まっかちゃんのブログ

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なぜ大阪の都市格は下がったのか

2010-12-18 01:14:25 | 社会・経済
15日、「NPO法人 関西社会人大学院連合」主催の専門セミナー「大阪人と大阪の文化」第3回を受講しました。第3回は「なぜ大阪の都市格は下がったのか-また再び含羞の都市へ-」で、講師は木津川計さんです。

1、大阪、現下の困難ー文化としての都市格の低下と経済としての都市力の低下
橋下徹氏の知事選出馬の街頭での第一声は「僕は大阪に育てられた。(中略)今、その大阪に元気がない。全国から汚い、治安が悪いと言われている。大阪が馬鹿にされることは我慢できない」だった。
「大阪が馬鹿にされる」=低い都市格、「大阪に元気がない」=衰弱した都市力。橋下知事は、文化としての都市格が低下し、経済としての都市力が衰弱していることを自覚していた。

2、関西三都のイメージ
宮田 輝の「花の降る午後」に例えると、
京都-はひふへほ-「雪の降る午後」
神戸-パピプペポ-「花の降る午後」
大阪-ばびぶべぼ-「銭の降る午後」。

3、都市格とは何か-文化の視座で計り得る文化力
①文化のストック、②景観の文化性、③発信する情報

4、京阪神三都の都市格順位
①京都、②神戸、③大阪
大阪は「文化のストック」が貧弱、「景観の文化性」を持っていない、「発信した情報」は大阪のイメージを悪化させた。

5、大阪が発信した情報の時代別推移-大阪のイメージ悪化の原因
①1960年代-ど根性都市、②1970年代-どケチ都市、③1980年代-犯罪都市、④1990年代-破廉恥都市、⑤2000年代-憂愁都市

6、都市力とは何か-経済の視座で計り得る経済力
①人口、②工業製品出荷額、有効求人倍率、④一人当たり所得

7、二人の知事経済無策
横山ノック府政、太田房江府政が大阪の都市力を低下させた。
大阪が元気を失ったのは、大阪の企業が次々に本社機能を東京へ移したり、工場がアジアへ出て行ったりして、経済が空洞化したから。外国領事館も大阪から東京や京都に移った。
京都の大企業は東京へ本社機能を移していない。
大阪市の文化予算は他の政令指定都市に比べて低い。大阪は都市力を高めなければならないのに、橋下知事は明確にしていない。大阪都構想やカジノ合法化によって大阪の都市力が高まることはない。

8、また再び含羞都市へ-文化のための大阪構想
①パナソニック、三洋電機、シャープなどによる「IT関連」②武田薬品など製薬業界による「バイオ関連」③東大阪、八尾の工業力を活かした「環境関連」詳細は[こちら]をご覧ください。

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