昼からお蕎麦屋さんで飲む時、つまみやお蕎麦が美味しいことはもちろんだけど、
陽の光りの差し込む雰囲気が心地よい所って、個人的にはけっこうポイント高かったりする。
そんなお蕎麦屋さんの中でも、以前 行った時から “もう一度行ってみたい・・・!”
と思っているお店が、東村山 にある。
平日の仕事後ではなかなか行けないので、ゆっくりと昼間に飲みに行ける日に、
蕎麦&日本酒好きの友達を誘って行くことに。
向かったのは 土家 さん。
お庭もついている一軒屋なのだ。
古民家を改築した・・・というのだけど、
今、この目に見えている部分は、ほとんど土家さんが一から手を加えての改築だとか。
お店の中に案内されると、前と同じように、奥の明るい部屋に通される。
日本の家らしい広い窓。
そこから降り注ぐ光りが、なんとも柔らかくて・・・癒される~~。
友達が、入口の陶器を見に行ってる間に、自分が座ってる場所からパチリ。
この部屋の前にはカウンター。
その奥で、店主の土家さんがテキパキとお仕事中。
さてさて。
土曜だと、以前のように、予約での3500円の蕎麦懐石もあるのだけど
友達と事前に相談して、
「一品料理は5品だけだけど、我々のつまみ量を考えれば、アラカルトで十分かも?」 ということに。
メニューを見ながら、最初は何をつまもうかな~と思っていると・・・
メニューを取りに来た、土家さんの奥さんに
「ココからココまで全部。」 いう友達にビックリ(笑)。
“ココからココまで” とは、単品メニューの右端から左端までの5品全部!
あははー!(笑)
いや、きっと最終的には全部頼んでたかもしれないけど、初っ端に言い切っちゃうところがイイっす!
最初は、ハートランドのビールを。
お通しの、“昆布”という渋さが、またツボ突いてます。
一品目は「蕎麦豆腐です」 と、1人一皿を置いてくれる。。。でも。
あの・・ 「蕎麦豆腐って言いました?!」 と、思わず言ってしまいたくなる一品。
鮮やかで、、いろいろ盛られていて、、
いつも食べてる蕎麦豆腐と全然違う形での切り出しで、初っ端から“やられたー!”という感じ。
ラズベリーとトマトが美味しい出汁の効いたジュレに包まれて、蕎麦豆腐は下の方にたっぷり。
スプーンで混ぜ混ぜ。
旬野菜の炊き合わせ 。
この一皿の中でも 「エ!?これって、食べられるの?!」 と、ビックリしたのが、
トウモロコシのヒゲのお浸し ! (写真では右に添えられてます)
しゃくしゃくっていう食感で、近いものといえば水菜のような・・・でも、もっと味わいがある。
おもしろいな~。
いつもトウモロコシを調理する時に“鬱陶しいな”って捨ててたのが、申し訳なくなってしまう。
そして、左上に添えられてる 山東菜 も、初めて食べるのだけど、美味しい~!
白菜を、ぎゅーーっと凝縮したような味わい。
この 出汁巻き玉子 も、かなーーり美味しい!
ふかふか、ふわふわ!
出汁と卵の味わいが、じんわ~~り味わえる感じ。
お漬物 が、これまた鮮やか。
お皿はもちろん、盛り付けもステキなんだよなぁ~。
というところで、お酒についても。
この日、お店にあったのは 秀凰 と 上喜元 そして 亀次好日 。
秀凰 と 上喜元は、きっと温めない方がいいだろうな・・・と、冷たいのをお願い。
この器が、またイイのだ~!
土家さんは、こういった土の器を造るのも好きだそう。
「形がゆがんでるのは、私が造ったものです(苦笑)」って仰るけど、
いやいや、その味のある形が良いんですよ~~。
最初の冷たいお酒のあとは、亀治さんをひたすらお燗で。
どしっとした徳利、これもまた良い。手にもって、しっくり馴染むような。
土家さんは 「今日はバタバタして、料理を出すのが遅れてしまってすみません」 というのだけど、
我々は、普段つまむスピードが遅い上に、この日はまた喋りまくってるから、余計にゆっくり。
むしろ、土家さんの、ゆっくりペースがありがたい。
この 蕎麦がき で、最後のおつまみ。
「おなか、いっぱいじゃないですか?」と聞かれつつも、なんだかゆっくり食べているからか、全然OK。
では、最後のお蕎麦は 田舎蕎麦 を。
細めだけど、しっっっかコシがあって、黒いつぶつぶもいっぱい。
はぁ~~~、やっぱり土家さんの蕎麦は美味しい。
つゆにつけて食べるのはもちろん、つけなくても十分“つまみ”になっちゃう?!
蕎麦湯 を入れてくれた器も、土家さんが造ったもの。
これもちょっと歪んでる?!けど、それがまたイイ。
とろっとろの白い蕎麦湯は、全部頂きました。
この頃には、お客さんはすっかりはけて、今何時かな~?!と、
食べ終わってから時計を見てみる。
最後に確認したのは、確か14時だったから、今は14時半くらい?
・・・と思ったら。
ひえええええ!!
16時?!?!(汗)
す・・・す・・・すみませぇ~~~ん(>_<)!!
土家さん、通しの営業ではかったハズ。
なのに、我々ったら、ずーーっと居座ってしまった(汗)。
11時半のOPENと同時に入って6時間近くも・・・まったくお尻が痛くならなかったのが不思議だ。
とにもかくにも、友達と楽しい時間が過ごせたのも、この癒される空間に、土家さんの配慮のおかげ。
ごちそうさまでした♪
[土家]
東村山市野口町4-18-1
042-392-9457
11:30~14:00 / 17:30~20:30
水曜定休
禁煙蕎麦懐石は要予約
[以前の日記]
・2010/7/4 土家さん手作りの器
・2009/9/2 蕎麦懐石
最新の画像[もっと見る]
「蕎麦屋巡り」カテゴリの最新記事
- 今年初参りで「にしん煮」@ 蕎麦前 中手 とうは (県庁前 元町 神戸)
- 鳥南ばんそば & えび天そば @ 旗挙そば 源氏(木曽町)
- ママ友飲み 粗挽きそば @ 蕎麦前 中手 とうは (県庁前 元町 神戸)
- ゆば蕎麦大好き @ 蕎麦前 中手 とうは (県庁前 元町 神戸)
- 今年初の温かいかけそば @ 蕎麦前 中手 とうは (県庁前 元町 神戸)
- サンマ と ゆば蕎麦 @ 蕎麦前 中手 とうは (県庁前 元町 神戸)
- ようやく秋らしく地鶏蓮根汁蕎麦 @ 蕎麦前 中手 とうは (県庁前 元町 神戸)
- 夏なの?秋なの? @ 手打ちそば処 卓(神戸・元町)
- ゴーアラウンドのリベンジ @ 蕎麦前 中手 とうは (県庁前 元町 神戸)
- 久しぶりの 土日限定 田舎そば@ 蕎麦前 中手 とうは (県庁前 元町 神戸)
昼酒してるーー!って醍醐味だもんね。
とうもろこしのヒゲは私も今や好物なのだけど、ヤングコーンのヒゲだったでしょ?
普通のとうもろこしのヒゲは食べられるのだろうか・・。
蕎麦豆腐は、季節や日によって様変わりするから、どんなのが出てくるかも楽しみ(^^)。
それはそうと、タイトルが山になってますよ~。
遠いですが今度行ってみたいです
私は出不精なもので、前に紹介された伊奈のさいとうさんに行った時は遠足気分でしたね。
最近、関内のお鮨屋さんで、若トウモロコシを焼いたのを食べましたが、
薄皮ごと、うぐいす色で透明感がある髭も食べられるんですよね。
お店の概観、雰囲気、そして素朴な味わいのある器いいですね、
機会があったら、ゆっくりお酒呑みながら蕎麦をたぐりたいなぁ~と思いました。
出汁巻き玉子、卵が巻けるぎりぎりのとこまで出汁を足す、そして焦げ目をまったくつけないのがプロの技!!たまに外で食べると、宅飲みとの違いを最も感じるのが、これかも。
食べられないの・・・?!
うーん、あれをうまく有効活用してみたいね~。
昼酒の醍醐味は、やっぱ“明るい光りの中で”
だね(笑)。
何で「山」なんて書いたんだろう(汗)。
アラカルトも、ホントに良いですね♪
蕎麦豆腐がいつも変わるので、
楽しみです~♪
いつもこのくらいの季節に行ってるので、
秋や冬にもまた行ってみたいです!
まったりできる空間なのです~。
癒されます♪
遠いからなかなかいけない分、
ちょっとした小旅行気分で、また楽しいのですよね。
お蕎麦で一杯やはりいいですね。
器も素晴らしい。これは備前焼でしょうか?