『 ベランダからの或る日の夕景 』
遠藤 崇昭さん 撮影
先日同年配の昔からの友人が転倒して大怪我をしたことを書いた。
たまたまその前後の新聞に、転倒の特集記事が載っていた。その防止法のトレーニングでは、
その場足踏み、前後に一歩踏み出す、踵の上げ下げ、スクワット、椅子から立ち上がる動作
を毎日やることとあった。
しかし転倒防止のそもそもの極意は、先週書いたように「歩かない」という事であるが、
それではどうにも世間の通りが悪いようだ。
早速に別な友人からメールが入ってそれは違うよ!と言ってきた。
『歩かないとますます心身の衰えが加速するばかりですぐに歩けなくなるよ!何もしない
何も考えないでいると、食欲も無くなり体は衰弱し寝たきりになって、やがては……。
この場合の寝たきりはもうそれ切りだけど、それに比べて転倒の場合のそれは、必ず回復
することが出来るのだ。だから今からでも歩いたり運動したり何かをした方が良いよ!』
という趣旨だった。有難い忠告であり友人だからこその抗議のメールだった。
その通りだろう。明日から反省して必死に私も歩き始めるしかないのだろうかなぁ。 でも……。
今日は市立病院の口腔外科へ術後の検査があり、タクシーとバスの併用で行ってきた。
回復具合はまぁまぁで次回は4月で良いことになった。その時レントゲンを撮ってそれで
結果よしなら口腔外科は卒業らしい。あとは入れ歯の微調整を何度も町の歯医者さんでやって
貰えば食べるのに不自由しなくなるだろうという事だった。
ほとんど歩かなかったのに昼に帰ったら疲れてぐったり。外出するだけでも疲れてしまう有様だ。
しかし今日は外出したぞ!という充実感だけは感じることが出来た。
これで毎日一歩でも家の外に出るというのは結構私にとっては大変で、嫌々ながらの修行みたい
なものに感じられる。