まき子の酒

日本酒が好き。純米酒が好き。そんな飲兵衛が「母親」になってしまいました。今はムスコを飲兵衛へと英才教育中?!

酒肴コースでまったり @ まにわ(阿佐ヶ谷)

2009-06-19 11:48:53 | 日本酒を飲む @ 関東

以前行った 燗酒屋 は、ちゃきちゃきっとしつつ萌え~な割烹着姿の若女将が1人でやっていて、
とっても癒される居心地の良いお店だったけど、
その近くに、またも、
女性が一人でやっているカウンターだけのお店があると教えてもらい、行ってみることに。

お店の名前は まにわ さん。
阿佐ヶ谷の駅からちょっと歩くけど、住宅街に静かにたたずんでて、良いカンジ。

カララ・・・っと戸を引くと、本当に小さな小さな空間。
7席ほどのカウンターの中には、若くて健康的な黒い艶髪を一つに束ねたお姉さんが一人。
割烹着ではないけど、黒いTシャツが、これまたカッチョイイ。


カウンターに腰掛けると、目の前のボードには 本日の酒肴コース が書かれている。

旬のもの、産地がはっきりしてるもの、拘りを感じる食材を使った6品で、3000円。
もちろんアラカルトもあるのだけど、やっぱり、この酒肴コースが人気みたい。

もちろん我々も、それをお願い。

一人ひとりに用意されているお盆が、これまた上品。
最初の先付けは 真鯛の棒寿司板わさと山葵漬け能登の細もずくと順才 。
真鯛の棒寿司は「お好みで醤油」を、といわれたけど、このまま食べる方が断然美味しいと思う。

ゆっく~りゆっく~りつまみながら、友達と会話しながら、最初の日本酒。

呉の土井鉄 。
うすにごり 八反錦 生 と書かれていたので、最初にいいかな、と冷たいので。

呉ってことは広島だよなぁ~、広島っていうともうちょっとキツイイメージだったけど、これはなかなか。
どこのだろう?と、まにわさんに聞いてみると 「宝剣のところの純米吟醸のお酒ですよ」 と。
なんと!

ちなみに冷たいお酒も温かいお酒も、この錫の酒器に入れてくれるのも嬉しい。

次からは、さっそくお燗で 三重錦 八反錦 生 。 

おお、これも美味しい!
ていうか、きっと、まにわさんの燗のつけかたが上手いんだと思う。
燗につけると出やすい変な生っぽさは感じられない。


先付けからペースがゆっくり過ぎたせいで、この辺でようやくお刺身。

ぼたん海老 勘八 伊佐木 の3種類。
伊佐木は、ぜんっぜん小骨も残ってない。見るだけで、なんだかキッチリ仕事してるなぁ~と思うような。
ぼたん海老は脳みそまでちゅーちゅー吸います、当然。

続いて 東北泉 雄町 に 雁木 山田錦 生 も、お燗でお願い。
 
東北泉、おいしーい! なんだか、「あれ?こんなに美味しかったっけ?」と思ってしまった。
なんでだろう。 
自分の中で、変に?!東北の味って“こんな感じ”ってイメージがついちゃってる。
これって偏見だ。ダメだなぁ、反省・・・。

雁木も、以前は「冷たくして飲むものだ」って思っていたけど、これも温めてもイケル。


それにしても・・・
お刺身が出てくる前から、じっくりじっくりじっくりじっくりじっくりじっくりじっくりじーーーーっくり、
焼かれているのが気になる。。。

と思っていたら、タイミングよく出てきましたー!

ちゃーんと産地も明確。 和歌山 南紀 富田川 の 鮎の塩焼き と たで酢 。
丸ごと鮎で、肝も美味しい!

ウチのじーちゃんも鮎釣りに行ってるから、幼い頃からよく食べさせてくれるけど、
じーちゃんの鮎と同じくらい、ぷっくりしてる。
しかも、とっても長~~い時間で焼いてくれていたので、骨まで柔らかいのだ~。
(実家のコンロとは違う、さすが!)

白身だけ食べても美味しいし、肝と一緒に頬張っても美味しいし、
背骨やひれはもちろん、顔もまるごとパクリ。
要するに、余すところなく食べちゃいました。おいし~!


こんな美味しいおつまみをつまみつつ、日本酒も次から次へと。
阿部勘 まなむすめ 特別純米       遊穂 五百万石 生
 
阿部勘をお燗にしたのって始めてかも。
遊穂のお燗の温度も、またいいなぁ・・・まにわさんも、お燗が好きみたい。


すっかり飲兵衛モードに入っていたので、次のおつまみに感動!
チーズの粕味噌漬け&いぶりがっこ と まぐろの酒盗和え 。

ん・・・?!チーズと粕といぶりがっこ・・・以前、東高円寺のお店でも同じようなのが。
これ、今ブームなの?!?!
それはさておき、まぐろの酒盗和えが、うまーい!ちょびちょびつまむに最高です。


日本酒は全部1合ずつ出されるのだけど、友達と一緒に飲んでいたので、まだまだいけるぞー♪
最初に飲んだ「呉の土井鉄」の蔵元のお酒 宝剣 八反錦 限定超辛 火入れ を。

「超辛口」といいつつも、旨みがけっこう乗ってるので、辛い!というよりも絶妙なキレがあるうまさ。

そして、小鍋も登場。
 
豆腐と茄子とよもぎ麩 そして てっぺんに、もりっと乗っているのは 大根おろし 。

おろしでさっぱりしつつも、と~っても温まる味わい。
直火にぼおおおっと一つ一つの鍋を当てながら作ってくれるのだ。

それに、この小鍋がまた粋な感じ。
揃えているお皿も、一枚一枚見ているのも楽しかったりする。


まにわさんとの会話も楽しめるし、旬のものが美味しく、そして日本酒と一緒にいただけるし、
けっこうたくさんの種類があるアラカルトも興味深々。
(隣のオジサマ方が頼んでいたポテサラが美味しそうだった(笑))

季節が変わるごとに、また伺ってみたいお店だなぁ。


あ!写真を撮り忘れてしまったのだけど、
〆の自家製ぬか漬も美味しかった♪


[まにわ]
杉並区阿佐ヶ谷北2-10-11
03-6421-3456
18:00~23:00 (LO 22:30)
定休日:日曜、第1・3月曜

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33 コメント

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近過ぎます (bleu et rouge)
2009-06-19 12:39:56
まにわさん、帰宅ルートなのでチャリで前を通りますが入ったことがありません。
何と言うか、ここまでくると帰ってしまいます。微妙な距離なんです。吟雅、志ノ蔵がボーダー。スターロードから荻窪よりはスルーしちゃいます。

しかし、いい店が多い激戦区ですね。
しかも店内完全禁煙の居酒屋が多いのはスゴイです。荻窪とは1駅なのに客層が全く違います。

やっぱり帰りに寄ってみようかな。
返信する
■blue et rougeさん (まき子)
2009-06-19 13:58:53
あ~「ここまで来ると帰宅しちゃう」という距離、ありますね~~~(笑)。
あと「いつでもいけるから・・・」って思ってると
なかなか行かなかったり。
でも、そんなに近いなんてうらやましいです!

お料理番長さんと、「休日に歩いてちょっと行ってみる?」なんて気軽な感じでいかがでしょ。
返信する
Unknown (葛飾のオヤジ)
2009-06-19 15:07:24

東京はすごいなぁ。

東京に居ながらして、和歌山の鮎を食べるんだから不思議だ。(まるでどこでもドアだ)

東京がすごいと云うより、阿佐ヶ谷がすごい、中央線沿線がすごいと言った方があっているか。

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■葛飾のオヤジさん (まき子)
2009-06-19 15:24:08
東京は全国だけじゃなくて全世界から美味しいものが集まってくる場所ですからね~。
以前、北海道の魚屋さんか漁師さんに、
「一番美味しいのはどれ?」って聞いたら
「一番美味しいのは東京に行っちゃうからココにはない。」って冗談だか本気だか、な言葉を聞いたことがあります。
アメリカなんかは大陸渡ってきちゃうんだから、
日本の和歌山~東京間なんて、世界的に見たら
「短距離」なのかもしれませんね(笑)。

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こういうお店 (akiko)
2009-06-19 15:41:18
絶対私が好きそうだと思うでしょう?(笑
中央線沿線は新宿から先だと遠いと思っちゃうからなかなかいかないけど。。。 
横浜行く私がこう言うのは笑われるかなー?
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Unknown (純米狂@takezo)
2009-06-19 20:54:43
女性が一人でやっているカウンターだけのお店
しかもこの日本酒の充実度!!!!!
う~ん これは 出没してみたいです!!
っていうか近くにないかなぁ~こんなスバラシイお店がっ!!

夏の風物詩といえば鮎ですね♪
そうそう鮎ってスイカの香りがするんですよ~
知ってました?
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うむ~ (たく@酒遊倶楽部)
2009-06-19 20:59:24
宝剣は・・15年くらい前に行ったときは・・がっかりだった。
三重錦って、ボクサー杜氏?
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三平三平 (桂自然)
2009-06-19 21:08:25
>そうそう鮎ってスイカの香りがするんですよ~

「釣りキチ三平」にそういうネタがありましたね~。
最近の映画のほうは知りませんが。
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■akikoさん (まき子)
2009-06-19 22:11:07
はーい♪akikoさんも好きそう!
でも、横浜のお店は「物理的な距離感」は遠くても、
気持ちが近いじゃないですか。
私も物理的には遠いアメリカがスゴイ近いと感じちゃうのと同じような感じかなぁ、って思います。
GWでアメリカから帰ってきたときも、
「なんか海外から帰ってきたって感じしないね。」とか言ってましたし(笑)。

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■takezoさん (まき子)
2009-06-19 22:15:45
とっても小さなお店で、先日行かれた作くらいの大きさでしょうか。
あ、でもまにわさんはテーブルや小上がりもありません。
その小ささが、また良いのですよ~。

ちなみに、鮎とスイカ…よく言いますが、
小さい頃から、祖父が釣ってくる鮎を食べている自分としては
同じとは思えません…
科学的に同じ匂なんでしょうか~不思議・・・。
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