【自己肯定感が低いと攻撃的になる】4865
日本アンガーマネジメント協会代表理事、安藤俊介氏の心に響く言葉より…
怒りは防衛感情です。
怒ることで体を臨戦態勢にして、大切なものを守ろうとします。
大切なものには価値観、考え方、立場、プライド、家族、仲間といったものがあげられます。
守らなければいけないものが多い人は、必然的に怒ることが増えます。
自己肯定感の低い人は、守らなければいけないと思っているものが多い人です。
それは、意識しているものもあれば、無意識のうちに感じているものもあります。
いろいろなものを守らないと、自分を保つことができないと思い込んでいるからです。
たとえば、仕事でミスをした人がいます。そのミスは些細なものだったものの、気をつけてほしいものではあったので、軽く注意したところ、「自分の責任ではない、頼んだ 側の頼み方がおかしかった」と、半ば逆ギレとも言えるような返しをされたとします。
注意したこちらとしては、相手を強く責めるつもりもなかったので、なぜそれくらいの注意で、そこまでムキになって言い返してくるのか理解ができません。
素直に自分のミスを認められないのは、些細なミスであろうとも自分がミスを認めることで、自分が悪いことをしたと思いたくない、それを認めてしまえば自分の価値がなくなるのではないかと、無意識に思っているからです。
また、ミスを指摘されることは大げさではなく、自分の尊厳を貶(おとし)める攻撃と捉えます。
尊厳はとても大切なものですから、それが攻撃されたと思えば、怒りをもって防衛しようと反撃に出るのです。
自己肯定感が高ければ、自分のミスはミスとして素直に認めることができます。
ミスを認めたところで、自分の価値が下がるとは思っていないからです。
ミスはミスとして 認めればいいくらいの感覚でいられます。
しかし、自己肯定感の低い人にとっては、自分の非を認めることは、それがどんなに小さなことだとしても、とても難しいことなのです。
いちいち細かなことで怒り、反撃をしていたら、その都度揉めることになり、さらに攻撃されることもあるのだから、時には折れたほうが簡単に事を収められて、自己肯定感を下げることもないだろうに、と思う人もいるでしょう。
それはその通りとも言えますが、そうは思えないから自己肯定感が低いとも言えるのです。
こちらは攻撃とは思っていないのに、攻撃をされたと捉える人がいます。
何をもって攻撃していることになるのかは、人それぞれ違います。
私たちは、たとえるなら色のついた眼鏡で物事を見ています。
人によって、その色はじつに様々です。
同じ物事を見たとしても、色眼鏡が違うので別の色に見えます。
たとえば、仕事のミスを指摘されたとして、ある人は「自分の成長のために、あえて言いにくいことを言ってくれてありがたい」と受け取ります。
一方、ある人は「自分を攻撃してきている、自分は悪くないから認めない!」と反発します。
どちらの受け取り方が正しいというわけではなく、どちらも正しいのです。
少なくとも本人にとっては。
それは人が物事を認識するステップ、コアビリーフと呼ばれる自分の中にある物事の意味を理解するときに使う辞書に強く関係します。
自己肯定感の低い人は、様々な物事を、自分に対する攻撃として捉える傾向があります。
攻撃をされれば反撃するのは生物としては自然な反応なので、自己肯定感の低い人は攻撃的になるのです。
『なぜ日本人は怒りやすくなったのか?』秀和システム
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安藤氏は、「コアビリーフ」についてこう述べている。
『アンガーマネジメントでいう「コアビリーフ」とは、人生の様々な経験を通じてつくられます。
コアビリーフは「〜べき」「〜はず」「普通」「常識」「当たり前」といった言葉に象徴されます。
たとえば「皆と仲よくすべき」「努力は報われるはず」「正直であるのが普通」「嘘をつかないことが常識」「勉強できるのが当たり前」といったものがあげられます。
コアビリーフは、自分の中にある理想や欲求とも言え、また少なくとも自分にとっては正しいものであり、大切で守りたいものです。
それが裏切られるようなことは受け入れがたいことです。
たとえば、このコロナ禍では、マスクをするのは常識と自分のコアビリーフに書いてある人は、腹立たしいので「マスクをしなさい!」と注意したりします。
反対に、マスクをする、しないは自分で決めるもの、と思っている人は、何も気にならないので、そのまま通り過ぎます。
そして、コアビリーフに自己肯定感を低くさせてしまうようなことが書いてあれば、自己肯定感は低くなるのです。』
「〇〇すべき」という、「べき」が多いと生きづらい。
たとえば、「SNSの返信は即座にするべき」と思っている人は、返信が次の日になったりすると、イライラしたり、不愉快な気分になる。
「時にはそういうこともあるよね」という寛容な価値観を持っている人は、気にならずスルーできる。
自己肯定感が高い人だ。
自己肯定感とは、欠点も含め、ありのままの自分を肯定的に受け入れる感覚。
自己肯定感を高めるには…
●自分を認めてくれる場所に出かけていく
●笑ったり、楽しくなれる場所にいく
●気分のよくなるところで過ごす
●感動する映画やテレビを見る
●愛情をそそげる動物と過ごす
●大好きな人と美味しいご飯を食べる
●気の合う人と一緒にいる人に、「私をほめて」と素直にいう
そして、さらに、人に愛を与えること。
それは…
●相手を心の底からほめる
●相手と一緒になって感動したり喜ぶ
●相手の話を最後まで口をはさまずに聴く
●相手をまるごと肯定する
●相手を認める
怒らないために…
自己肯定感を高める習慣を身につけたい。
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怒りは防衛感情です。
怒ることで体を臨戦態勢にして、大切なものを守ろうとします。
大切なものには価値観、考え方、立場、プライド、家族、仲間といったものがあげられます。
守らなければいけないものが多い人は、必然的に怒ることが増えます。
自己肯定感の低い人は、守らなければいけないと思っているものが多い人です。
それは、意識しているものもあれば、無意識のうちに感じているものもあります。
いろいろなものを守らないと、自分を保つことができないと思い込んでいるからです。
たとえば、仕事でミスをした人がいます。そのミスは些細なものだったものの、気をつけてほしいものではあったので、軽く注意したところ、「自分の責任ではない、頼んだ 側の頼み方がおかしかった」と、半ば逆ギレとも言えるような返しをされたとします。
注意したこちらとしては、相手を強く責めるつもりもなかったので、なぜそれくらいの注意で、そこまでムキになって言い返してくるのか理解ができません。
素直に自分のミスを認められないのは、些細なミスであろうとも自分がミスを認めることで、自分が悪いことをしたと思いたくない、それを認めてしまえば自分の価値がなくなるのではないかと、無意識に思っているからです。
また、ミスを指摘されることは大げさではなく、自分の尊厳を貶(おとし)める攻撃と捉えます。
尊厳はとても大切なものですから、それが攻撃されたと思えば、怒りをもって防衛しようと反撃に出るのです。
自己肯定感が高ければ、自分のミスはミスとして素直に認めることができます。
ミスを認めたところで、自分の価値が下がるとは思っていないからです。
ミスはミスとして 認めればいいくらいの感覚でいられます。
しかし、自己肯定感の低い人にとっては、自分の非を認めることは、それがどんなに小さなことだとしても、とても難しいことなのです。
いちいち細かなことで怒り、反撃をしていたら、その都度揉めることになり、さらに攻撃されることもあるのだから、時には折れたほうが簡単に事を収められて、自己肯定感を下げることもないだろうに、と思う人もいるでしょう。
それはその通りとも言えますが、そうは思えないから自己肯定感が低いとも言えるのです。
こちらは攻撃とは思っていないのに、攻撃をされたと捉える人がいます。
何をもって攻撃していることになるのかは、人それぞれ違います。
私たちは、たとえるなら色のついた眼鏡で物事を見ています。
人によって、その色はじつに様々です。
同じ物事を見たとしても、色眼鏡が違うので別の色に見えます。
たとえば、仕事のミスを指摘されたとして、ある人は「自分の成長のために、あえて言いにくいことを言ってくれてありがたい」と受け取ります。
一方、ある人は「自分を攻撃してきている、自分は悪くないから認めない!」と反発します。
どちらの受け取り方が正しいというわけではなく、どちらも正しいのです。
少なくとも本人にとっては。
それは人が物事を認識するステップ、コアビリーフと呼ばれる自分の中にある物事の意味を理解するときに使う辞書に強く関係します。
自己肯定感の低い人は、様々な物事を、自分に対する攻撃として捉える傾向があります。
攻撃をされれば反撃するのは生物としては自然な反応なので、自己肯定感の低い人は攻撃的になるのです。
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安藤氏は、「コアビリーフ」についてこう述べている。
『アンガーマネジメントでいう「コアビリーフ」とは、人生の様々な経験を通じてつくられます。
コアビリーフは「〜べき」「〜はず」「普通」「常識」「当たり前」といった言葉に象徴されます。
たとえば「皆と仲よくすべき」「努力は報われるはず」「正直であるのが普通」「嘘をつかないことが常識」「勉強できるのが当たり前」といったものがあげられます。
コアビリーフは、自分の中にある理想や欲求とも言え、また少なくとも自分にとっては正しいものであり、大切で守りたいものです。
それが裏切られるようなことは受け入れがたいことです。
たとえば、このコロナ禍では、マスクをするのは常識と自分のコアビリーフに書いてある人は、腹立たしいので「マスクをしなさい!」と注意したりします。
反対に、マスクをする、しないは自分で決めるもの、と思っている人は、何も気にならないので、そのまま通り過ぎます。
そして、コアビリーフに自己肯定感を低くさせてしまうようなことが書いてあれば、自己肯定感は低くなるのです。』
「〇〇すべき」という、「べき」が多いと生きづらい。
たとえば、「SNSの返信は即座にするべき」と思っている人は、返信が次の日になったりすると、イライラしたり、不愉快な気分になる。
「時にはそういうこともあるよね」という寛容な価値観を持っている人は、気にならずスルーできる。
自己肯定感が高い人だ。
自己肯定感とは、欠点も含め、ありのままの自分を肯定的に受け入れる感覚。
自己肯定感を高めるには…
●自分を認めてくれる場所に出かけていく
●笑ったり、楽しくなれる場所にいく
●気分のよくなるところで過ごす
●感動する映画やテレビを見る
●愛情をそそげる動物と過ごす
●大好きな人と美味しいご飯を食べる
●気の合う人と一緒にいる人に、「私をほめて」と素直にいう
そして、さらに、人に愛を与えること。
それは…
●相手を心の底からほめる
●相手と一緒になって感動したり喜ぶ
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