これから増えるんだろうなあ。毎日新聞に続き、産経新聞も富山県から撤退するそうである。同県は北日本・読売・北陸の3紙の寡占状態なので致し方ない面もあろう。今後も体力切れの所から脱落していく事になろう。新聞は活字で読みたいマンなのでこの衰退を嘆いてはいるが、月額4000円のサブスク（しかも中身の半分は広告）だと考えると何となく割に合わない気もするのであり、この趨勢を覆すのは至難だろう。これからの新聞はどうあるべきかに就いては各社に知恵を絞ってもらうとして、新聞配達制度は根本的に見直す時期だと思う。有体に言えば非常に効率が悪い。地域単位で一本化すべきだろう。ライバル紙との呉越同舟が気に食わないなら郵便局に委託する形でも構わない。朝刊が朝に届いていない事に違和感を覚えるだろうが、主なニュースはテレビとかニュースサイトとかで間に合うのである。紙面でしか得られない報道とは何かを、改めて問うて欲しいのである。
この時期に何かとお世話になる蚊取り線香である。実際はスプレーをシュッシュしているだけなのでそう呼ぶのは間違いなのだろうが、昔ながらの呼び方に拘ってしまうのが年寄りの悪い癖である。形は変わっても主成分がピレスロイド系である事に変わりは無く、人体にほぼ無害で蚊に効くと云う効能は他の薬剤ではなかなか得難いそうである。しかし相手も座して死を待っている訳では無い。恐ろしい事に、同成分に耐性を持った蚊が東南アジアで広まりつつあるそうである。殺虫剤を販売する企業にとっては存亡の危機であり、新製品の開発を進めている様なので期待している。しかし過去の事例からするとその手の競争はいたちごっこになりがちである。どれだけ殺戮を繰り返したとしても、ヒットアンドアウェイ戦術を軸として繁殖力で勝る害虫側が常に有利である。近い将来、蚊帳の様な昔ながらの物理的防衛に頼らざるを得ないと云う状況に陥らないとも限らないのである。
ああややこしい。Paypayがデジタル給与払いを厚労省大臣から認可されたそうである。早速グループ10社で運用を開始し、今後外部への提供も進めたいとの事である。金融機関への出金も可能なので支障は無いだろう。だったら初めから銀行振込でいんじゃね？という話であるが、それを言っちゃあおしまいなのでここでは考えない。ただ建付けが非常に複雑である。既存のPaypayマネーでは無く、新たに設けられる「Paypayマネー（給与）」が払込先となる。その為の銀行口座（Paypay銀行だろうなあ）を新たに作らねばならない。Paypayマネー（給与）の上限が20万円なので、それを超過した際の受け皿となる様である。Paypay給与受取を有効にするとPaypayマネーの上限が80万円に引き上げられるので実質100万円まで保有可能だそうだが、この仕組みをスンナリ理解出来る人がどれだけ居るのかは不明である。新たな挑戦を法に則ってやろうとするとそうなってしまうのだろうが、今後の改善に期待するのである。
妙案は無いものか。今年の甲子園では3日間、朝夕の2部開催が試験的に行われている。暑い事に変わりはないだろうが、直射日光に曝されなくて済む分、多少は心身の負担も減るだろう。ただ「まだマシ」なレベルであるのも事実であり、抜本的対策とは言い難い。「暑いからそもそもやらない」と云うのが実に抜本的だと思うのだが、野球に人生を懸けている球児も少なくない事を考えれば現実的では無い。ドーム球場での開催も話には出るのだが、やっぱり甲子園でなければと云う声を覆すには至っていない。この際だから甲子園をドーム化するクラウドファンディングでも立ち上げてはどうかと思う。それでも「いやいや白球は青空の下でこそ映える」とか言い出す奴は、自分が虐待の間接的加害者である事を認識して欲しい。国連人権委が何かイチャモン付けてくる前に手を打つべきに思えるのだが、万人が納得する妙案が有るとも思えず、伝統継承の難しさを感じるのである。
クレカにお世話になる毎日である。その副作用でまだ新札を見た事が無い。流行りに乗り遅れた感じがするが、乗っかったからと言って得する訳でも無いだろう。そんな負け惜しみをぼやいている。キャッシュレス決済が浸透したお陰で、大抵の買い物はクレカで済む様になった。ただ最近はタッチ決済も使える様になった所が多く、支払い時に「クレカで」だけではダメな事も有るのが悩みである。今の所「クレカの挿し込みで」と云う何とも座りの悪い言い回しをしているのだが、もっと良い表現が有るのではないかとモヤモヤしている。レトロニムとしてもう少しビシッと決まった言い方をしたい。「クレカのタッチで」と対になれば尚良しである。「以前のやり方で」だと店の奥から複写紙にガションガションする専用機を持ち出してくる恐れが有るし、磁気方式もまだ健在である。いずれ誰かがビシッと決めてくれると期待するが、それまではモヤモヤ過ごすしかないのである。