WIND BENEATH MY WINGS

震災後、私たちの暮らしの「あるべき姿」を考え中。持続可能で幸せな暮らしを一緒に考えていきませんか?

永遠の0 

2010-10-10 11:34:10 | 嬉しい!楽しい!面白い!ワクワク!
永遠の0 (講談社文庫)
百田 尚樹
講談社



『永遠の0』5刷帯より

驚いた。この本に僕の心が
いきなり鷲掴みにされてしまったからだ。
題名から単なるゼロ戦の話かと思ったが、
とんでもない。息をつかせぬ展開、
予想もつかぬ最後のどんでん返し。
戦争の真実、愛の力を見事に描き出した冒険
譚にして最高のミステリーに僕は狂喜した。
このような本に出会ったのは初めてだ。

国家が個人を押しつぶそうとする中で、
死と向き合いながら妻との約束を果たそうと闘い続ける
主人公・宮部の姿に、僕は幾度も心の中で泣いた。
ここには、時をも超えた本物の「大人の愛」がある。
これはまさに「今」の物語、あなたの物語なのだ。
児玉清

児玉先生に全面的に賛成。
いっきに読ませる展開。
奥深い人間描写、時代をみる目、深い洞察。

後世に語り継がれる名作だと思いました。
私も心を鷲摑みにされたまま、今に至ります。

また、零戦のパイロットが特攻で亡くなったお話なので
零戦や、実際の地名や作戦名がたくさん出てきます。

「玉砕」についての議論がある中、
「特攻」もまた、真実は、大本営の発表からは
かけはなれていることを教えられます。

週刊誌が報じない「斜陽」を言い訳にしないドキュメンタリー

2010-10-10 01:34:09 | 私らしく生きる。気づきと学び
勤め先が「斜陽という名のバラエティー」
と週刊誌にかかれて興味ぶかく拝読。


個人的には、「斜陽」「没落」「落ちぶれた」は
いろんな意味で言われなれてるので、
(^-^;
「斜陽」は私の人生では「普通」。

週刊誌の内容はほとんどの関係者にとっては
「知っていることのおさらい」でした。
(もっと大きくとりあげられた
検察の人たちも今頃、内輪でそういっているのだろう)

さて、浮き沈みのない人生も企業はない。
山や谷があるのが普通の世の中だと思っています。
そして、人間も企業も、それを乗り越えてたくましくなります。

ゆえに「斜陽」は「普通」。

たまに、本気で
「バブルはよかった」「昔はよかった」
と言う人は理解に苦しみます。
バブルは「泡」です。
泡が異常だったことには皆さん異存ないと思います。
しかも泡だからはじける。
儲けて逃げても必ず被害者は出るし・・・。

更に、競号他社のないことを前提にしたビジネスモデルが
もともと有利すぎたわけで…。
ありえないルールで闘っていたのが普通に戻っただけ?
時代が変われば、それにあわせて
自分たちも変われば良いだけ。
学べば良いだけ。

ゲームのルールが変わったのに
昔のルールで戦ったら、勝てるわけがない。
そして、このゲームのルールは
刻一刻と変わっています。
そして、それを手とり足とり教えてくれる人なんて
いませんから自分で情報をとりにいくしかない。

しかし、昔ながらの感覚のまま学ばない
「お殿様」「お姫様」は頑なです。
都合が悪いことは全て外部のせいにする。

これを「七つの習慣」ではアウトサイドインと言って、
成功が遠のく習慣としています。

7つの習慣―成功には原則があった!
スティーブン・R. コヴィー,ジェームス スキナー
キングベアー出版


「業界が斜陽だから大変だ、だから無理だ」
「今までこれでよかったのに!」
「今までのやり方を変えるのは大変だ。無理だ」
「誰からも教えて貰っていない」
「失敗したのは部下や委託先が悪いから。」

なんでも人のせい。

小学生ですら、部活の試合で負けたら
「僕がいたらなくて」などと言って
キャプテンはチームメイトを責めないで
戦術や練習方法を考えなおすもの。

しかし「殿」やの場合、悪いのは常に「外部」だから
自分は反省もしないし勉強もしない。
だから失敗の教訓は生かされず、
同じ過ちを繰り返します。
これは怖い。

呼び出される関連会社さんは勿論のこと、
志ややる気がある人たちにとっては
迷惑極まりない存在です。

しかもこれは典型的な失敗パターン。
ビジネス本を読めば必ず乗っているくらいの基本。
うーーーーん。

****

最近、重大な会社のルール違反をした人と
それを間違えて許可した管理職を目撃しました。

会社のルールブックの該当条項を読んで、
管理職が即、ヤバいと理解、止めにいきセーフ。
しかしなんと、今度はとめられた犯人が止めた管理職に
陰で責任なすりつけはじめました。
キャー怖い。
自分を救ってくれた人にすら責任をなすりつけたら、
みんな遠巻きどころか、
蜘蛛の子散らすように逃げていく。

さて、話を戻すと、

斜陽を言い訳にしない大勢の人たちに、
今、会社と業界は支えられています。
私自身も窓際なりに、業界の斜陽は勿論、
何かを言い訳にするような責任感のない仕事は
絶対にするまいと思っています。

週刊誌からみたら
「斜陽という名のバラエティー」。

一家崩壊を笑い話として書かれた経験から、
私は当時と同じように心の中でつぶやきました。

「面白く書くのは、お仕事だからいいんだけど、
私たちには、
バラエティーではなくリアリティ
なんですう」
と。
(^-^;

別に腹などたちません。
しつこいようですが
彼らも仕事ですから。

ただ
「関係ない人には面白い話だろうが、
これは受け入れて対応するべき現実なんだ」
と、
当時と同じように自分に言い聞かせました。


さて、話は長くなりましたが、
私はうちの会社は、
今の苦境からは生き残れると思います。

なぜなら、ほとんどの先輩や同僚は勤勉で誠実で、
勉強をよくしているからです。
社外の勉強会などで時代の流れを考え、
謙虚に地道に学んでいるからです。

そして、みんな人のせいになんかしないで、
「自分自身が」努力をしています。

この人たちは「七つの習慣」でいうところの
「インサイドアウト」
(まず自らが変わることで変化を作り出す人たち
リーダーのあるべき姿)

組織を変える新しいリーダー。
ルールが変わったゲームに対応できる
新時代のリーダーです。

●詳しくはこちら

最強リーダーシップの法則 正確に原因を知れば、組織は強くなる
ブルース・ボダケン,ロバート・フリッツ
徳間書店




「殿」や犯人は、例外中の例外の化石です。
化石は博物館に展示するべきで、実働部隊にはいりません。

社内の勤勉で学んでいる人たちをよくみて学びつつ、
同時に、社外の優秀な人たちから学ぼうと思います。

以上、長くなりましたが
なんとなく決意表明。

「新時代のリーダー」
は難しそうだが、
「新時代の働くママ」

「学習する組織をつくる」
は難しそうだから
「学習する働くママ」を目指して。

ちなみに、私がいるチーム
(っていっても5分野それぞれ3~4人
しかもメンバーはだぶる)
だけは、私が頼りないせいか、
みんなよく勉強しています。
社外の人を入れたらもっと人数は増えますが
ここだけは、「学習する個人」で構成される
「学習する組織」だと言えます。
みていて、誇らしい。

みんな勉強や工夫は自発的にやっており、
私はただ、おいていかれないように
必死なだけなんですが。(笑)

大切なこと

2010-10-03 00:03:34 | 嬉しい!楽しい!面白い!ワクワク!
夫婦会議をしました。
私は、夫に、会社の制度変更により、
年収が下がるけれども、
制度変更とは別の事情により
仕事はますます忙しくなることを
あらためて説明しました。

この夏、ほとんど帰ってこない私のお陰で
旦那の負担は増大、
ときに夫婦の諍いとなる場面もありました。
また、子供たちには
本当に寂しい思いをさせました。

恒常的に仕事が忙しくなることを
家族には伝えなければならない。
家計への影響も考慮しなければならない。

それでも、やりたい仕事があり、
その仕事を自分の希望で投げだすことは
したくはありませんでした。
ただ、いまの環境で、それらを行うと、
さらに忙しくなる、
しかしおそらくそれを実行しても、
短期的には、まったく、ぜんぜん、ぜったいに、
評価=収入
にはつながらないことも容易に想像されます。
(しつこいようですが、会社を恨んでいるわけでは
ありません。)

ジレンマでした。

しかし一方で、
それをやることの社会的意義は深く、
私や仲間の判断では重要な仕事。
また、即評価につながらなくても、
とても勉強になることです。
ずーーっと考えた末、

●社会的に意義がある
●自分がやりがいを感じる
●長い目でみて勉強になる

そのことの方が、
すごく、自分にとっては重要である!

と考えたことを夫に説明しました。

夫はいつものように、
「ママが好きな道を行けばいいよ」
と言ってくれました。

これでいいよね。
選択するのは自分自身。

追伸

「給料下がるんだけど洋服買ってもいい?」
こちらは
「ママの好きなように」
とはいかず、
予算折衝が必要な模様です(笑)

なぜ全社改革は失敗するのか?

2010-10-02 21:32:03 | チームや組織、どうしたら機能する!?
組織を変えようとするならば、
リーダーが自ら、変わらなければならない。

人間は変わるのが嫌なのではなく
「無理やり変えさせられるのが嫌」なのです。

自分は高みの見物で、下々の者にだけ、
嫌なことを押し付けるリーダーが嫌なのです。

フィールドブック 学習する組織「10の変革課題」―なぜ全社改革は失敗するのか?
ピーター センゲ
日本経済新聞社

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一人の悩みを癒しえば

2010-10-02 21:08:02 | 私らしく生きる。気づきと学び
本間一夫先生の座右の銘を
日本点字図書館にて目にする機会を得ました。
日本点字図書館は、視覚障害者のために点字図書・録音図書の製作・貸出などを行う日本最大の視覚障害者用図書館で、1940年(昭和15年)11月10日 - 北海道増毛郡増毛町出身の本間一夫(1915-2003)により、「日本盲人図書館」として東京市豊島区雑司ヶ谷に創設されました。
本間一夫氏は、北海道の豪商の家に生まれ、5歳で失明。その後、勉学を重ね、「日本盲人図書館」の創設をはたしました。「日本盲人図書館」は1948年「日本点字図書館」と改称し、1952年社会福祉法人認可を受けました。

創設者の本間氏の座右の銘は、エミリ・ディキンスンの詩でした。


  一人の悩みを癒しえば
  一人の憂いを去りえなば
  疲れし鳥の一羽をば
  助けてその巣に返しえば
  我が生活は無駄ならず

  (「自然と愛と孤独と」 中島完(たもつ)氏訳)

すべての人が共生していける社会なんて
夢のまた夢なのが、日本の、いや世界、地球の現実です。

それでも、人の痛みを、自分の痛みとして想像したり、考えたり、
自分が幸せなときに、他人の悲しみについて考えることができたら、
世の中は良くなるのではないかとおもわずにはいられません。

私には、目がみえない人の気持ちも、
耳が聞こえない人の気持ちも、
身体に障害を持つ人の気持ちも、
知的障害を持つ長男の気持ちですら、
これぽっちもわかっていないといつも思います。
わかったと思ったら、それは思いあがりだろうと思います。

けれども、わかろうと努力したいと思います。
そして、同じ人間として共に生きたいと思います。
そういう方々が必要な支援を得て、
社会参加ができる世の中でありたいと思います。

たぶん、思い続けるだろうと思います。

この詩は、私たちのような仕事をしている者への
永遠の問いかけであるように思います。

本間一夫 この人、その時代
古沢 敏雄
善本社

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指と耳で読む――日本点字図書館と私 (岩波新書)
本間 一夫
岩波書店

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社会福祉法人日本点字図書館
〒169‐8586 東京都新宿区高田馬場1‐23‐4
電話 03‐3209‐0241(代表)  FAX 03‐3204‐5641

http://www.nittento.or.jp/

兄弟

2010-10-02 15:49:14 | 嬉しい!楽しい!面白い!ワクワク!
学校公開日だったので次男と長男の特別支援学級へ。

行けるかどうかわからなかったのでサプライズ。驚いて喜んでくれました。

「こうちゃーん頑張ってね~」
とふたりで応援したら、俄然張り切っていました~。

兄弟っていいですね。

組織の構造と学習

2010-10-02 10:46:16 | 嬉しい!楽しい!面白い!ワクワク!
今週は「検察の信頼」が地におちた週でした。

組織絡みで隠蔽した可能性があるということですが、
個人的には、「組織の構造」すなわち「仕組み」
で防止出来たのではないかと思いました。

「完璧な組織」というのはないと思いますし、
人間は弱いです。
検察であろうと経営者であろうとそれは同じ。

「完璧な人間」を前提とした組織は弱い、と思います。
そもそも、人間ひとりじゃなんにもできないから、
「組織」になっているんだから。

トップやミドルのマネジメントを「万能」
と考える組織は弱くなる、危うい。

優秀なマネジメントは常に学び、
変わりつづけます。

学びつづけ、組織改革をし続けるべきなのは、
どんな組織でも同じです。

フィールドブック 学習する組織「5つの能力」 企業変革を進める最強ツール
ピーター・センゲ
日本経済新聞社

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