まき子の酒

日本酒が好き。純米酒が好き。そんな飲兵衛が「母親」になってしまいました。今はムスコを飲兵衛へと英才教育中?!

器とつまみと蕎麦と @ 土家 (東村山)

2010-07-04 13:17:30 | 蕎麦屋巡り

昼からお蕎麦屋さんで飲む時、つまみやお蕎麦が美味しいことはもちろんだけど、
陽の光りの差し込む雰囲気が心地よい所って、個人的にはけっこうポイント高かったりする。

そんなお蕎麦屋さんの中でも、以前 行った時から “もう一度行ってみたい・・・!”
と思っているお店が、東村山 にある。

平日の仕事後ではなかなか行けないので、ゆっくりと昼間に飲みに行ける日に、
蕎麦&日本酒好きの友達を誘って行くことに。

向かったのは 土家 さん。

お庭もついている一軒屋なのだ。

古民家を改築した・・・というのだけど、
今、この目に見えている部分は、ほとんど土家さんが一から手を加えての改築だとか。

お店の中に案内されると、前と同じように、奥の明るい部屋に通される。
日本の家らしい広い窓。
そこから降り注ぐ光りが、なんとも柔らかくて・・・癒される~~。

友達が、入口の陶器を見に行ってる間に、自分が座ってる場所からパチリ。

この部屋の前にはカウンター。
その奥で、店主の土家さんがテキパキとお仕事中。


さてさて。
土曜だと、以前のように、予約での3500円の蕎麦懐石もあるのだけど
友達と事前に相談して、
「一品料理は5品だけだけど、我々のつまみ量を考えれば、アラカルトで十分かも?」 ということに。

メニューを見ながら、最初は何をつまもうかな~と思っていると・・・

メニューを取りに来た、土家さんの奥さんに
「ココからココまで全部。」 いう友達にビックリ(笑)。

“ココからココまで” とは、単品メニューの右端から左端までの5品全部!

あははー!(笑)
いや、きっと最終的には全部頼んでたかもしれないけど、初っ端に言い切っちゃうところがイイっす!

最初は、ハートランドのビールを。

お通しの、“昆布”という渋さが、またツボ突いてます。

一品目は「蕎麦豆腐です」 と、1人一皿を置いてくれる。。。でも。

あの・・ 「蕎麦豆腐って言いました?!」 と、思わず言ってしまいたくなる一品。
鮮やかで、、いろいろ盛られていて、、
いつも食べてる蕎麦豆腐と全然違う形での切り出しで、初っ端から“やられたー!”という感じ。

ラズベリーとトマトが美味しい出汁の効いたジュレに包まれて、蕎麦豆腐は下の方にたっぷり。
スプーンで混ぜ混ぜ。


旬野菜の炊き合わせ

この一皿の中でも 「エ!?これって、食べられるの?!」 と、ビックリしたのが、
トウモロコシのヒゲのお浸し ! (写真では右に添えられてます)

しゃくしゃくっていう食感で、近いものといえば水菜のような・・・でも、もっと味わいがある。
おもしろいな~。
いつもトウモロコシを調理する時に“鬱陶しいな”って捨ててたのが、申し訳なくなってしまう。

そして、左上に添えられてる 山東菜 も、初めて食べるのだけど、美味しい~!
白菜を、ぎゅーーっと凝縮したような味わい。


この 出汁巻き玉子 も、かなーーり美味しい!

ふかふか、ふわふわ!
出汁と卵の味わいが、じんわ~~り味わえる感じ。


お漬物 が、これまた鮮やか。

お皿はもちろん、盛り付けもステキなんだよなぁ~。

というところで、お酒についても。
この日、お店にあったのは 秀凰上喜元 そして 亀次好日 

秀凰 と 上喜元は、きっと温めない方がいいだろうな・・・と、冷たいのをお願い。
 
この器が、またイイのだ~!
土家さんは、こういった土の器を造るのも好きだそう。

「形がゆがんでるのは、私が造ったものです(苦笑)」って仰るけど、
いやいや、その味のある形が良いんですよ~~。

最初の冷たいお酒のあとは、亀治さんをひたすらお燗で。
 
どしっとした徳利、これもまた良い。手にもって、しっくり馴染むような。


土家さんは 「今日はバタバタして、料理を出すのが遅れてしまってすみません」 というのだけど、
我々は、普段つまむスピードが遅い上に、この日はまた喋りまくってるから、余計にゆっくり。

むしろ、土家さんの、ゆっくりペースがありがたい。

この 蕎麦がき で、最後のおつまみ。

「おなか、いっぱいじゃないですか?」と聞かれつつも、なんだかゆっくり食べているからか、全然OK。


では、最後のお蕎麦は 田舎蕎麦 を。

細めだけど、しっっっかコシがあって、黒いつぶつぶもいっぱい。
はぁ~~~、やっぱり土家さんの蕎麦は美味しい。
つゆにつけて食べるのはもちろん、つけなくても十分“つまみ”になっちゃう?!


蕎麦湯 を入れてくれた器も、土家さんが造ったもの。
これもちょっと歪んでる?!けど、それがまたイイ。
とろっとろの白い蕎麦湯は、全部頂きました。


この頃には、お客さんはすっかりはけて、今何時かな~?!と、
食べ終わってから時計を見てみる。
最後に確認したのは、確か14時だったから、今は14時半くらい? 
・・・と思ったら。




ひえええええ!!


16時?!?!(汗)

す・・・す・・・すみませぇ~~~ん(>_<)!!
土家さん、通しの営業ではかったハズ。

なのに、我々ったら、ずーーっと居座ってしまった(汗)。
11時半のOPENと同時に入って6時間近くも・・・まったくお尻が痛くならなかったのが不思議だ。

とにもかくにも、友達と楽しい時間が過ごせたのも、この癒される空間に、土家さんの配慮のおかげ。
ごちそうさまでした♪


[土家]
東村山市野口町4-18-1
042-392-9457
11:3014:00 / 17:3020:30
水曜定休 
禁煙
蕎麦懐石は要予約


[以前の日記]
・2010/7/4 土家さん手作りの器
・2009/9/2 蕎麦懐石

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24 コメント

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とうもろこしのひげ (hirorin)
2010-07-03 09:55:42
お蕎麦屋さんで昼酒する時に差し込む光は、私もとっても重要だと思う。
昼酒してるーー!って醍醐味だもんね。

とうもろこしのヒゲは私も今や好物なのだけど、ヤングコーンのヒゲだったでしょ?
普通のとうもろこしのヒゲは食べられるのだろうか・・。
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ここはいいですよね♪ (yuka)
2010-07-03 10:13:19
コースもいいけど、そうそう、アラカルトも楽しくて。
蕎麦豆腐は、季節や日によって様変わりするから、どんなのが出てくるかも楽しみ(^^)。




それはそうと、タイトルが山になってますよ~。
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Unknown (ゆふこ)
2010-07-03 10:17:09
良さそうなお店ですね!休日にゆるりと飲みながら食べるお蕎麦は最高ですね
遠いですが今度行ってみたいです
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Unknown (kohyou)
2010-07-04 14:12:18
まき子さんの美味しいお酒とお料理を、いただく為の行動力にいつも感心しちゃいます、
私は出不精なもので、前に紹介された伊奈のさいとうさんに行った時は遠足気分でしたね。

最近、関内のお鮨屋さんで、若トウモロコシを焼いたのを食べましたが、
薄皮ごと、うぐいす色で透明感がある髭も食べられるんですよね。

お店の概観、雰囲気、そして素朴な味わいのある器いいですね、
機会があったら、ゆっくりお酒呑みながら蕎麦をたぐりたいなぁ~と思いました。
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あっという間の時間 (煮酒)
2010-07-04 15:31:36
実は、昼寝してたりして…。
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山東菜ってやつは (たっぱ)
2010-07-04 17:17:37
美味しいですよね。昔は正月用に用意する漬物の代表選手でした。

出汁巻き玉子、卵が巻けるぎりぎりのとこまで出汁を足す、そして焦げ目をまったくつけないのがプロの技!!たまに外で食べると、宅飲みとの違いを最も感じるのが、これかも。
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■hirorin (まき子)
2010-07-04 17:41:26
やっぱり普通のとうもろこしのヒゲって
食べられないの・・・?!
うーん、あれをうまく有効活用してみたいね~。

昼酒の醍醐味は、やっぱ“明るい光りの中で”
だね(笑)。
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■yukaさん (まき子)
2010-07-04 17:43:34
ご指摘ありがとうございます!
何で「山」なんて書いたんだろう(汗)。

アラカルトも、ホントに良いですね♪
蕎麦豆腐がいつも変わるので、
楽しみです~♪

いつもこのくらいの季節に行ってるので、
秋や冬にもまた行ってみたいです!
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■ゆふこさん (まき子)
2010-07-04 17:50:26
本当に居心地も良くて、
まったりできる空間なのです~。
癒されます♪

遠いからなかなかいけない分、
ちょっとした小旅行気分で、また楽しいのですよね。
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西武新宿線での遠征でしたか!? (RW)
2010-07-04 17:52:55
東村山はまだあまり足を踏み入れていませんが、村山浄水場など「はけの道」上流光景をいつか楽しんでみたいですね。
お蕎麦で一杯やはりいいですね。
器も素晴らしい。これは備前焼でしょうか?
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