まき子の酒

日本酒が好き。純米酒が好き。そんな飲兵衛が「母親」になってしまいました。今はムスコを飲兵衛へと英才教育中?!

家プロジェクト & 暖簾 @ 直島

2009-08-18 12:12:54 | 国内旅行

直島での旅行記
 その1:今一番アツイ島?! アートだらけの 直島へ
 その2:Cafe 清 & 田舎家 @ 直島
 その3:でっかいゴミ箱 @ 直島
の続きです。


直島のお話、なが~くなってしまいましたが、これが最後。
家プロジェクト は、やっぱオオトリに持ってきたくて。

とはいっても、「家プロジェクトは、いいよ!」って、みんなが言ってたけど、
実は行く前にいろいろ調べてみれど、ピンと来なかった。

でも、実際に目にしてみて。

こんなだったんだー!! 

というのが正直なイメージ。


家プロジェクトのある本村という地区は、古い民家や廃屋、空き地が多く残っている。

プロジェクトの始まる前は、過疎化や高齢化が進んで、そんな廃屋が増えるばかり。

かと言って、ただの“町並み保護区域”だけじゃ、この小さな島では変化は起こらない、と
それらを使ってアートしちゃおう、という事から始まったそう。


そんな家プロジェクトを見るには、チケットが必要。

6つの主要ポイントが何度でも見られる共通チケットで1000円。

ちなみに 「ぎんざ」 には、このチケットでは入れず、別途鑑賞料が必要だし、
事前予約が可能だったらしく、当日予約しようとした自分は、当然アウト(涙)。


旅館のおばちゃんに、 
「ここだけは整理券が必要だから、一番に行った方がええよ」
とアドバイスを貰って、9時半スタートの前に行ったのは「南寺」 。

お陰さまで、一番最初の時間に見れることができたけど、
もしちょっとでも遅れていたら・・・我々が出てくる頃には、すでに10mくらい並んでました(汗)。

これから行く人のお楽しみのために、詳細はあえて書かないけど、
こんなに 目がちっとも慣れて行かない暗闇 は生まれて初めて体験したかも。



「角屋」

Sea of Time '98 他、2つの作品が見られる。
「でも・・・何でカウンターなの?」
色々思い浮かぶ疑問があったら、島人さんに聞いてみると、また面白いかも♪


こういった、プロジェクトの「家」は、本村のあちこちに散りばめられてるので、結構歩くのだけど、、。
「腹減った~~~!!」
 
なんてったって、朝食ヌキ(汗)。
11時前からやってるお茶屋さんに入って、ところてん♪ 相方は、朝からカレー(笑)。

ここのおっちゃんが、またお喋り上手?!で、
「今日は人が多いやろ! 何でも、今年は40万人くらい来るらしいよ。」 とか
「バスが小さぁでなぁ~、大変や。 でも、バスの運転手、もっとゆっくり走らなあかんよ、ありゃ。」 とか
「来年は、地中美術館の別館がOPENするよ」 とか
島人ならでは?!の色んな話をしてくれる。

おっちゃん、楽しい会話をありがとぅ!


さて。小腹を満たして、再び歩くぞ。
次の家を見るべくたどった石段は蜘蛛の巣が張ってる・・・よっぽど誰も通らない裏道なのかな(汗)?!
 
登った先には 高原城跡 という場所が。こんな小さな島でも、お城があったんだ。

その先に、家プロジェクトの3つ目がある。 「護王神社」

ここもすばらしい。。。
ガラスで造られた階段、その見た目だけではなくて、仕掛けも面白い!
この神社を眺めるだけじゃなくて、階段が続いている先にも、ぜひともご注目。


テクテク歩いていると、マップにまだ乗っていない何かを発見。
「ん?アレも家プロジェクトの一つ??」

と、近寄っていくと レーベンブロイ と書かれている。
飲食店だったんだ~。

古いものと新しいものが融合された、何だか良い雰囲気♪
ランチはここに決定!
 
暑いから、ごきゅー!と、レーベンブロイ がうまーい!
ランチの品は、ロコモコタコライスだけだから、相方と一品ずつ。


さぁ、まだまだ、家プロジェクトはあります。
「石橋」

母屋は残念ながら工事中だったのだけど、左側の建物の中には・・・はぁ涼しげ♪
(あとは行ってからのお楽しみ)

靴を脱いで間近でじっくり見るのもいいのだけど、再び靴を履こうとしたら、
「その椅子に座って履いたらええですよ。そこから見ると、ココが額縁になって見えるんです。」
おおー!なるほどー!!


「はいしゃ」 は、ボロっちい、そこら辺に捨てられたような材料で作られてる。 
ボランティアなのかな?入口で案内してる人に「なんで歯医者なんですか?」って聞いてみた。
「もともと、歯医者さんが診療&住居にしていた所をアートにしたからなんですが、
 はいおく(廃屋) という意味も含んでます」 と。
だから、この作品の名前は「歯医者」じゃなくて「はいしゃ」なのだ。


そして、写真は撮らなかったのだけど 「碁会所」 は、空き地に造られたものなんだとか。
ここは・・・なんかよく分からないけど、キーンと空気が冷たい、雪が降ってる時に見たい、と思ったり。


さて。
以上が、家プロジェクトの6つの見所。

でもでも、プロジェクトで作られた「家」以外にも、
村のみんなが、一緒になって盛り上げよう!と、取り組んでいる姿が、あっちこちに見られるのだ。

その一つ。一般家庭の暖簾集・・て感じでどうぞ。
 

 

 

どこの家の暖簾もステキだったぁ~。


アートだけが浮いているのではない、島の住民と、島の自然と、産業廃棄物と、島活性化と。
たった2日間居ただけなのに、いろいろ考えられている島。考えさせられる島。
こんなの初めて。


ほんとに来てよかった。


海を見つめてたたずむ、黄色いかぼちゃよ・・・。

ばいばーい。

完。

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20 コメント

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色々、 (葛飾のオヤジ)
2009-08-18 12:45:18
詰まっている島なんですね。

何だか、ものすごくでかい島にも思えるほど!

芸術ってすごいなぁ。。島、丸ごと変えられちゃうんだもんなぁ。。


風と太陽じゃないけど、「力」じゃないね、

いい旅だったね♪(*^ー^)
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お疲れさまでした (bleu et rouge)
2009-08-18 12:53:57
壮大なエントリーありがとうございました。
一昨年、岡山に行った時に直島に行けなかったので様子がわかって楽しかったです。

やはり家プロジェクトが楽しそうですね。
生活にアートが取り入れられると身近に感じられそう。ワタシの町でも30年くらい前に町中美術館みたいなイベントがあって、一時街が潤いました。

ワタシは竹鶴蔵ではなく町並みを見に竹原に行ったことがあります。美馬も良かったなー。
空が広い町は和みます。
返信する
レーベンブロイの廃屋 (nao)
2009-08-18 13:11:19
40万人も訪れるのでは飲食店とかお土産屋とか(酒屋とか)地元の人も商売になりますね。本村地区の活性化にはつながりそう。
神社の地下には潜りました?暗いので写真撮影は難しいですけど。あれも「おおお!」って仕掛けですよね。
返信する
■葛飾のオヤジさん (まき子)
2009-08-18 13:38:31
何気に気付いたら4つにも日記が分かれてしまって・・・
でも、どれも端折りたくなかったんです~。

芸術だけど、ちゃんと島のことも考えてる
“繋がってる芸術”だから、
よりいっそう、この島が好きになっちゃうんですね~。

良い旅でした♪
久々に日本を満喫した感じです(笑)。

でも、まだまだ夏休み旅行は続くのです~。
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■blue et rougeさん (まき子)
2009-08-18 13:40:49
直島、私も行く前にいろいろ調べていきましたが、
やっぱり実際に行って体感することの大切さを感じました!
ぜひぜひ、行かれることをオススメします~。

竹原の町並みも良いですし、
宿で一緒になった広島からのカップルは
「倉敷もオススメ~」って教えてくれました♪

まだまだ行ってみたいところ、盛りだくさんです。
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■naoさん (まき子)
2009-08-18 13:43:38
40万人ものお客さんが来るのであれば、
かなり潤うでしょうね~。

でも、小さな飲食店の方々は、あまりにもの人の多さに、
ぐったりな感じでした(笑)。
慣れるのが大変でしょうね~。

神社の地下のことは事前に調べて知っていたんですが、
この日はグルリとロープが張られていて、立ち入り禁止になってて、
地下に入るところが分からなかったんです~。

観光客が多いから、閉じちゃったのかな。。。
地下からガラスの階段を眺め上げたかったです。
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多分 (shoot)
2009-08-18 14:38:11
お前みたいなのがいる限り
静かな島にはならないのだろうね。
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■shootさん (まき子)
2009-08-18 15:05:07
>お前みたいなのがいる限り

確かに、私もその大勢のうちの一人ですが・・・

まるで島の静寂を汚しているかのような。。。
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確かに少し分かりづらい (nao)
2009-08-18 18:50:14
拝殿に向かって右側に「崖」とまで行かないけれど、少し下り坂があって、そこを下りていくと、コンクリートのU字溝を埋めたみたいな狭いトンネル入口があります。まき子さんなら大丈夫だけど、石塚英彦だったら多分つっかえます(笑)。
ちなみに護王神社のボランティアのおじさんが懐中電灯を貸してくれますよ。
地下にもガラスの階段が続いていて足元の地面に潜っています。光が入ってくるととても幻想的。
だけど私が行ったときにはレーベンブロイの看板なんか無かった!(しつこい)
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Unknown (hirorin)
2009-08-18 18:58:23
ばいばーいって読んだ瞬間に泣きそうになった(笑)
島とお別れする寂しさもあり、島に残った黄色いかぼちゃの気持ちでもあり・・・みたいな。
良いところだったねー。
すごく良い観光案内ブログだったと思う。
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