくれました(笑)。 笑って見ていたお店の方が「パンはいくらでもお出ししますから。」と言ってくださって、この後、何回お代わりしたことか・・・
アミューズを楽しんでいると、料理する前の オマール海老 fromカナダ を見せてくださいました!
すごーい!おおきーい!しかもカナダからはるばる海を渡って来たのに、まだ生きてるよ〜!「いつもイキの良いのが、取引先しているトコから手に入るんです」と。
持たせてもらったら、ずっっっしり重い!身が詰まってる〜!って言う感じ。
そして持ったままムスコに見せたらお約束。「こわいーーー(涙)。ぼく、おおきいえびキラーイ!!!」はいはい、この海老さんはおかーさんとおとーさんが食べますからねー♪
ビールを飲み終え、次はハウスワインを飲んでみることに。
Torreon De Paredes トレオン・デ・パレデス というチリのワイナリーの Valle De Rengo Rose '15 ヴァレ・デ・レンゴ ロゼ。ハウスワインは1種類のみで、「ロゼ」というのも珍しい。
聞いてみると「前菜、魚、肉料理など幅広く合わせられるもの、ということでロゼを扱っています」とのこと。なるほど〜。
アミューズの2皿目は ハマグリ・タラの芽・クワイのカレー風味のフリット 。そら豆・うるい も添えてある。丸く振りかけてあるのは 醤油のドライフリーズパウダー なんだとか。
そしてムスコにはメインが登場!「ウホ〜〜!美味しそうなハンバーグじゃねーか!!」と、真っ先に相方が反応する。あんたハンバーグ好きだからねー…でもこれはムスコのだからねー(笑)。
でも、これがほんっとに美味しそう。手こねらしいふわふわな中身で、ソースが…ソースがこれまたウンマ〜いのです。あぁ…えーもん食ってんなぁ…ムスコよ。
私たちのコースは前菜も2種類。
1つ目は フォアグラ 。…が!写真を撮り忘れた!!!ショック。。。
もとい、ソースが濃厚でとっても美味しい…こういうお店で食べること自体が何年かぶりだから、フォアグラも何年ぶり?!
添えてある、黄色い長〜い花みたいなのが トウモロコシの新芽 って聞いてびっくり。こんな形してるんだ〜。食べるとちゃんとトウモロコシの味がする。
フォアグラに合わせて、おまかせで白ワインをグラスでお願い。
南アフリカの Linton Park 76 Chardonnay リントン・パーク 76 シャルドネ 。フォアグラが濃厚だから、それに合うような香りも果実味もリッチな辛口のワインとのこと。ほんと、コクがあっておいし〜い!
前菜2皿目は、さっきの オマール海老。爪のお肉もちゃんと乗せられてます。
んも〜こ・れ・が!うま〜〜〜〜い(感涙)!!! なんって味が濃厚なの?! 身は肉厚で弾力あって、かつジューシー。こんな美味しいオマール海老食べたの、初めてかも。
それに何と言っても 海老ミソ!!た〜〜〜っぷり入っていて、もちろんこれも超濃厚。ワインのリントン・パークが海老ミソにも合う。相方はミソは苦手なので私にまたまた全部パス。ほほほ、やった〜
魚料理は のどぐろ 。
ムスコが隣でギャーギャーうるさくて、うまく下の野菜について聞き取れなかったのだけど、玉ねぎみたいな…でも玉ねぎとはちょっと違う。上に乗っているのは マイクロトマト と ホワイトセロリ 。
ニンジンや玉ねぎを煮込んだような山吹色のソースもおいしーい!スプーンが添えられていて「余すことなく食べたい…」という気持ちにばっちり応えてくれる。この “痒い所に手が届く” 的なサービス、とっても嬉しいです。
さぁさぁなんだか飲むペースが上がって来ました。(← 私だけ)
相方がハウスワインのロゼをずーっとチビチビやっている間にも、私は白ワイン2種類目へ。
のどぐろの料理に合うものをお願いすると、ハウスワインのロゼと同じワイナリーの Sauvignon Blanc 2016 ソーヴィニヨン・ブラン を出してくれました。1杯目の白も「辛口」ではあったけど、これはまた全然違うタイプの瑞々し〜い「辛口」。
さてさて、料理はいよいよラスト。
骨つき子羊のロティ! ふわ〜〜美味しそう〜!ていうか美味しいーー!!絶妙なレア感、ナイフを入れると…なんて表現したらいいんだろう…“ぷりんぷりん”。マスタードの入ったソースもたまりません。添えてある野菜は、里芋、ゴボウ、芽キャベツ 。薔薇は…流石に食べられないかな(笑)。
肉料理の時は、相方も一緒に赤ワインをお願い。もちろんお任せで。
GLENELLY ESTATE RSERVE RED 2010 グレネリー・エステートリザーブ・レッド 。
なにやら面白いワインらしく、お店の方が、かいつまんでこのワインの説明をしてくれました。
南アフリカのワインだけど、この造り手はもともとボルドーの名門ワイナリー。でも南アフリカの土地を見染め、ボルドーのシャトーを売ってまでして、ボルドーからワイナリーをそっくりそのまま、南アフリカに移動させたんだそう。当初の醸造スタッフも総勢fromフランス。そして、今でも南アフリカにいながらフランスはボルドーを彷彿とさせるワインに仕上がっている…と。
…と言うウンチクはさておき、もうこれは味わってみた者にしかわからない…ラムに合う〜。シラーがメインに入っているって仰ってたかな、ほんのりスパイシーな味わいもあって、それがいい感じ。
デザートの前に、お口直し。
アルコールは飛ばしてあるワインのグラニテ。
目の色、キラーん!!と変わって、私と相方の席を交互に移動して迫るムスコ。
ちょっと落ち着きなさいって、あんたのお子様コースにもデザートついてるんだから〜。
お皿が出されると、私がカメラを構えるよりも早く、イチゴを瞬殺っ(笑)。
ちなみに、私たちのコースではデザートも2種類。
まず、クレームブリュレ 。
そして2皿目は・・・
おおお〜!Happy Birthday 仕様になってる〜!!
相方の“通常パターン”は、レアチーズケーキとショコラケーキで、誕生日本人の私には、それにプラスでバニラアイス、ガレットナチュールみたいなの、マドレーヌみたいなの…と超豪華!
でもやっぱり予約した時に「どちら様のお誕生日で?」と聞かれて「えっと…私です…」って言うのってねーもー恥ずかしいったら!思わず「夫に予約しておけって言われまして〜あはは〜」って言っちゃいましたよ(恥)。こういう時くらい予約してくれよなー相方よー。
18時にお店に入って、気づけばもう21時半!すご~いゆっくりできちゃった。いつもなら20時に寝かしつけてるムスコも、この日は14時〜17時でがっつりお昼寝したから、特に眠くてグズることもなく。
それに “肩肘張らないフレンチ” と言うことだけど、さすが8,000円のシェフお任せコース、久しぶりに「うまいもん食べたー!!」って、お腹も心もほくほくでーす♪
でも…「相方がおごってくれるから、いっか。」と、ついワインいっぱい飲んじゃいまして。しかも、すべてお店の方にお任せ…すんごおーい高いワインだったらどうしよう…お会計やいかに?!ドキドキ…
と思ったら!!
予想外に安くてびっくりー!!!
いつもお酒代で、っぽーん!と金額が跳ね上がるのに、お任せで頼んだワインがどれもこれも良心的で、ちょびっと感動しちゃいました。
肩肘張らないだけじゃなくて、懐にも優しいんだなぁ〜。
素朴で温かい接客をしてくれるし、最後にはお店の方3人が全員見送りしてくれて、良い誕生日プレゼントをありがとうございました!
〜 おまけ 〜
相方が珍しくこういうお店に連れて行ってくれたのには、ワケがありまして。
と言うのも…
私の誕生日を忘れていた(笑)。
相方が忘れているであろうことは、事前に気づいていたけど「まーいっか、あえて私からは何も言わないでおこう。そして気づいたときには “貸し” なるというワケだ、ふふ。」と思っていた腹黒いワタシ。
その策略に見事に引っかかりましたとサ。(気づいた時の慌てようといったら(笑))
あ、いやいやいやいやこんな美味しいお店をおごってくれて大感謝ですヨ!
【 Le Petit Ciel ル・プティ・シエル 】
神戸市中央区下山手通4丁目10-22 鯉川マンション1A
078-391-1339
HP: http://petit-ciel-kobe.jp/index.html
特にパンが旨いって言うのが良い!
何気にパンが旨いって言うのはポイント高いよ。
ハハハ、俺が言う前に言われてしまった。
坊、良いもんくってるな! 笑
最後に皆出て来て御見送りも素敵だね!
相方殿の嫌いなものはそのままプレゼントだね! 笑
パンは、やっぱ「さすが神戸」というのか、
「神戸といえば」って言う食文化の1つなので、
どこのパン屋さんも美味しいんです。
その中でもカクベツ…って言うのもあって、
飲食店で「○○のパンを使っています」って
謳っているところもいっぱいあります。
相方が嫌いなもの=私の大好物ですからねー(笑)。
ちゃんと予約の時に「苦手な食材は?」って聞かれるんですが、
相方の苦手をあげていたらキリがないし、逆に私の好物がなくなるので、
いつも聞かれるときは「ないです!(キリ!)」(笑)
こちらワイン実に手ごろな値段、サービス料もとっていないですね。ワイン代が料理以上になってしまうことが多いので、こういうお店はありがたいですね。
若3時間半もおとなしく楽しめるんですね。
なんだか庄助さんに言ってもらえると感慨深いものがあります。。。
ワインの手ごろな値段にびっくりです。
特に最初の白ワイン、これも650円だったなんて!
おまかせにすると、大抵高めのものをお勧めされたりしますが
本当に良心的だな~と思いました。
若、ずっとおとなしく・・・というわけにはいきませんよ~。
靴脱いでソファ椅子にごろんして遊んだり、机の下で一人で遊んだり。
でも、ちょこちょこ出てくる料理を見ると
「これなにー!これなにー?!」と興味津々で
飽きなかったみたいです。
まき子、四十路くらいになったのか??
おめでとう!!
ココに書き込むのは何年ぶりだろうか、、、、
そして俺が書き込んだ理由がわかったら
流石だな(笑)
でも四十路にはまだまだ及びません、えへ。
コメントほんっとに久しぶりですね。
書き込んだ理由…blogを再開した?と思って、久しぶりに見にいったら、ビンゴ。
また後でゆっくり見に行きますね〜♪
と言うか、今度こそ続けてくださいよ(笑)。
敷居の高そうなお店で、こんなに良心的に、優しい接客受けたらたまらないですね(。>д<)質の良いものをじっくりとしみじみお酒と楽しめるって最高ですね(^_^)
僕は、むしろその為に仕事頑張ってますがww
息子さんの健やかな成長をブログで拝見するのを楽しみにしています(^_^)
敷居は外見もですが、全然高そうじゃないのですよ〜。
ランチは1,800円からやってますし。
なのにクオリティが高くてとても充実感いっぱいです。
ムスコネタも追ってくださり(笑)、
いつもありがとうございます!