この美味しさ、楽しさ、そしてこのお店に出会えた嬉しさを、どんなふうに表現したら良いんだろう!
そう思わせてくれるお蕎麦屋さんに、行くことができました。
大阪の九条駅から徒歩10分くらい、閑静な住宅街のど真ん中に突如現れる
手打ち蕎麦 朗らか さん。
誘ってくれたのは、日本酒から繋がった先輩。
去年も声をかけてくれたけど、都合が悪くて行けず…今年こそ!と思ってたのだ。
朗らかさんは、土日祝しかやってない完全予約制 のお蕎麦屋さん。
普通の(っていうのかな?)のお蕎麦に加えて、毎月変わる季節の “変わり蕎麦” が大人気。
先輩は「12ヶ月コンプリートした」ですと!
その中でも、特に4月の 桜蕎麦 が人気で、この日は桜蕎麦、最後の日!
…はい、すみません。
4/30から行った沖縄の日記を綴ってたら、この日記アップがもう5月も中旬になっちゃったけど、この日は沖縄に行く直前の4月末です^^;
他の月も、ダージリンとかレモン、大葉などなど、面白い蕎麦をいっぱい打ってるそうだけど、やっぱり桜蕎麦が一番食べてみたかったんだ〜。
声かけてくれた先輩に、ほんっと感謝!
店内は、間接照明で優しい色合いの、こぢんまりとした空間。
店主さんと奥さんのお二人、山下さんご夫婦でやってます。
カウンター6席は別のグループさん、私たちは広々としたテーブル席で、お誕生日席を入れて7人。
初めましてな人もいっぱいだけど、やっぱりすぐに仲良くなっちゃうんだよね〜。
テーブルにつくと、丁寧に説明も書かれたお品書きが。
先輩に、お酒はみんなでどんなふうに頼むのか聞いたら、最初はスパークリング、最後はくるみだれ&赤ワインが合う から、それ以外はみんな好きなのを頼むといいよ、とな。
ドリンクメニューを見ると、蕎麦屋の定番の日本酒は16種類もあるし、「お蕎麦にワインは合うんです!」とも。
乾杯の泡は、スペインの白泡 パラウ・カバ・ブリュット
すごーい飲みやすい。
すぐに出される 蕎麦チップ 。
最後まで、ちびちびポリポリしたいやつ。
そして、最初の蕎麦前のお皿が、すごーい!
見ると、みんなそれぞれ違う形のお皿に盛られてるんだよね!
こういうの、私は大好き。
自分ちでも、お皿は形が違うのを色々使うのが好きなのだ。
よく見ると、みんなの箸置きも、ぜーんぶ違う。
(ししゃもとエビが(←箸置きですよ)、すんごいリアルで美味しそう🤣)
さて、その蕎麦前のお皿がこちら。
大好きな、色々ちょびちょび盛り
中央にあるのは、高知県香美市のブランドねぎ やっこネギ と 食べられる花 エディブルフラワー。
右上から、
蕎麦つゆに一晩寝かせた 半熟ふわふわ玉子 を半分に割った上に、富山産ホタルイカ酢味噌和え と 桜風味の大根の漬け物
春人参と八朔のマリネ
薄い蕎麦チップの上に 自家製らっきょうとイカ燻製のマヨネーズ和え
クリームチーズ2種 酒粕漬け & かえし漬け
インゲン豆とスナップエンドウの白和え
胡瓜の上に 茹でたお蕎麦の実の金山寺味噌和え
この料理の説明は、最初に 「蕎麦前料理人」という女将さん丁寧にしてくれる。
心のこもった料理の紹介で、料理はもちろん、おもてなしの気持ちもいっぱい伝わってきます。
さて。
このあとは、みんなで日本酒ターイム!
一合を頼めば、7人みんなでちょうどお猪口一杯分くらいになるから、「全種類、飲んじゃうー?」と和気藹々🎵
大納川 天花(だいながわてんか)赤い炎
すぐその後は、同じ銘柄の飲み比べということで、
大納川 天花 鶯
北雪 このラベルのは初めて。甘いイメージの北雪だけど、これはスッキリ。
最初の盛り合わせの次は、フルーツトマトのゼリー寄せ
甘いだけじゃなく、良い酸味で口の中がさっぱりしたところで…
“蕎麦前” の桜蕎麦の準備!
そばを茹でる前に、こうして香りを嗅がせてくれる。
香り、するする!
桜というか、桜餅みたいな。
ここで、店主さんが出してくれたコレが、また面白い。
「しゃかしゃか振って、ぜひ最初はこれで食べてみてください」という、その中には、蕎麦塩。
桜蕎麦 が茹で上がりました。
上にちょこんと乗ってるのは、桜の花びらの塩漬け、もちろん食べられる。
この蕎麦は、桜蕎麦用に特別に挽いてもらっているそうで、いわゆる更科。
まずは、塩をも何も使わないで、そのまま…ふわおー!桜餅だ!
緑のつぶつぶは、静岡の 大島桜葉 を練り込んで、熱湯 で打ち上げたんだそう。
熱湯に手を入れるのがほんっとに辛いんだとか。
「だけど、美味しい蕎麦を作るためには!」って熱く語ってくれます。
蕎麦つゆも出してくれるんだけど、蕎麦塩 をつけて食べると、蕎麦の自然な甘みが感じられておいしー!
そして更科らしい、つるつるな食感もいい^^
桜蕎麦を楽しみながら、日本酒も引き続き。
紫宙(しそら)さくら
ハレルヤ は、浪乃音の蔵元さんのお酒。旨みたっぷり。
桜蕎麦の後も、蕎麦前が続々。
子持ちこんにゃく に そら豆
そら豆は皮ごとね🎵
蛸の無いたこ焼き(笑)
見た目は一瞬「蕎麦がき?」って思うんだけど、中は空洞のパリッパリで、ほんのり甘い 蕎麦薄煎餅 …っていうのかな?!
おもしろ〜い。
蕎麦刺し も。
日本酒もまだまだ行きますよ〜。
菱湖 純米ドライ
山法師 爆雷
写真は撮り忘れちゃったけど、奥 満月 、小左衛門 も。
品切れのもあったけど、16種類中、12種類は楽しめたかな?!
最後は、いよいよお蕎麦!
広島比和産(右) と 北海道産(左)
これもまた、茹でる前に店主さんが蕎麦を見せてくれる。
色も、そして香りもやっぱり違うから、面白い。
まずは、広島比和産 から。(ちなみに、蕎麦は少なめでお願いしました)
ほんのり緑がかった色で、蕎麦の風味がた〜っぷり。
これも、蕎麦塩で食べるのが美味しい!
続いて、北海道産。
広島のより少し細めだから、食感の違いも楽しめるし、味わいも全然違う。
この北海道産の蕎麦に合わせて くるみだれ を出してくれる。
そしてさらに、先輩が「このくるみだれに、ここの赤ワインが合うんだよ」と、最後に赤ワインをみんなでボトルシェア。
ワインとくるみだれのマリアージュって、新鮮!
写真を撮り忘れちゃったけど、乾杯の泡と同じスペイン産で
エドゥリス DOCa リオハ レゼルヴァ
独特なタンニンを感じるテンプラリーニョ100%だから合うのかな?!
私は日本酒に合わせるのが好きだけど、この赤ワインもアリ!
さすが、メニューにも「朗らか名物、くるみだれにベスト相性」と書かれているだけある。
蕎麦を美味しくいただいた、最後の最後は 桜羊羹 。
つぶつぶは 道明寺粉 だそうで、これも桜餅風。
お蕎麦だけじゃなく、「桜」と「春」も、いっぱーい楽しめた!
日本酒は「桜」にちなんだものがいっぱい
食材も「春」らしいものがいっぱい。
は〜〜、もう、ほんっとに大満足!
こんなに満たされた気持ちになるのは、一緒に過ごした皆さんのおかげ。
そして何より、山下さんご夫妻の、ほんっとに蕎麦を愛する気持ちとか、お酒を愛する気持ちとか、それだけじゃなくて、いかに私たちを楽しませようか、っていう気持ちが細やかに伝わってきて、居心地良くて。
心もお腹も幸せいっぱいになりました。
ほんとにほんとに、素敵な時間を、ありがとうございます!
--- おまけ ---
シャカシャカした蕎麦塩、残ったのは、みんなそれぞれに持ち帰らせてくださいました!
うれし〜い!
【手打ちそば 朗らか】
大阪府大阪市西区本田4-8-14
06-6583-1312
土日祝のみ営業 12:00〜14:30
桜蕎麦の風味や春を味わえる料理、いいですね~。桜の香りが漂う蕎麦塩での食べ方や、いろいろなワインや日本酒とのマリアージュが面白いです。山下さんご夫妻の温かいおもてなしと、お友達との楽しい交流も素敵です。
日本酒12種類ということは一人約2.3合とワイン、いいですね。^^
ご夫婦の素朴な人柄が、蕎麦前にも蕎麦にも表れているというか。
桜蕎麦なんて初めてだったので、とっても楽しかったです^^
変わり蕎麦を、〆じゃなく、中間に持ってくるのがまたおつだけど良いですよね。
一合を7人でシェアして12種類なので、1.7合ほどでしょか。
プラス、最初の泡と最後の赤でいい感じになりました^^