![]() | 永遠の0 (講談社文庫) |
百田 尚樹 | |
講談社 |
『永遠の0』5刷帯より
驚いた。この本に僕の心が
いきなり鷲掴みにされてしまったからだ。
題名から単なるゼロ戦の話かと思ったが、
とんでもない。息をつかせぬ展開、
予想もつかぬ最後のどんでん返し。
戦争の真実、愛の力を見事に描き出した冒険
譚にして最高のミステリーに僕は狂喜した。
このような本に出会ったのは初めてだ。
国家が個人を押しつぶそうとする中で、
死と向き合いながら妻との約束を果たそうと闘い続ける
主人公・宮部の姿に、僕は幾度も心の中で泣いた。
ここには、時をも超えた本物の「大人の愛」がある。
これはまさに「今」の物語、あなたの物語なのだ。
児玉清
児玉先生に全面的に賛成。
いっきに読ませる展開。
奥深い人間描写、時代をみる目、深い洞察。
後世に語り継がれる名作だと思いました。
私も心を鷲摑みにされたまま、今に至ります。
また、零戦のパイロットが特攻で亡くなったお話なので
零戦や、実際の地名や作戦名がたくさん出てきます。
「玉砕」についての議論がある中、
「特攻」もまた、真実は、大本営の発表からは
かけはなれていることを教えられます。