向田邦子さんの本を読んで、昔の思い出、あんな人こんな人あんなことこんなこと思い出すままに書いてみたくなった。
親の間で、「オールドミスやから・・・」と、言われる人だった。
子どもの気持ちがわからないだったのか、親の気持ちがわからないだったのか?
単に結婚していないだったのか?わからないが、
当時の「オールドミス」に、よい意味はなかったと思う。
あー直ぐ怒る!って言われてた。
足が太かったので「桜島大根(大根足通りこしてんだ)」ってあだ名もあったな。
ここまで書いてモワハラ2つ?
そのA先生で記憶に残ることが2つある。
その一つ、
虚弱体質だった私は、風邪を引けば、1週間休むなどざらだった。
その日は風邪を引いたあとの病み上がりで縄跳び大会だった。
母が「ぶり返すと悪いから首巻きをちゃんとしとくんよ」と、首巻きを巻いて送り出してくれた。
何も考えず、その首巻きをしたまま縄跳びを始めた。
それをA先生が「みっともない、あなただけよ、そんなマフラーなんかしてるの(母の首巻きで、白で、薄汚れた感あったかも)」と取り上げたのだ。
風邪がぶり返すことはなかったけど、先生の「みっともない、あなただけよ」の言葉は今も覚えてる。
その2の話
体育館に集まって映画教室があった。
ストーリーの、細かいとこは覚えていないが「朝鮮人!」と蔑まれる一家の物語で、差別されながら貧しくも仲良く明るく健気に生きていくような話だったと思う。
私は泣けて泣けてしゃくりあげて泣いた(何が琴線に触れたのかは、忘れた)。
教室に戻ると、体育館で隣だった男の子が「こいつ、声あげて泣きよった」と、からかい始めた。
と、そこにA先生が戻って来た。
そして「先生も泣いたよ。◯君はどうだった?」と言ってくれたのだ。だけど先生との心の距離が、それ以降ぐっと近づいた。なんてことはなかった。
おしまい。