どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

あってもなくてもいいもの。

どうでもいい四百字 3263

2021-12-13 18:33:05 | 時間の無駄
まったく、人間ってやつはなあ。今年11月から始まった火星入植実験「SIRIUS-21」は、現時点では順調な様である。人類が宇宙に飛躍する時代を迎えたと思うと喜ばしい。ただ、2018年の先行実験からはそう能天気ではいられない兆候も読み取れるそうである。最初はクルー間の生活習慣の違いが摩擦となって管制室に要望を出したり愚痴をこぼしたりしていた様だが、暫くすると必要最低限の連絡以外はしたがらなくなったそうである。極限の緊張下に置かれたクルー同士に信頼感が芽生え、管制室に頼らず自律的に判断する様になったからだそうで、その事自体は良い傾向に思える。しかし裏を返せば、地球側が意図しない行動を起こし兼ねないと云う事でもあり、コミュニケーションの欠落が長期化すれば、将来的には反乱も有り得ると危惧されるそうである。サイド3が独立戦争を仕掛けてきたのはある意味必然だったのであり、どんな時代になっても対話って大事と改めて思うのである。