まっかちゃんのブログ

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なぜ大阪は漫才の都になったのか

2010-11-18 16:46:12 | 社会・経済
17日、「NPO法人 関西社会人大学院連合」主催の連合セミナー「大阪人と大阪の文化」第2回を受講しました。第2回は「なぜ大阪は漫才の都になったのか~秋田実の作笑術と平和主義~」で、講師は木津川計さんです。

大阪では、昔から「ことば遊び」や「しゃれ」が盛んでした。昭和の初めに、エンタツ・アチャコが洋服姿で登場し、漫才のスタイルを一変させました。ワカナ・一郎も活躍しました。漫才は大阪ローカルから国民演芸になりました。

昭和とともに文化水準が上がり、ラジオ時代が始まり、漫才作家が求められました。吉本興業文芸部には秋田実を中心にインテリが集まりました。秋田実の漫才は、「家中誰もが安心して笑える笑い」でした。「笑いの平和主義」です。

1977年に秋田実が死去し、1980年には空前の漫才ブームが訪れました。ビートたけしによるブス・老人へのいたぶり、島田紳助のオバン攻撃などです。強い者が弱い者を笑い、いたぶることで人気になりました。秋田実の「笑いの平和主義」は粉砕されました。漫才ブームは3年で終息しましたが、子供は文化を食べながら成長します。1983年、84年と校内暴力・いじめが社会問題となりました。

高齢者が増えて来たので、しゃべくり漫才が再び起こるでしょう。風刺的、批判的な笑いが起こって欲しいです。笑いの復権と笑える条件は次の4つです。①時間的余裕、②経済的余裕、③精神的余裕、④肉体的苦痛からの解放。「笑う門には福来たる」でなく「笑える門に福来たる」です。
詳細は[こちら]をご覧ください。

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<自己責任>はなぜ生み出されたのか

2010-11-13 13:34:13 | 社会・経済
12日、立命館大阪オフィス主催の「木津川 計/生活文化講座」第4回「<自己責任>はなぜ生み出されたのか-”期待される精神”の時代相-」を受講しました。

歴史において「熱狂の時代」が3回ありました。そんな時代には必ず”期待される精神”と”期待される人間”が生み出され、あてがわれました。そして、”犠牲者”がいました。
①日清・日露戦争-和魂洋才-木口小平-女性(「女工哀史」と新派悲劇)
②15年戦争-滅私奉公-爆弾三勇士-若者(「大正はあわれ愛して頂戴ね」と学徒出陣)
③高度経済成長<戦争>-ど根性-阪田三吉-家族(核家族と長時間労働)

以上をたどれば、すでに期待され、強要される「自己責任」は第4の熱狂なき熱狂時代、即ち少子高齢化社会です。詳細は[こちら]をご覧ください。

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