アネキー！！ @ 日乃丸酒場 うのすけ（四谷三丁目）

四谷三丁目駅からてくてく歩いていると、
細い路地には良さそうなお店がなんだかいっぱいで、ふらふら～と吸い寄せられそう。

こういう通りって歩いてるだけでワクワクしちゃうな～。


と、ふ…と何かに気付いて脚を止め、そのまま2～3歩、後ずさりしてみる。


おおー！！ビンゴ！！！

一瞬通り過ぎたこの日の目的地は 日乃丸酒場 うのすけ さん。
周囲のお店は電光看板を出してるけど、なんとも隠れ家的なしぶ～い案内。

この雑居ビルの2Fへ上がって行く階段も、またしぶ～い。

まるでオトナのワンダーランドへ迷い込むようなこういう雰囲気って大好き♪

お店に入ると、立派で大きな木のカウンターが鎮座している。


このカウンターに約10席ほどだけの、と～～ってもこぢんまりしたお店。

カウンターの向こうでニッコリ迎えてくれる店主はおねいさん♪
「女店主が切り盛りしてる良いお店」という事前情報はいただいてたけど、
チャキチャキ！ハキハキ！と、なんだか男まさりでステキ～～。


最初はビールを飲もうかな。生ビールは何だろう？
と思って、うのすけさんに何気なく聞いてみる。

すると、まるで「1の質問に対して100で返してくれた」感じ！

「ビール、いろいろありまっすよ！どんなのが好みとか言ってくれれば！」と、
なんとなんと、と～～っても沢山の地ビールの銘柄がいっぱい出て来るではないか。

自分は アメリカのIPA が、だ～い好きと言うと、
「IPAいいっすね！あ～～昨日、あのIPA無くなっちゃったんだよなーー、どうしよっかな。」 
と言いつつも、イギリスの面白そうなのを出してくれる。
PUNK  IPA 。

なかなかファンキーな味わいで飲みやす～い！
とはいえ、味はしっかりしてて、ホップの苦みのバランスいいなぁ。

飲み物メニューを見せてくれると、
ビールや日本酒だけじゃなく、すんごいいろ～～～んな種類のお酒がある。

でも、どれもこれも、うのすけさんの "ひとこだわり" を感じられる。

味醂も色んな種類があるし！もちろん飲む用。



ラムがあったり日本のワインがあったり…
そんなお酒を美味しく飲ませてくれるグラスやお猪口、徳利も種類がいっぱいだ。

お料理メニューは、こんな賑やかな感じで、眺めてるだけで楽しくなっちゃう♪

しかも、どれもこれもおいしそーー！

ちょびちょび系のおつまみメニューもいっぱい。



お通しは3品で 豆富 茶碗蒸し おから 。くぅ～、どれも飲兵衛のツボついてるなぁ。

特に、茶碗蒸しが美味しい！
何か隠し味が…？「普通の茶碗蒸しとな～～んか違いますね」と言うと、
なんとパルメザンチーズが隠し味に入ってるんだとか。なるほどぉ～～～。


メニューボードを眺めていると、ふと ポテサラ が2種類あるのに気付く。
1つは定番みたいだけど、
もう1つは「本日のなぐりがき」にある 出来たて！ポテサラ 東村山ver. とな。

東村山といったら！の ポールスタア というブランドソースを使ったもの。
ポテサラのベースの味付けには、今年新発売の 温野菜ソース を混ぜてあって、
それにお好みで 東村山ソース をかけて食べる…これあ～～～ウマい！！

何でも、今年の 豊島屋本店の蔵開き に行った時に、
蔵の中で売られていたポールスタアを "大人買い" したそうで「重かったぁ！」と（笑）。 
（というワケで、中央線沿線のお店ではありませんでした～～♪）


うのすけさんには、東京の地酒がいっぱい揃っている。
しかも、そこらにある地酒ではなくて、
うのすけさんの目にかなった、これまた "ひとこだわり" が感じられるものばかり。

最初に自分の味の好みを告げて、冷たいお酒をお願い。
出してくれたのは「純米じゃないんですけど…」と言いつつ 丸眞正宗 吟醸辛口 。


わおー、酒器がかっこいい！

お酒自体が冷やされ過ぎてなくて良い感じ。食中に合うなぁ。


もう1つ冷たいお酒を出してもらう。 本吉乃川 本醸造 。

これは東京ではなく、小布施の蔵元だ。

一口飲んで…「これ、お燗にしたら美味しそう」とつぶやくと、
うのすけさんが "ニヤリ" （笑）。

さっそく温めてもらっちゃいましたー！

この徳利もいいなぁ。。。
味わいも、うんうん、温めた方が全然深まりがでてくる。


お料理は、友達が来た所でいろいろ注文。

まずは トンコツのマース煮 。

これが、マ・ジ・ウ・マーーーー！！
トンコツが骨まですんごい柔らかく煮込まれてて、マースのなんと良い塩梅。
お汁までがお酒のアテになっちゃいます。 

そして 今日のトリッパ  ハチノス煮込み 。

トリッパというからイタリアンなトマト色をイメージしてたら、純和風で濃厚な味付け。
うま～～～い！！
うのすけさん曰く、
玉葱を飴色になるまで炒めたものを使ってるので、この色になるんだとか。



この後は、お燗モード 。
最初からそうだったけど、もうすっかりオマカセで 梅乃宿 純米吟醸 。



東力士 燗あがり 本醸造 。

おお！ これは本醸造じゃないみたい！　はぁ～～肩の力が抜けますね～～。

養老 金盃 で、いったん冷や（常温）を挟んで…

（モザイクかけちゃってごめんなさい！かっちょイイうのすけさんのお顔は、行ってからのお楽しみってことで）


ちなみに、2軒目で来たり１人で来る時に嬉しい、
浮気盛り（3品盛り）と 迷い箸盛り（5品盛り）なんてのもある。

この日の浮気盛りは、浅利の佃煮　ちりめんじゃこ　オリーブ漬け

うひゃーーお酒がススム～～。
食べて美味しいのも嬉しいけど、お皿もカワイイ…凝っててホントにステキだな。


自家製 荒木町干し はたはた 。

分かるとは思うけど念のため…荒木町とは、うのすけさんのお店がある地名でーす。
まだ小ぶりだけど、ハタハタが美味しい時期になってきたなぁ。


だし巻きたまご も頼んじゃった。

うう、、これも、おいし～～いです(>_<)。

頼んでから作ってくれるわけだけど、
お酒を出して、お料理はこれだけのを作って、っていうのを、
全部うのすけさん一人でテキパキやってるのがスゴイなぁ～って思ってしまう。


再びお燗を聞いてみると、ずらっと並べてくれる。
八王子城 とかっておもしろ～い！

八王子でも酒米が作れるんだ！
って感動してると、いろいろ語ってくれる。
ホントに詳しいし、そして "好き" なんだろうな。
日本酒の話しだけじゃなく、日本のワインの話しにもと～～って盛上がってしまう。


最後に出してもらったお燗が いきな女 山廃仕込 特別純米　。

うわおーー！これも良いお燗ですね～♪

ちなみに、隣に鎮座しているのは、"会長" だそうです。
チェブラーシカじゃないんすか？　と聞いたら "いえ、会長です" と（笑）。 

そんな会長は店内のアチコチにおりますが、これはまた年季が入ってますね～～。


この日は、早い時間に来たし、時間が経っても他のお客さんもなかなか入らなくて、
初訪問だというのにすんごい長い時間、お話をゆっくりいっぱいできちゃった。

私は好みのタイプのお酒というのはあるし、そのピンポイントにはハマらないかもしれないけど、
うのすけさんの独自の拘りって全然違和感を感じない。
むしろそこに、どっぷりオマカセで浸かると、何とも居心地いいのだ。

それにやっぱり、うのすけさんのキャラがステキで！！
ホント、かっこよくて男まさりで頼もしくて。

"ねえさん" というより、"アネキー！" って呼びたくなっちゃいました（笑）。

ああーーまた行きたいな。
うのすけさんは距離の保ち方も上手だな、って思ったけど、
だからこそ、もっともっと深く知りたーーーい！


[ 日乃丸酒場 うのすけ ]
東京都新宿区舟町3-6
定休日：日曜
18:00～？？（笑）
（土・祝のみ14:00～17:00も）
※営業時間は事前に確認した方が無難かと…→twitter の unosuke72th をドウゾ