出張の楽しみといったら、やっぱり現地の美味しいものを食べたり飲んだりできる夜!!
なのだけど、お客さんに捕まったり、うちの営業に捕まったりで、
自分が行きたいお店になかなかいけなかったりする(涙)。
んがしかし!!!
今回の鹿児島出張は、ひっさびさに夜の自由タイムができたぜーーー!!
イエーーーーぃい♪♪
鹿児島には酒友が居ないので一人だけど、
ホテルをいつも取る天文館界隈の路地にあって、ずーーっと行きたいお店があったのだ。
その路地っていうのが、これまた、こんな所なワケですよ~~~(笑)。
路地っていうか、建物と建物の 隙間?!みたいな。
知らなかったら絶対に入っていかないような ”隙間” を奥に進むと現れるそのお店は、
菜々かまど 。
くぅ~~。いいっすね、この年季の入った隠れがみたいな感じ♪
ワクワクしながら扉を開けると・・・
「ごめんなさ~い! ただいま、満席でして…。」
…はうっっ
まままままままぢっすか!!!
すんごいすんごい楽しみにしてたので…しょ…ショック。。。。。。
しかも、入口から見える、と~~ってもこぢんまりしたカウンターが、またすんごい良い雰囲気だから、
余計に く・や・し・い (>_<)!
でも、満席なのはしょうがないっす。
びえ~~ん……(泣)
トボトボ…と、菜々かまどを後にして
「他のお店はリサーチしてなかったな…よくわかんないや…」と、周辺を歩いてみる。
天文館だから、居酒屋はいーーっぱいあるけど、
ガラガラで客が入ってなかったり、明らかに観光客を狙っているようなお店には入りたくない。
そんな中、
とってもフツーな居酒屋っぽい外見だけど、外からチラっと見えるカウンターに常連さんっぽい客が2名、
店員さんと仲良さそうにお話しているお店を通りかかる。
酒々蔵 という名前のお店。
外にメニューが置いてあって、チラっと一目見る感じでは、至ってフツーな感じ。
なのに、なんだか第六感がうずいた・・・ような気がして、気づいたらお店の扉を開けてた。
お店はカウンター6席ほど。奥にはテーブルが3~4つほどあって、広くもなく小さくもなく。
店員さんはカマーベストを着ていて、どちらかというと、ちょっとオシャレな焼酎BARみたいな感じ。
初めてだし様子が分からないから「カウンターの端っこで…」と一瞬思ったけど、
既に飲んでらっしゃる常連さん2人は、両端の ”定位置” と思われる席に。
なので、ちょっとドキドキしつつカウンターの ”ど真ん中” に腰掛ける。
最初に小さいビールをもらいながら、
カウンターの中にズラ~~っと並んだ圧巻の焼酎のボトルを眺めてみる。
相当な種類が置いてあるのかな…。
と思っていると、女性の店員さんが、気さくに「なんか慣れてますね~」と、鹿児島弁で話しかけてくれる。
またこの鹿児島弁というのが、柔らかい音というのか、とっても大好き。
私「え? あの… “慣れてる” というのは…」
店員さん「ああー、いや、変な意味じゃなくて、飲み方が慣れてらっしゃるなぁと思いまして(笑)。」
・・・え!そそそ・・・そうですか?!(いきなり飲兵衛なのがバレるワタシって一体…)
と、笑いながら、会話のキャッチボールが始まる。
「東京から出張できまして…」
「六本木でして…」
と話していると、
店員さんが右隣の常連のオジサマも「六本木だって!すごいね~~~。」と交えてくれたりして、
カウンターに居るみんなで、会話に花が咲き始める。
なんか・・・なんだか・・・まったくカンで入ったのに、良い雰囲気ではないですか?!?!
しかも、女性店員さんと思っていた方は店長さんで、33歳という若さなのに焼酎にとっても詳しいし、
焼酎の作り方やカクテルの作り方を見てると、
ちゃんと自分で味見して確認してから出してくれるというキチっとした仕事っぷり。
これは、焼酎、特に鹿児島のは全然分からない自分がメニューから選ぶんじゃなく、
お任せにしてみようかな?と思ったのが、また大・正・解!
「ちょっとクセの強めな芋焼酎が好きです。」と伝えると、最初に出してくれたのが
南之方 と書いて みなんかた と読むんだそう。
大きなグラスになみなみ入れて300円!! という安さにはビックリだし、
「少しずつ沢山飲みたい場合は、半額で半分にもできますよ♪」という嬉しいお言葉。
150円で半分にしてもらったけど、いやいやそれでも、とっても飲みごたえのある量です。
おつまみは、カウンター内にある手書きの「本日のオススメ」から、
サバ節の島らっきょう和え を。
サバ節 なんて面白いな~って思って頼んでみたのだけど、これがまた焼酎に合う!
次のお酒も店長さんにお任せ。
すると、なんだか楽しそうに「次はどうしよっかな~♪」と、ずらっと並んだ焼酎の瓶を眺めてから、
「これ、私の田舎の焼酎なんです。」と出してくれる。
頴娃(えい) という4合瓶 。
オススメの飲み方を聞いてみると お湯割り ということなので「ぜひぜひ♪」
温度まで「ちょっと温めがいいですかね~。」と、拘って出してくれるのも嬉しい。
他にも2~3種類飲ませてもらったりしたけど、
この 伊佐大泉 のお湯割りも美味しかったなぁ~。
これは、3杯ほどおかわりしちゃった♪
最初は3人だけだったカウンターも、気がつけば私以外、みんな常連さんでカウンターは満席。
しかも、みんな仲良い感じで、とっても賑やか!
後から来た常連のお兄さんが、2軒目に来たのかイイカンジにできあがっていたのもあって、
ものすんごい気さくに話しかけて、笑わせてくれるのも嬉しいなぁ~~。
さてさて。
盛り上がりも絶好調!という頃に、
カウンター内にシャツ&ネクタイ姿というキチンとした身なりのオジサマが一人入ってくる。
誰だろう? ネクタイがおっしゃれ~。
と思ったら、このお店の社長さんなんだそう。
とーーってもユニークな方で、またまたカウンターが大賑わい!
しかも、サービスで出していただいたのが、THE初モノな 筍の刺身 。
すんごい美味しいー!!!
って食べていたら、これ、社長さんが自ら採ってきたものなんだそう!!
他にも魚とか野菜とか、ご自分で採ってくるのが好きらしく、
そんな食材を使ったつまみを、よく出してくれるんだそう。ありがたい(>_<)。
料理の写真を撮っている私に気付いた社長さんが
「ハイ、これもどうぞ」と、採って来た筍をどーんと(笑)。
周辺に置いてある小物は、漫画のワンピースが大好きな店長さん(笑)のために、
常連さんが買ってきてくれたマスコットキーホルダー。
店長さんが「これも並べちゃお(笑)」と、ぱぱぱ!と置いてくれたりして、
いや~~~、ほんっとアットホームな感じでイイっっ。
一番カウンターを盛り上げてくれたお兄さんからは、
お土産でお店に持ってきたというオーストラリアのお土産チョコレートも頂いてしまった(笑)。
いやいや~~~~、何の下調べもなく、トボトボ歩いてて、ふ…と入ったお店なのに、
ビンゴすぎません?!
一見も常連も関係なく、お店の懐に飛び込んでしまえば、みんなとっても優しくて、
なんだか、今はなき「さくら」に似た感じ、とでも言うのか…。
一人で初めて来たのに、
気付いたらカウンターのみんなとこんなに盛り上がれちゃうなんて思いもしなかったから、
お店を出る時には、カウンターのみんなに「ありがとうございました!!」って思わず言っちゃった。
”菜々かまどにフラれたのは、このお店に出会うためだったのかもしれない…”
なんて思えるくらい、心温まった夜なのでした。
また行きたいな♪
[ 焼酎 酒々蔵(ささくら)]
鹿児島市山之口町9-17 上原薬局ビル1階
099-224-1356
18:30~AM3:00(日・祝祭日はAM.2:00まで)
定休日:第3日曜日
向こうの方は、お湯割りで呑む方が多いって聞いたけど、バリバリ鹿児島出身、10個ほど上の先輩でミュージシャンの飲み友はこちらに長くいすぎたのかロックです! 笑
伊佐大泉はこちらでも良く見かけるね。
それにしても酒安いね!
でもやっぱり外呑み一人は特に店や客の人とどう呑めるかが楽しめる鍵だね!
「何か慣れてますねぇ」・・・そりゃそうだろ!!笑
ほんっとに安かったです!
ツマミ400円ほどのを2つと、あとは焼酎を半分の量で
10杯くらい飲んだかなぁ~。
なのにお会計で4000円いってなかったんですもん!!!
でも値段がどうのこうの言うより、
お店の雰囲気がすんごく良くて、
「こういうお店に出会いたかったんだ!」
って、ほんとに嬉しかったです♪
お湯割の作り方も、うまかったなぁ~。
私も結構あたりが多い方ですけれど、、、。
当然ほろ酔いで菜々かまど二軒目に行かれたんですよね?(笑
私も自信ありますよ~知らない町では特に
酒以外の感はイマイチなんですが。。。
同じような感じですね(笑)。
そいえばガラスに焼酎がずら~っと並んでいたので
「酒屋さんっぽい」とも思いました。
ハシゴってあまり好きではないんですよ~。
それに初めてだし一人で酔っぱらって二軒目に菜々かまどは、もったいないかな~と。
行くならやっぱり1軒目からじっくりじっくり楽しみたいものです♪
この日は酒々蔵さんに結構遅くまで居たので、
このお店の良さの余韻に浸りつつホテルに戻りました♪
「さくら」の雰囲気とそっくりで、ほんとにほんとに居心地が良かったのですよ~~。
あのカウンターを思い出してしまいました。
やっぱ飲兵衛の第六感って、なんかありますよね~(笑)
無理やり鹿児島出張しよっかな(笑)
私も旅先の食事には拘る方ですが、勘だけで此処まで嬉しい思いをした事は少ないです。
甲府の「十四番目の月」と新潟の「翔ぶが如く」くらいかな?