風吹くままに

温泉県に暮らすマリの日常

バベットの晩餐会

2014-03-24 08:28:09 | 映画・演劇等
今回のGyaO!で無料映画視聴は、バベットの晩餐会。
わたし好みの映画でした。

※19世紀後半のデンマークを舞台に、質素な生活を送っているプロテスタントの村人たちとカトリックの国フランスからやってきたひとりの女性との出会いと当惑、そしてある晩餐会の一夜を描く。


皆年寄りというようなオランダの寒村が舞台。
神に仕える二人の老姉妹は、昔妹に求愛した音楽家からフランス人のバベットという女性を託される。
バベットは老姉妹の食事の世話をするようになる。
村人たちはと言えば、だんだん愚痴っぽく過去のことをほじくり出しては攻撃的になっている。
景色も寒々しければ心も寒々。
そんな折、老姉妹(牧師だった亡き父の意志を次いで神に仕えている)が父の生誕100年を村人を招いて祝おうと計画する。
いつものような、ささやかな食べ物を用意のはずが、引き受けたバベットは、
姉妹の恐れを知るや知らんや豪華なフランス料理を用意する。
その買い出しから料理の出来上がる過程がまっこと楽しい。
アルコールも美味しそう!
果たして、村人たちは徐々に和やかに、穏やかな気持ちを取り戻す。
質素もよいけど時にはごちそうも必要ですな。
朝ドラのごちそうさんではないけど、食事って人を幸せにしますね。
それは確かだけど、料理に限りませんね、人を幸せにするものって。
音楽でも他の事でも大層なことであってもなくても。
私もささやかでも誰かを幸せにしているかしら?

さて、バベットが仕えた姉妹のこと。
若い頃、姉には士官ローレンスが、またフィリパには休暇中の著名なフランス人バリトン歌手アシール・パパンが求愛。
けれど生涯神に仕える道を選び、また相手も彼女らのその姿に身を引いたのです。
どちらも俗っぽさを持ち合わせた人間らしい人間。
その彼らが姉妹のことを生涯胸に抱いて生きている。
そのところを、変に恋愛ドラマにしていなくて非常によかったです。

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県民演劇 大友宗麟

2014-03-11 17:18:03 | 映画・演劇等
中沢とおる追悼公演と名打たれた「大友宗麟」を観てきた。
過去に上演されてはいるが、私は今回初めての観覧。
大友宗麟と言えば大分県民ならその名を知らない人はいない(んじゃないかな)豊後の国のお殿様だが、この私キリシタン大名ということだけしか知らず、その詳しいことには興味もないままこの年まできておりました。

家督争いで父が家臣に殺されたことによって当主となり、22歳でザビエルとの出会い、西洋文化を受容ししていくが彼の受洗は48歳。
晩年は日向遠征に失敗し「戦いのない理想国」の夢破れたまま58歳で死去する。
ざっと書くとそのような感じらしい。
舞台にされたのは、その晩年。
わが郷土が誇るキリシタン大名大友宗麟の実像に迫ってとても面白い作品だった。
理想?現実?夢?懺悔?
理想に燃えるというより新しもの好きなお殿様だったのでは?(女癖かなり悪かったようだし)
丁度、チェーホフの「犬を連れた奥さん」を読み終えたばかり、浮気について軽いカルチャーショックを受けたので、お殿様の女好きにもちょい寛容な私ではありました。
話戻して、
晩年になって受洗した意味、新しもの好きなどと言った私を土下座させるべく本当に理想に燃えていたのか?
もっと人物像に迫りたく本を読む気になっています(あるよね?)。

舞台に携わった皆さんの熱いパワーを感じた作品でした。

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ばあちゃんやるう (←母の事)

2014-03-08 23:48:35 | 父母のこと
「黒田官兵衛やってる岡田君は、嵐とちがうでなぁ」と、母が聞く。

「○○が(弟の名)嵐ち言い張るけど、嵐は、松潤に、二宮に、櫻井・・・相葉、大野・・・違うでなぁ?」

参りました。
86歳のあなたが正しい。
岡田君はV6です。
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