まっかちゃんのブログ

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世代間ギャップはなぜかくも開いたのか

2009-09-19 13:31:17 | 文化・文学・アート
18日、立命館大阪プロムナードセミナー「木津川 計/芸能文化講座」第3回を受講しました。木津川 計さんは「上方芸能」発行人、元立命館大学教授、和歌山大学客員教授です。上方に限らず新派や新国劇など日本の芸能文化論を2ケ月毎に6回論じます。

第3回のテーマは「世代間ギャップはなぜかくも開いたのか-演劇・歌・笑いを変容させたもの-」でした。日本ほど、年寄り(シニア)と若者の世代間のギャップの激しい国は他にないそうです。60代末から70年代にかけて「日本型文化大革命」が起き、文化的な感性や考え方が変わりました。60年代の大量生産/大量消費から、70年代以降の多品種/少量生産、軽薄短小、知識集約により「演劇・歌・笑い」が大きく影響を受けました。

演劇については、新劇と小劇場の比較を講義しました。新劇側から小劇場に対する批判を、その批判に対する小劇場側の反論を羅列して説明しました。しかし、最近では両者が融合し出しているそうです。

笑いについては、2005年6月「上方芸能」調査結果を説明しました。「今の漫才を面白いと思いますか」との問いに以下の回答がありました。
全体:面白い59%、面白くない38%、無回答3%
10歳~20代:面白い83%、面白くない17%
50歳以上:面白い39%、面白くない55%、無回答6%
60歳以上、高学歴層の多い阪神間の文教都市・川西市:面白い24%、面白くない76%

歌については、ラジオディレクターの小林 恭子さんが担当しました。時代の変化と歌謡曲の変化について、録音した歌を聴かせながら講義しました。流行音楽の中心が、明治から高度成長期まで「大人たち」だったが、高度成長期以降に低年齢化しました。しかし、人の心に残る音楽は残ります。リバイバルは無くならないし、年齢を超えて感動を与え続ける良い歌は残ります。 

コメント
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