WIND BENEATH MY WINGS

震災後、私たちの暮らしの「あるべき姿」を考え中。持続可能で幸せな暮らしを一緒に考えていきませんか?

沈まぬ太陽

2009-11-24 21:59:58 | 読書感想文
映像化されることはないと思っていた書籍が映画化されました。
私はまだ観ていませんが、キャスティングが良いと聞いています。

さて、日本を代表する航空会社の凄まじいまでの腐敗と1985年の
御巣鷹山事故の衝撃を出発点にその内実を描いた衝撃の
ノンフィクション・ノベル「沈まぬ太陽」。

だれもが知るあの会社をモデルにし、実在人物をも特定できる形で
汚点を紡いだ山崎先生の蛮勇にたじろがずにはいられませんでした。

「白い巨塔」と並び評されることの多いこの本ですが、
双方とも私は読みながら苦しくなってきました。
苦しくなりながらも、最後まで読まずにはいられませんでした。

特にこの「沈まぬ太陽」第三巻には「慟哭」という言葉が
ふさわしいと思います。
事故発生から墜落、捜索、遺体確認の壮絶さに息がつまり、
犠牲者と遺族の苦しみに涙が止まりませんでした。

勿論、この小説には事実と創作が混ざっており、必ずしも、
日本航空及び日航123便墜落事故をすべて伝えているわけでは
ありません。

それでも、モデルとされた日航123便墜落事故が未曾有の大惨事であり、
まぎれもない「人災」であることが、目の前に突きつけられます。

「この過ちを決して繰り返してはならない」
「航空会社にとって一番大切なのは安全である」
という著者の想いが強く伝わってくる作品です。

沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫)
山崎 豊子
新潮社

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セレンディピティ(serendipity)=人生万事塞翁が馬?

2009-11-24 21:30:37 | 私らしく生きる。気づきと学び
セレンディピティserendipity)。
ってやっぱりあるよなあ~と再び思っています。

平たく云えば、ふとした偶然をきっかけに、
幸運を掴む能力の事なんですが、

いま思っているのは、
「損得関係なく、何かを一生懸命やっていると
思わぬ幸運が舞い込む」
ということ。
(だから、あまり欲得で生きないほうが良い)

セレンディピティって言葉って、
もしかしたら、
人生万事塞翁が馬だから、目先主義で生きない
方が良いよ~」
ということなのかもしれませんね。

猪苗代町 「手打ちそば処 おおほり」

2009-11-23 20:52:58 | 嬉しい!楽しい!面白い!ワクワク!
再掲載です。おおほりについて。

ちなみに、今回の訪問時はこんなかんじです。



2009-11-23 20:52:58投稿

福島県会津地方の山間部は、その厳しい自然条件から古来からそばの栽培をしてきたということです。
米がつくれないから仕方なく蕎麦をつくり、麦を入れられないから仕方なく、蕎麦粉100%の蕎麦をうった。
100%の蕎麦をうつのは技術が必要であり、その技術が時代を経てみなおされるようになりました。

全国的には蕎麦の9割以上が輸入に頼っているいま、会津地方、とりわけ猪苗代町は国内有数のそばの生産量を誇ります。

さて、福島県に縁があることから我が家は会津地方の蕎麦屋を
訪ね歩いていますが、今回は「手打ちそば処 おおほり」さんに
お邪魔しました。



「手打ちそば処 おおほり」は、「大堀さん」という方から、明治初期の民家をご提供いただいたことから、その店名がついたということです。

ごく普通の昔ながらの民家のたたずまいが心地よい、そんなお店です。
ごく普通のたたずまいとは、こんなかんじです。

大堀家には、蒔ストーブがあったようですね。
店の前で、おじさんが蒔割をしていました。(大堀さん?)



●大根は干してあるし、



●柿は吊るしてあるし、



普通の家みたいですが、蕎麦屋さんです。
なんと100%自家製のそば粉を用いているということ。
それといっしょに地元の山菜・野菜などを提供しています。

●天盛りそば
旦那が今日食べたのはこちら!
手打そばに季節の山野草を天麩羅がどかーーん!




●山菜そば
私はこちらをいただきました。
あったかくて、風邪気味の身体に染み入るようでした。



そのほかに、大根おろしかけた、ぶっかけそば、
にしんそばなどがあります。

 
道順: 磐越自動車道「猪苗代磐梯高原インター」より
   国道115号線を土湯方面へ向かって約9キロ、
   木地小屋集落へ入って左側2軒め

写真を撮りそびれましたが、「こたつ部屋」などもあり、
「田舎のばあちゃんち」ってかんじ。

●福島県猪苗代町木地小屋  手打ちそば処 おおほり
●電話:0242(67)1566

http://www.hechima.co.jp/~o-hori/aisatu.htm

「天地人」に思う、日本人の価値観の変化

2009-11-23 18:11:16 | 嬉しい!楽しい!面白い!ワクワク!
時代は再び「愛や義」「共存共栄」
にたちもどったのだと
天地人」の最終回をみて確信しました。

日本人の、我が家の子どもたちの心まで掴んだ
「天地人」。

直江兼続は、天下をとったわけでも
将軍になったわけでもありません。
それを史実などはぶっとばし(ごめんなさい)
ひたすらカッコよく描ききった、演出・脚本などの制作陣の
「時代を読むチカラ」に脱帽です。

鉄と血の匂いに満ちた猛々しい時代に、「愛」ですよ。
「戦に負けても大義は残る」などとのたまい、
「天下は民のためにある」
「誠の愛をもって」とか
「義」とか「情」とか「徳」とか
まるで、牧師か坊主のようなことを言い続け、
実行しつづけ(ドラマです)、
それにより尊敬と信頼を勝ちうる姿は
今の時代の空気に非常にあったものだと思います。

いま、私たちの価値観は大きく変わろうとしています。

そんな時代の空気を見事に掴み、
勝てば官軍」を否定し、
弱肉強食」が社会に与える傷跡に一石を投じ、
裏切りや謀略」「利益追求に邁進し、品格を失うこと」
に「待った!」をかけた。
そして、愛によって育まれた人間だけが持つ
まっすぐな強さが、肝の据わり方が素敵でした。

そこで私たちは、たとえ、天下がとれなくても、
将軍になれなくても、戦に負けても、
人は何かを貫けば、美しくカッコよく生きられる、
=幸せになれる、ことに気づきます。

上杉が米沢に飛ばされるのは、
今のサラリーマンで言えば
「左遷」ですよね。
それでも腐らず
(本当は腐っていたかもしれないがドラマでは)
米沢の民のために尽力した上杉も兼続も、カッコ良かった。

その波乱の生涯を通じて、民・義・故郷への愛を貫き通し、
自分が正しいと信じたことを守り抜きました。
それゆえ、目立った勝利を収めることも、大出世をすることも
なかった。

偉くなれなくても(家老は十分偉いと思うけれど)、
左遷されても、愛する者を失っても、
自分がきめた何かを貫く限り、人はカッコよくあれるし、強くあれる
そして死ぬときに笑顔で死ねる。
地に足のついた「まっとうさ」ってカッコいいんだ、正しいんだ。
そんなあたりまえのこと、そんな価値観が「あり」だということを
教えてくれたツマブキ兼続。

そして時代は「愛と義」だと思う。
そんな世の中の方が絶対いいじゃん、
そういう生き方の方が絶対カッコいいじゃん
と、本当に思う。

和箪笥をリビングに置きたい!

2009-11-23 09:54:54 | 嬉しい!楽しい!面白い!ワクワク!
と旦那にお願いし続けて数ヶ月。
「和箪笥とは和室に置くものです」
という旦那に、
「欧米の方や日本在住の外人さんとかは、
インテリアのアクセントとして和風のものを置いているんだよ」



と説明しても、いまいちぴんとこない。



また、たとえ、欧米の人たちが採用していなくても
和箪笥や和風の家具の趣は本当に捨てがたいものがあります。

今回の旅行でも、その趣にぐっときました。








こんな感じ?


まあ、炉裏は無理にしても、
せめて和箪笥をリビングに置きたい願望が膨らんだのでした。

ちなみに、この手のものは秋田のおばあちゃんちに、
たくさん残されています。
二回の火事をくぐり抜けたものもあります。
運ぶには時間も手間もかかります。
「めんどくさいから買ってしまおう」
という気持ちとの攻め気合いなのですが、
実現したい、「リビングに和箪笥」。
まだまだ時間はあります(^^;

日本旅館のごはん

2009-11-22 20:02:52 | 嬉しい!楽しい!面白い!ワクワク!
心踊る「日本旅館のごはん」。
本当に大好きです。
鯉のお刺身など、ぷりぷりしていてなかなか美味。
この写真に加えて、焼いた川魚とてんぷらが、
さらに、どかんと出てきて、たべごたえありました。

あとは、天地人をみるだけ。

ぐーたらして、寝て食べるだけの生活に
風邪も回復しているかんじ。

あとは天地人みて寝るだけです

決行!

2009-11-22 17:27:24 | 嬉しい!楽しい!面白い!ワクワク!
しました週末旅行。

私と長男が風邪をひいた状況で、迷った末、決行!

なぜならば、温泉旅館にいた方が、
何もしないで寝ていられるから。

積んでおいた本を読みながら、本当に何もしないで、
ゴロゴロしています。

温泉に行くと、アナログテレビが多く焦るのですが、
こちらは地デジばっちり。
我が家よりテレビは新しい!

笑顔

2009-11-21 19:03:59 | 嬉しい!楽しい!面白い!ワクワク!
最近「いつも笑顔ですね」「こちらまで幸せになります」
と言われて、単純に嬉しく感じます。
上手く言えませんが、特に笑顔を意識しているわけではないのです。
結果的に笑顔になってしまう、ということは、
今の笑顔は心からの笑顔だということなのでしょう。



以前にも話した通り、
政治家の孫に生まれ、外交官の娘として育ち、
イベントを主に仕事にした私は「社交が仕事」
と言っても過言ではない日々をある時期まで送りました。

幼いころから、家族が主催するパーティー、
お客様、会合が続き、気が付けば周りには人がいました。
そしてその全てが家族にとって大切な人たちでした。
「失礼は許されない」と叩きこまれ育ちました。

そんな私に、二十代に付き合った彼氏が、
「愛想が良すぎる」「つくり笑顔だ」「わざとらしい」
「もっと普通にしていなよ!」
と言ったことがあります。
(がーーーーーーん

凄いショックだったんですが
(そうだったんだよ!)
実際に、その時の笑顔は心からのものではなかった…と思います。
彼の観察と洞察は20代ながら実に鋭いものだったのです。

そしてそのつくり笑顔すら消えた時期がやがてやって来ました。
(ここはめんどいので割愛)

今でも友人の彼とは時々喋りますが、
相変わらず、ニコニコしている私を、
今は安心したように
「元気そうで良かった」「幸せそうだね」と言います。
たぶん、彼には、私の笑顔が、今はつくり笑顔ではないことが
わかるのでしょう。

そして周囲のみなさんにも、私の笑顔がつくり笑顔ではないことは、
きっとお見通しなのだと思います。

今でも、仕事では、大勢の方にお会いしますが、
相手の方への敬意や親愛の情があれば、
自然と態度として出ると思います。
逆に、悪い感情、敵対心を持っていれば、
「どんなに愛想を良くしても絶対にばれる」
と私は確信しています。
そういうことを言いたかったのかなあと時を経て
思い、感謝しています。

そうそう、子どもたちの笑顔には邪気がありません。
子供には「営業スマイル」なんてありませんからね(^^;



私は彼らから学んだことも多いように思います。

迷走する福祉に思う

2009-11-21 12:11:18 | 私らしく生きる。気づきと学び
後期高齢者医療制度と自立支援法。
声をあげにくい人たちを狙い撃ちし、
十分な議論もされずに導入されたこのふたつの制度が、
政権交代により、まさに、終わろうとしています。
対応に追われた現場にしてみれば、いちからの出直しに、
目眩がする思いだろうと思いますが、
それでもなお、終わることが正しいと私自身は考えます。

そして、いま思うのは、私たちメディアは、
これらの声をあげにくい人たちの声に十分に耳を傾け、
それを伝えて来たのか?という強い反省です。

伝えてきた人たちの顔は何人も目に浮かびますが、
やはり足りなかった、もっと何かできた筈だ、
問題提起できた筈だと感じます。

過去は変えられないが、そこから学ぶことは出来るし
未来ならばいくらでも変えられます。
政権交代を面白おかしく取り上げるのもたまには良いけれど、
私たちメディアは同じ過ちを繰り返さないようにしなければならない。
市民の声を掬い上げ、問題提起をするという本来の役割に
たちもどらなければ…という話を報道にいる同期と立ち話しました。

そして、同じ延長線に環境問題もあります。
未来に生きる人たちの声は、私たちには聴こえません。
しかしその声なき声に、私たちメディアは耳を傾け、
わかりやすく伝えていかなければならないと思います。

風邪・その2

2009-11-21 09:11:36 | このブログについて・お知らせ
久しぶりに風邪らしい風邪になりました。
私は決して身体は丈夫ではないのですが、
緊張感があるとなんとかもってしまう都合の良い身体(?)です。
代わりに休みになると、ドッと悪化します。
あ~休みで良かった&休みに具合が悪くなる、都合の良い身体に感謝!
しかし、これは一方で
「やらなきゃいけないことがあると、
身心からの警告サインを完全に無視する」
私への身体からの警告かもしれない(^^;

みなさんも経験あるかもしれませんが
「這ってでも」行かなきゃならんときはあります。
また、うちの業界は点滴打ちながらでも仕事するような
猛者がごろごろいるので、そんな中で、
「能力ないからやる気と責任感でカバーしなきゃ」
と思う私は、身体のサインを意図的に無視する。
まあ、いつもなんかしらに熱中していて
気付かないっていうのもあるんだけどね~。

でも、それじゃいけない。
大切なのは、睡眠、運動、休養、栄養のバランスを
きちんととって健康でいること。
健康でいてはじめて良い仕事が出来るのだと、
肝に銘じました。

健康第一。

(写真は昨日、友達と食べた野菜ばっかりの定食。
社員食堂にこういうの欲しいなぁー。)

オトナの純愛を美しい映像と音楽で綴る「コレリ大尉のマンドリン」

2009-11-17 23:45:10 | 嬉しい!楽しい!面白い!ワクワク!
寒い日が続くので「おうちデート」にうってつけの
DVDです。

同名の原作は、「20世紀の100冊」に選ばれたベストセラー。
大好きな、ニコラス・ケイジが、
まだ出演する作品を選んていた頃の作品。
娯楽大作に出ているニコラス・ケイジも好きだけれど、
(ナショナル・トレジャーとか)
やはり、演技がきめ細かくて本当に上手いので、
こういう作品に、出て欲しいよなあ~。

「オトナの純愛」を描いた、本当に素敵な物語。

自然と人間の美しさと、
戦争という厳しい現実が対比されて・・。

というとありきたりなのですが、
あの海の青さと、島の暢気さと
死んでいく人たちの姿、
生き延びた人々のたくましい姿、
国籍を超え、敵味方を超え、
さまざまな葛藤を経た大人のふたりの
愛の結末が・・・。
もお、わおーん、なのです。
音楽もたまらなくいいです。
涙、ボロボロ。

30代以上のカップルが、
お部屋で鑑賞するのにうってつけ。

コレリ大尉のマンドリン [DVD]

ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント

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コレリ大尉のマンドリン (海外文学セレクション)
ルイ・ド・ベルニエール
東京創元社

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