フィールドの外の方が話題が豊富なロシアＷ杯。

2018年ロシアＷ杯は何かとフィールド外の話題が多いと言うよりも少しゴタゴタが多い。 その中でも一番の

話題は古豪イタリアが60年ぶりにＷ杯本大会出場を逃ました。地元イタリアでは大会開催中に何をして過ごしたら

良いのか解らないとする意見で溢れているそうです。フットボールが生活の中心で熱中するあまり女性からクレーム

を貰う機会が多いイタリア男性にとってはこの敗退は良薬となるかもしれないと皮肉まじりだそうです。

更には2002年の悲劇を繰り返すように近代サッカーの代表格で2014年のブラジル大会ではベスト4のオランダも厳しい

欧州予選敗退でロシアＷ杯に出場できませんでした。Ｗ杯出場を逃したチームとは逆に初出場を決めた国もあります。

北中米予選を勝ち抜いたパナマと厳しい欧州予選を奇跡的に勝ち抜いたアイスランドも初出場です。60年振りの出場を

目指して奮闘してきたギャレス・ベイル率いるウェールズはユーロ2016でベスト４の快進撃もＷ杯予選ではエースベイ

ルをケガで欠き惜しくも初出場を決めたアイスランドに敗れ出場が叶いませんでした。

それ以外だとエジプトが1990年のイタリア大会以来の28年７大会ぶりのＷ杯出場です。ペルーも1982年スペイン大会以

来の36年9大会ぶりの出場となります。

2010年南アフリカ大会決勝戦で劇的なゴールを決めたスペイン代表のイニエスタ選手が古巣バルセロナから移籍して今

大会で代表からも引退する事を表明した。2006年ドイツ大会でイタリアを優勝に導いた守護神ＧＫブッフォン選手も代

表からの引退を表明した。


そして日本代表のハリル監督の電撃解任劇の話になるわけです。本来ならば選手側と監督の間に入って３者間での調整が

望ましいと思うのだが、選手と協会のタッグと監督という２対1になってしまった。ハリル解任からどことなく日本選手が

横暴で自尊心に溺れたような印象になったのでファンは日本代表から距離が出来てしまった。ここ最近のワールドカップで

は最も気持ちの入らない大会となりそうだ。大会が始まる前から拗れてしまっては空中分解もあるかもしれない。最初から

日本人監督でＷ杯を闘いたいが為に選手と監督の間で調整役を惰ったのならば、被害はハリル監督だけでは終わらないかも

しれない。３大欧州リーグ英伊西で攻撃の出来ている選手はレスターの岡崎選手ぐらいで後はＭＦかＤＦだ。本田選手が

とやかく言おうともセリエＡで活躍出来なかったのは事実で幾らメキシコで復活したからと言えどもＷ杯での活躍ができる

かは全くの別問題です。前回2014年には0勝でグループリーグ敗退のチームが闘う意味をどのように理解しているかが問題だ。

応援するより突き放す方が正解の時もある。

日朝間にあるスクラブ。

10年以上前の北朝鮮のイメージと言えば、貧しい農村部の闇市で震えるように生気を失い食べ物も無く痩せこけ

明日にでも死にそうな少年の姿がよく画面に映し出されていた。もしも自分も生まれる国が違えば、こうなって

いたかもしれないと痛々しく感じた。理由は無くとも一にも二にも金正日の治める北朝鮮は貧しい国だった。

金正日が死亡した後に新たな指導者として若い金正恩がトップに座り期待感からは幾分は貧困が良くなったように

思えたがそれでも北朝鮮が貧しい事には変わりは無かった。金正恩の政治が金正日の旧体制と最も違ったのはミサ

イル発射実験に積極的だったことだ。過去に核開発疑惑により経済制裁が長引き成す術を無くした父金正日は不甲

斐無く米国の前に何も出来ずに死んで行くかのように若い正恩には映ったかもしれない。その記憶と彼の暴勇な若さは

最後の意地とばかりにありったけのミサイルを発射して世界中に脅威を示したつもりだったが、しかしそれも鳴かず

飛ばずで長くは続かず国際社会から孤立して兄の金正男がシンガポールで暗殺され行き場を失い遂に観念して敗北を

自覚したのか水面下で米国との交渉を進めていた。



金正恩は米国の国務長官のポンペオ氏と極秘に面会をした後の2018年4月に南北首脳会談が開かれて祖国統一へと再び

歩み始めた。安心は出来ないものの米国トランプ大統領からの情勢の評価は非常に良くなっている。トランプ大統領は

シリア情勢でも米国の撤退を望んでおり、和平に対して行動を早めている。第3次世界大戦など何処吹く風のようにトラ

ンプ大統領の活躍ぶりに世界中からの熱視線が注がれる。だがなぜ兄金正男は暗殺されなくてはならなかったのか。

しかも北朝鮮から。大きなギャップと違和感が残る、そして日本では南北会談の直前に拉致被害者家族会から蓮池透さんが

家族会から除名されていた。ここにも謎が残る。円滑に物事を進める為にスクラブは取り除かれるものなのか。