風吹くままに

温泉県に暮らすマリの日常

高森和子 「母の言いぶん」

2020-01-04 23:29:50 | 
「おしん」の再放送を見ている。
佐賀編は、際立つエピソードの一つだ。高森和子さんの嫁には厳しく嫁に出した娘には超甘の姑は、憎たらしいっらありゃしなかった。
よくぞあの役を引き受けた!と拍手。
その高森和子さんの名を図書館で見付けた。
「母の言いぶん」。
母との二人暮らしを思い出してのエッセイだ。
明治生まれの気っぷのいいお母さん。大阪弁での母娘のやり取りが漫才のようで楽しい。

けれど、そのお母さんが、ボケていく。
「私の頭どうかなってる」
「お金が盗まれたんよ。○○が、盗んだんよ(姉の名)」
わかっていても「違うでしょ」と言ってしまう。
そんな自分に落ち込む高森さん。

最初は、笑っていた私も、おかあさんがボケ始めてからは、身に詰まされた。
私の母も、そして自分も、そうならないとは限らない。
正直しんどかった。
でも、読んでよかった。
そこに心があるから。
コメント (4)
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