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北方領土返還は「戦争」以外の方法で。

2019-05-18 23:58:55 | 国内国際情勢
日本維新の会に所属していた丸山穂高衆議員が北方領土のビザなし訪問団に参加して国後島に訪れた際に酒に酔った

状態で訪問団の団長に対して北方領土を取り返す為には「戦争をしないとどうしようもなくないか」と発言をした。

この発言を受けて日本維新の会は発言をした丸山穂高議員を除名処分にした。事態はそれだけでは済まず野党から議

員辞職勧告まで要求する声も出て来た。 離党については本人が自主的に責任を取る形で維新の会に離党届を出して

いたが、松井代表が離党届を受理する形では無く問題を重く見て敢えて除名処分による離党とした。丸山議員につい

ては過去にも飲酒に絡んだ騒動を起こしていることからイエローカードの累積処分と同じように二度の不祥事を合わ

せて党を除名処分の重罪になったと思われる。 除名であろうと離党であろうとこの秋にも再び大阪都構想の是非を問

う維新の会に所属していてもメリットが少ないので党など捨ててしまってよかったかもしれない。


本気で日露関係を考えたら丸山議員で無くとも北方領土返還の問題は苛立ちを感じずには居られない心。酔って大失言

の丸山議員に対してご意見番の言うロシアとの平和条約がどうとかは机上の空論に近いものである。だからどうしよう

もない気持ちにもなるし、平和条約が答えでも無い。ロシアと平和条約が結べるはずなど無いと思い、別の手段を模索

した場合に「戦争」の二文字が出て来てしまうまでに北方領土問題で閉塞感を強く感じたのならば、それは非常に残念

なことだが暴論になってはいけない。でも酒に酔っての事なので仕方が無いかな。 


言うまでも無く戦争は論外ですが、これを機会にロシアと平和条約を結ぶ事は少し忘れた方が良い。前にも書いたが

ロシアと平和条約を結ぶ事は日本に対してサンフランシスコ講和(平和)条約クラス並みの日露関係を求める条約である

ことを理解するべきだ。それを無くして安易にロシアと平和条約締結へ向けた取り組みなどは話すべきではない。

絵に描いた餅で実現が不可能に近いものだと解っておくべき。平和条約は北方領土問題の明確な解決策ではなく、日本の

領土問題での敗北を意味している。これまでの返還交渉では話が進まない事を意味している。


こうした北方四島返還問題は日本側に四島の領有権があると主張するのに対してロシアが四島を実効支配している状態が

長く続いており返還は非常に難しくなっていた。更には四島返還と引き換えに日露間で平和条約終結の条件の具体案が

出て来たのは麻生政権時代の後からで、長い間日ロ間で平行線が続いていた返還交渉で遂には日本側の糸がプツンと切れ

てしまいロシアの実質的な占有を認めてしまった為に日本側への帰属さえも難しくなってしまった。そこからは既に北方

四島はロシアの管轄下にあるものとして扱われ、北方四島の奪還が必要ならば平和条約締結の条件になってしまった。

そんなことを考えながら5月15日になった。


ロシアとの平和条約締結が一体どんなものであるかを考えさせる為には意味が有ったかもしれないが、それでも平和条約の

内容を明かさない自民党には呆れてしまう。


コメント
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