ところで、管理型ツアーは朝から晩までノンストップの長時間労働だというのに、ゲストが東京のホテルにいた時、ソリマチの部屋の予約はなく、連日家からの通勤だった。
予算の関係で、ソリマチの東京での宿泊代を削れるだろうか、と持ちかけられ、うっかりと9時5時の検討で「削って良い」と言ってしまっていた。とほほ。
管理型ツアーでは、『冗談抜きに』朝から晩まで休む間なしの長時間労働だった。
あの時の超睡眠不足と過労は半端ない
ドアtoドアで平均1日16時間、平均睡眠時間3時間だったもの
箱根に移動し、ようやくホテル泊となった時、ディナー後部屋に入るや否や、いつの間にかぶっ倒れて寝ていた。それには自分でも少し「マズい」と感じてはいた。
そうして、ツアー前半が終わろうとした頃、朝、普通に目を覚まして異変に気がついた。
声が出ない。
「そんなばかな〜!」と叫ぼうとしたが、声が出なくて叫べない
ツアー中だというのに、どうしよう。思わず、がばっと飛び起きた。
過去にも一度、過労で声がかすれた経験があった。これは、間違いなく過度のストレス。
熱もなければだるくもない。コロナでもない。でも、一番大事な声が出ない〜〜!
緊急事態に、まずは、エージェントさんに連絡を試みる。
朝食までにはまだ2時間くらいあった。しばらく安静にしていると、少しずつ声が出るようになった。
エージェントさんから連絡が来た頃には、自分の声ではないけれど、なんとか会話は出来るようになったので、とりあえず、その日はツアーをすることに。
今回はお互いにとって、お試しの初管理型ツアー。やってみた結果、やはり自宅通いはキツいので、「管理型」なら必ず地元の通訳案内士でも全日ホテルをとってもらうよう、くれぐれもお願いをした。
声があまりにかすれ声で、大好きな歌も歌えない。歌おうとしても音が出ないのだ。マズいとしか言いようがない
朝食時、ゲストに会わないよう、コソコソと朝ごはんを食べる自分も情けない
いつもなら、自分からゲストを探しに行って声をかけるのに。
しかも、マイクを通した大音量のかすれ声。「あれ?声違くない?」と言われたらどうしよう、とヒヤヒヤしながら、意図的にトーン高めの声を出し、その日はなんとか仕事を終えた。
伏見稲荷大社。
千本鳥居の手前がいきなり通行止めになっており、左にスロープの迂回道が出来ていた。
古くなって抜かれた鳥居のあと。このあとすぐ新しい鳥居が設置されるのだろう。
コロナ前に社務所で聞いたら、人気で、鳥居の奉納は10年待ち、とのことだった。
その日の午後はフリー。ホテルの周りでゲストは各自自由行動。
東京と違って、ホテルに部屋もあるし、ラク。
ゲストをそれぞれ希望のランチ場所にお連れしたあと、一人でまったり昼ごはん。
しかし、お店で注文する時も、かなりのかすれ声だった。かなしい
意図的ではないが日本酒のセレクションが素晴らしい蕎麦屋にてまったり
思わず頼まずにはいられない、酔鯨❤️。喉のアルコール消毒を試みる
お蕎麦の温かいスープで、少しは声が戻ると良いのだが。。
声が枯れていても、管理型は、夕ご飯もお付き合いしないといけない
この情けないかすれ声にいつゲストが不安を持ちはじめるだろうか、ビクビクしながらのお付き合い。
しかもこのあと、むこう3ヶ月ロングツアーが何本も続いているのに、いきなりでばなをくじかれる、の巻
全く困った。どんな薬でも漢方でもなんでも飲むので、早く声が戻りますように。。。
体調の悪い通訳案内士なんて、ゲストは嬉しくないもの