「 館山湾から茅ヶ崎方面を望む 」
高橋 嘉子さん 撮影
韓国で塩の買い溜めが始まったというのを何かで見たか聞いたか読んだかした時は驚いた。
かの地で一体何が起きたのかと思ったら、日本の太平洋岸にある福島原発の冷却処理水を
海へ放流するという事への反応だった。
海水から塩を作る韓国としては(日本でもそうだが)、危険でとてもその塩は使えないと
いうわけだ。海は繋がっているとはいえその因果関係がなんだか分かるような分からない
ような、しかし全くナンセンスな話のようにも思えた。
処理をした上、無限に近く希釈されるからという科学的な説明にも聞く耳持たずだそうで、
これはもう日本の海水だからという感情的な要因が強いのだろう。
感情論を交えた風評被害は恐ろしくて始末に負えない。
例えば日本国内でもいまだに福島産のトマトや桃が食べられないという人がいるというし、
市場で値段も安くしかつかないらしい。
あの当時、水道水を取る地区に福島から大勢が避難したら、そこの水での水道は飲料水には
使用できないという騒ぎがあったと聞く。一寸考えられないような異常な思い込み。不安症、
病的な潔癖症、風評の信じやすさである。
これでは、韓国が太平洋と日本海そして朝鮮海峡は繋がっているのだからと、塩の買いだめに
走るのもあまり笑えないかも知れない。
国家間、人種間の偏見や嫌悪感そして非科学的な風評が日本嫌いの国民感情を煽っているのだろう。
愚かであり、悲しいことではあるが、日本人としての気持ちは快いものではない。
政府や東電こそ深く反省、韓国そして日本国民に詫びなくてはならない。
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