父親の仕事で3歳から9年間旧ソ連のウラヂオストックで過ごした著者。
子どもの目で見た革命の余波。
続いて日中戦争、第二次世界大戦。
この著者は、母と違って「戦争中の記憶が嫌いである(母だって辛いけど)。過去の記憶を思い出すこと自体があまり好きでなかった」と冒頭に書いてある。
が、その彼女が書いたのである。
戦争の記憶を。
母より過酷な部分は多いが重なる事も多い。
コロナ禍で色々露見した。
国って何?
個人って何?
戦時中と変わらぬものが居座っている気がしてならない。
組織、集団の怖さ。
同調圧力、、、
声を上げられなくても(上げる事の恐怖)、自分の思いを蔑ろにしてはいけない。
自分だけには蓋をしない。
この本に出会えてよかった。
クリンママさんありがとう。
クリンさん、来年も紹介よろしくお願いします。