地ビールとワインと （ニューヨーク記 その２）

（ニューヨーク記　その１　の続き）

夢のような一晩　もありましたが、それだけではなく、色々感じて色々体験した今回の一泊二日旅行。
そんな、徒然を。


序章で述べたように、ワシントンＤＣから、単身で乗り込んだバス到着駅は、マンハッタン。



目的がマンハッタン観光ではないとはいえ、やっぱりバスの中から、あの高層ビル郡が見えてくるとワクワクする。

でも・・・7年前に訪れた時は、９．１１同時爆発テロの一年前だったなぁ。

初めて大学のゼミのみんなで見て感動した、あのツインタワーのある光景を見る事は、もう無いんだ。
何だか・・・ワクワクしつつも、悲しくて悔しい気分。


でも、到着すると、「あぁ、やっぱり変わらない。」って思わせられる活気に、思わず興奮が蘇る。

　

高くそびえるビル郡に、その合間の窮屈な道、観光客がいっぱいで、雑多な雰囲気。そして　“Ｉ NY”というロゴ。

ちなみに、観光するのが目的では無かったため　「何とかなるわ。」　と、
地下鉄マップもガイドブックも何ーーんも持ってこなかった。

まずは、アメリカで初めてお酒を購入したSAKAYAさんに行こうと、いざ地下鉄へ。
が、行き先を聞いたおばちゃんがテケトーだったのか、逆方面に乗せてくれちゃった事にしばらく気付かず。

慌てて降りた時は、時既に遅し・・・戻っていては、NY特派員お2人との約束時間に間に合わなくなってしまう。
SAKAYAさんは断念し、それでも30分はあるから、と
49th St.から38th St.まで、分かりやすいブロードウェイに助けられつつ、歩いて目的地へ向かう。


そして、時間ピッタリ（←なんとかギリギリ、とも言う（汗））、お2人と合流！
よかったーーー無事にたどり着けて。

特に今回お世話になったのはNY特派員一合のこじこじさん。

マンハッタンから車でブルックリンのマイクロブリュワリーにつれて行ってくれました。
道を間違えてしまっても（ほんっとに見辛い標識だ！）、それはまた楽しい時間♪
車の中で咲いた日本酒話やもろもろの話も、たのし～いのだ！

そして、着いたのは　Brooklyn Brewery（ブルックリン・ブリュワリー）　。

マンハッタンのすぐ近くにも、こういう地ビールのマイクロブリュワリーがあるんだなぁ～。
でも、周りの雰囲気といったら、いかにも映画の悪者の拠点がありそうな、ひっそりとした埠頭や倉庫ばかり。

「キケンな香りがプンプンしますな～。」　なんて言いながら、「この倉庫みたいなのかな？」と入ると。



すんごーーい！！熱気ムンムン、人いっぱい！
外からじゃ全然分からない雰囲気だ～～。


タンクも、こうしてドドーンとあったり、造りの機械かな？色んな展示も。

　


この奥は、もっとすごい人ゴミで、み～んな大盛り上がり。この先にビアバーがあるに違いない！！

人ごみを何とかかわして、ようやく到着すると。

　

あったあった！タップに、銘柄が書かれている黒板。

NY特派員一合さんのオススメに従い、
私はまずは軽めの　ラガー（右）　、ＮＹ特派員二合さんも軽めの　ピルスナー（左）　。

車を運転してくださってるＮＹ特派員一合さんにとっては、目の毒だったと思います・・・ホントにありがとうございます。


この2つ、色の違いが、おもしろーい！！
ラガーは、深みと軽さ、両方を持ち合わせているような、すんごい良いバランス。
ピルスナーは、色は明るいものの、酵母で濁っているのが見える。

そして二杯目には、季節モノの　ウィンターエール　を。



少し甘味があって、まったりする美味しさなのだ。


それにしても、この中は国際色豊かで、みんなで盛り上がる雰囲気。



「どっから来たの～？！」なんて酔っ払い同士だからか、初対面なのに会話が盛り上がっちゃうのだ。
日本マニアのデンマーク人に、お喋りフランス人、楽しいひと時を、ありがとう！


さて。
この後は、一泊お世話になるＮＹ特派員一合さんの家へ、一旦荷物などを置きに向かう。

笑顔がまぶしいっ！カワイイ奥さん、一晩お世話になります！
そして、娘さんの“ゆっきー”だぁ～～！！ “ちょこん”としてて、かーわいーーー！！


お寿司屋へは、みんなで行ったのだけど、奥さんとゆっきーは、もちろん「お先に」。

しこたま飲んだ　帰宅後は、奥さん曰く　「帰ってきたら3人ともチドリ足で面白かったよ～～」　と。
しかも、自分、またジャケット忘れちゃうし　（相変わらずな自分に、どよーん（汗））。


でも、やっぱスゴイなー。翌朝はすっきりした目覚に、改めて「純米」の威力を実感！純米酒ばんざーい！！

奥さんのおいし～い和の朝食は、懐かしの「なめこ味噌汁」。
アメリカに来て、なめこが食べられるとは（涙）。あ！あと、人参の漬物？！も、おいしかったなぁ。


この日もまた、ＮＹ特派員一合さんが、私たちを車で色々案内してくれるという。
ゆっきーも一緒にドライブだよー。

ちなみにアメリカという社会では、幼い子が外に出る場合は、必ず親が見ていないといけないらしく
子供が1人で外で遊んでいると、通報されるんだとか。

私は　「家の中で遊んでばっかりいないで、○○ちゃんと遊んできなさい！」　なんて言われたのになぁ。
アメリカでの今時、1人で遊びに行かせていたら誘拐されちゃう、と考えるのが一般的。

だからかな。
学校がお休みで友達と遊べないゆっきー、私たちにも沢山喋りかけてくれて、車の後部座席でも女の子同士でお喋り。

実はというと・・・子供が苦手なんです、私。　いつも、どう扱ったらいいのか戸惑ってしまい・・・。
でも！不思議不思議、ゆっきーは大好きになっちゃった！


最初の目的地は　ＰＩＮＤＡＲ（ピンダー）　という、ロングアイランドにあるワイナリー。

ゆっきー、はいチーズ♪




ここでは、４ドルで４種類のワインが試飲できる。

　

試飲してると、足にすり寄ってきて　「においかぐ～～。」　と、ゆっきー。
くんくん・・・くんくん・・・「ぷは～～～。」

あはは！　さっすがNY特派員一合さんの娘！　お父さんに似た素敵な飲兵衛になるよ～（笑）。
「これはさっきのよりも甘い香りだねー。」「ほんとだー、でもさっきのがすきー。」なんてワイワイやりながら。

４種類の中でも　2003 CABERNET PORT　というのが、うんま～い！
欲しい・・・しかも　“３～５本買えば５％ＯＦＦ”　という売り文句に、やっぱり３本購入～。


まだ春先だから、葉っぱ茂ってないけど、ショップの裏には、広大なブドウ畑が。



こっちのブドウって、横じゃなくて、縦に枝が伸びるように揃えてるのにビックリ！！
この木々が茂る頃になると、また景色も良くなるだろうな～。

ちなみに、この周りには他にもたっくさーーーーんのワイナリーがあるのだ。
また時間のある時に、この辺りを何軒か回ってみたいな。


ワイナリー訪問を終えたら、ランチへ向かうに良い時間。

Southampton Public House（サウスハンプトン　パブリック　ハウス）　という、
ブリュワリーのレストランへ！

ここも、タッパーから注がれる生ビールがとっても美味しいという、ＮＹ特派員一合さんのオススメレストラン。



ああー、生ビール、何にしよう！？
ここはやっぱり季節モノとして出されている　アイリッシュ・エール　を。
時期的にも、アイルランド祝祭日の　セント・パトリックスデイ　が近いしね。

　

料理は、海岸が近いということで、シーフードパスタ。パスタも美味しいのだけど・・
このビールが、これまた美味し～～～い！！！かーなーり、好みな味わいですっ！！！

一口で気に入ってしまった・・・これは、もう一種類いっときたいところ。

でも、何だかお2人は前夜の盛り上がりで少々お疲れ気味・・・私だけ頼んでもいいかな・・・どうしようかな。。。
って、迷ってても、やっぱりいつものごとく。



ゆっきー　「あーあ、また、たのんじゃったぁ。」
あう・・・純粋無垢なその瞳で言われると（汗）。　これくらいじゃ酔っ払わないから、許してぇ～。

エスプレッソ・スタウト　。　食後のコーヒーってことで♪

こりゃーすごい！！ホントにエスプレッソです！“食後のコーヒー”とは、まんざらでもないかも。
焦がしたような濃厚な味わいだけど、渋みがほとんどなくて、かすかな甘さ、そしてまったり。

サウスハンプトンの地ビール、これも覚えておこうっと！！
当然、２本お買い上げ。
家で飲むのが楽しみだー！！


さて。
レストランを終えたら・・・。

もう帰りのバスに乗るために、マンハッタンへ戻らなければならない時間。。。

はぁ・・・マンハッタンに戻るのやだよー。
ここにずっといたいよーーー。

後ろ髪を引かれる思いで、ＮＹ特派員一合さんに、また車で送っていただく。

車中、雨がパラつくのだけど、
マンハッタンに近づくにつれ、私が車から降りる事が分かっているかのように、雨が上がって日まで差してくる。

はいはい。
帰りますよ、帰りのバスに乗り込めばいいんでしょ、もう。


それにしても、最初から最後まで、すっかりＮＹ特派員一合さんにお世話になりっぱなし。
二合さんとも燗酒のお話もろもろで楽しく過ごせて。
奥さんとゆっきーからは、元気をいただけました。。。ゆっきー、私も「涙が出るくらい寂しいかったよ～。」


すっごい楽しかったです！！
また遊びに行きたいなぁ。
またみんなに会いに行きたいなぁ。