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少し前の事、母がテレビを見ながら何かを書いていると、思ったら、、、。
浜脇の温泉は産湯であり、又日々の湯だったのです。
ちょっと胸に込み上げるものが。
あー連れてってあげたい。
けれどもう危ない。
浜脇でなくても、、、あれこれ思い巡らしていたら、夫が「もう30分もすれば書いたこと忘れる」
と言った通りとなりました。
今日下の弟夫婦が遊びに来たのでこれを見せたら、やはり「無理やわなぁ、、、」と。
フジテレビの役員の遠藤龍之介氏がクローズアップされ、
彼の父の遠藤周作作品「わたしが・棄てた・女」を思い出した。
ラストのわたしの「この寂しさはどこから来るのだろう」の一文が忘れられない。
が、大まかな事は覚えていても詳細が朧げで、10年ぶりに再読。
愚鈍な女ミツを欲望だけのために抱き捨てた、わたしこと吉岡。
吉岡は社長の姪と付き合い始める。
一方、捨てられたミツは、更なる過酷な運命が待ち受けていた。
ハンセン氏病?
療養所の人となる。
そこで彼女の人となりが際立つ。
彼女の意志、愛とは?
神とは?
「この寂しさは、、、」は、彼女の療養所での姿を知った吉岡の呟きである。
読み返して
手応えのある一冊だった。