まき子の酒

日本酒が好き。純米酒が好き。そんな飲兵衛が「母親」になってしまいました。今はムスコを飲兵衛へと英才教育中?!

辨天娘いっぱい @ 松の屋 

2009-05-26 14:01:19 | 日本酒を飲む @ 関東

久々に新宿は2丁目の 松の屋 さんに行きたいなーと思っていたのと、
帰国してすぐに鳥取に行ったものの、まだ 辨天娘 の方とは会ってないなーと思っていたのとが
うまい具合に絡み合った!

松の屋さんでの辨天娘の会、偶然知る機会があって参加することに。

辨天娘といったら。
冷たいお酒しか知らなかった自分が、“お燗で飲んで、日本酒がこんなに美味しくなるなんて!” と、
もっともっと日本酒のことに興味が持てたお酒の一つ。

そして、心で飲めて、心から幸せを感じられて、
何より、造っている蔵のみんなの顔を思い浮かべるだけで、情がわいて、もうもうもう・・・


この日は、杜氏さんと、その蔵ではなくてはならない“奈良漬”つくりを担っている蔵人さんが、
2人そろって来てくださった。

相も変らぬお二方、そしてお元気そうで、もうもうもう・・・(しつこいけど(涙))。


料理は、“材料とまごころ直球!” な辨天娘に合うような(って勝手に言ってます)、
まさに素材直球!なおつまみがずらり。

豆腐 はそのままで、もしくは塩で食べると美味しい~。

つぶ貝 でかー!

みんな必死に尻尾が切れないように頑張ってるのを見て、
私は、今は熊本にいる飲み友達に教えてもらった “切れたら、手のひらでポンポン” 技を披露。
ホントにこれ、尻尾の先まで“くるんっ”って取れて、気持ちいい♪

店長兼お料理長しーちゃんが、「このトマト、甘くなく渋くなく、中間でウマイんだよ。」って。

ほんと、甘すぎない、なのに旨い。
しかも、この時飲んでいた 純米 玉栄 H19BY 五番娘 +9 が、すんごい合う!のだ。
トマトの酸味と、この辨天娘の酸味が重なると、アララ不思議、ふんわりとした甘みへと変わる。
ふっしぎ~~。


松の屋さんに欠かせない焼鳥も、いろんな辨天娘にピッタリ。
 
レバ に ハツ に 右のはわからな~い!けど、とってもじゅーしーな部位のニラ巻き?!


それにしても、奈良漬を作ってらっしゃる清人さんは、ほんと~に伸び伸びと、語ってらっしゃった、

“奈良漬”が嫌い、苦手、という、美味しくない弁当なんかに付いてくる香りや味を想像している人に
是非とも食べてもらいたいくらい。
ちなみに、胡瓜も大根も、地元・若桜のもの。

そして、最後には、美味しいそうめんもいただき。



さてさて。
こんな料理をつまみつつ、同じテーブルになったみんなとの会話も楽しいけど、
やっぱり気になるのは、お酒担当のるみさんの紹介から始まった杜氏の乾杯のお話。

“造れば造るほど、わからんくなるんです”

サラっと仰ってたけど、なんかひっかかる言葉。
“酒造りは難しい”とか、そういうニュアンスじゃなくて、なんかもうちょっと違うような。


その後、杜氏と一緒に卓を囲んでお話をする機会があり、その言葉の真意を聞いてみたら
「みなさんは、どんなお酒が飲みたのかなぁ~と思っとりまして。」と。

“次に造るお酒は、どんなものがいいのか?” とか、“今後どんなお酒を造っていくのか?”
と、悩んでらっしゃる感じ。

飲み手に投げかけられた “どんなお酒を期待したい?” に応えるにも、テキトーなことは言えない。

そして、自分は、門外な質問かもしれないけど、
「初めて、自分でお酒を造ることになった時って、何を目標にしたんですか?」 って聞いてみた。

中島杜氏は、すぐに 「このお米を、お酒にしなければ、としか思わなかった」 と。

そうかー、その違いなのかあ。
“お酒にしなきゃ” という時と、“それをクリアした次の段階” って、
またムツカシイのかなぁ。


そんな酒蔵さんの問いかけに、いろいろ想いをめぐらせながら、
こんなラインナップの辨天娘を、たっくさ~ん堪能。

どれもこれも、美味しい・・・心からじんわり温まる。
そして飲みながら思った、タダの飲兵衛の、イチ想いだけど、辨天娘のよさは・・・

農家の方が手塩にかけて育たお米、その美味しさが発揮できるような、
若桜の太田酒造のみんなの素朴さが感じられるような、
タンクごとに○○娘、って楽しめるような、
温めて、料理と一緒に味わって美味しいような、、、

そして、
“あぁ、日本っていいな。” って思えるような感じ?!
(どんな感じじゃー)



最後に・・・
まったく酒造りに関してヒヨっこだった自分らに、
昨年お手伝いさせてくれた H19BY 純米 五百万石 七番娘 。 

やっぱ、コレがいっちゃん、うまーーーーい!!!!
(じこまん、自己満(汗))


[松の屋]
東京都新宿区新宿2-15-13 ナカエビル3-1F
03-3351-3115
17:00~24:00
定休日:日曜

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32 コメント

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こっちでは (煮酒)
2009-05-26 15:39:10
七番娘はメダイの西京焼きに合わせて飲みました。ぴったしの相性でしたよ♪
返信する
まき子菌で醸した噂の七番娘 (nao)
2009-05-26 17:30:44
そっか~。悩んでおられるんですね。難しい問題だし、言葉に表すのはとっても困難ですもんね。でもいろんな酒があって良いと思うんですよね。個人的にはたとえば「鷹勇特別純米」が好きでも、そればかりじゃ飽きるし。かといって香りプンプンのばかりだと暴れたくなるし。
今夜は柏で蔵元さんをお呼びして《日本酒の会》を開催すると誘われたのですが、あいにくあちこちの総会が重なって行けそうにありません。今夜はたぶんワインかな~。
返信する
■煮酒さん (まき子)
2009-05-26 17:53:02
メダイの西京焼きですか~、それも美味しそう♪
家でも作って合わせられそうですね。
返信する
■naoさん (まき子)
2009-05-26 17:57:07
きっとどこの酒蔵さんも、こういった事を毎年のように考えるんだろうな~って思ったりします。
「造る」って大変だなぁ・・・。
私もいろんなお酒を楽しむのが好きです。
たくさんある中、今日は●●の気分だから辨天娘、
○○の気分だから鷹勇、って
銘柄に定着しつつある味わいがあります~。
でも定着しつつも、いっつも同じ味わいじゃあ確かに飽きますもんね。
はぁーワガママな飲み手です。
返信する
楽しい時間でしたね~ (one color)
2009-05-26 19:04:31
帰国後の勇姿が見れて良かったです中島杜氏の体験談は興味深いものでした~初めて醸す「強力」「鳥系」はどんな味わいになるか楽しみです。言い忘れましたが、当日の日刊ゲンダイに「初音」さんが紹介されてました。切抜き、御入り用だったら保存しときますよ~
返信する
Unknown (葛飾のオヤジ)
2009-05-26 19:25:34
サザエも切れたら、手でポンポンでいけるかなぁ?

こんな技が有るとはね~(笑)
「コツ」とかあるの?
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■one colorさん (まき子)
2009-05-27 00:35:28
こちらこそ!
思わず?!お会いできてビックリしました!
奥のテーブルも楽しそうでした(笑)。
中島杜氏と清人さんの、あのお二方だからこその、
“まったりとした”充実感がありましたね~。

「初音」さん・・・えー・・・どこだろう。。。
はつねさん…はつのさん?
もしかして「初乃」さん?!
返信する
■葛飾のオヤジさん (まき子)
2009-05-27 00:37:46
サザエもポンポン、いけます。
実証済みです(笑)。

コツは、うーーん、あるかも!
“上から落ちてくる感覚を感じとりつつポンポンする”でしょうか。
ただ、上下に揺さぶるだけじゃダメなんです!



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なるほど~ (Ben)
2009-05-27 01:33:02
この会はちょっと行ってみたかったかも!

でも行ったら杜氏さんにいろいろ言いたい事言って困らせたかもね! 笑

さっきも一寸話したけど、やっぱりこの方本人がお酒呑むの好きならそれに従ってほしいかも。
でも、「このお米をお酒にしなければ」から始まった酒造り、素晴らしい成長ではないでしょうか?!
悩むのは決して悪い事ではないと思います。
寧ろものづくりなら無くしてはいけないもの。
その上で自信をもって進んで頂きたいですね。

私は美味しいと思ってます!!
返信する
お酒をつくる人が来る店 (RW)
2009-05-27 06:28:14
杜氏さん、蔵人さんが飲みに来るんだから、酒・肴・雰囲気とも間違いない名店なんでしょうね。
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