これも想定外の一種であろうか。「伊勢湾台風並み」と云う昭和世代にも伝わり難い表現で警戒が呼び掛けられている台風10号である。現地の人にすれば「西鉄バスが運休した」方がより危機感を覚えるらしいが、それもあってか事前の避難が進んでいる様である。行き先としてホテルが大人気の様で、九州西部では軒並み満室になっているらしい。GoToトラベルがこう云う形で活きると云うのは想像も付かなかったので、政府の慧眼に心から感服している。市街地にあるビジネスホテルならば普通の避難所よりも丈夫だろうし、何より快適である。今回の様に数日前から危険である事が分かっている場合の、新たな避難誘導方法として検討するのも良いと思う。東京直撃の場合詰むのが難点ではあるが、台風被害が想定される場合にはより堅牢な建物で過ごすと云う意識が根付くきっかけにはなろう。日常のちょっとした災難の一時避難先としてホテルを再定義しても面白そうなのである。