安倍首相辞任

安倍首相突然の辞任。
人間としてわからないこともない。でも首相の立場を考えるとまったくわからない。
内閣を改造して、臨時国会が始まり、所信表明の２日後、代表質問が始まる直前の辞任。
まったく何考えとんじゃ！とも言いたくもなる。
置いてけぼりを食った就任したての大臣たち、国会で何の答弁もすることなく次の内閣改造でほとんど辞めていくことだろう。
細川内閣のときもかなり無責任な感じがしたけど、今度はそれ以上に無責任といわれても仕方ない。

安倍内閣はそれほど悪いとは思ってなかったし、まだこれから見てみたかった。
問題になった、というよりもマスコミの格好の話題になった一連の大臣の不祥事。
これは任命責任があるとはいえ安倍さんが不正を行ったわけではない。
年金問題も安倍さんの責任ではない。
東京と地方との格差、これも小泉政権の負の遺産だ。
一連の重要法案を通したこと、これはやり方には問題は残るものの、ある程度は評価できる。
ただ一般には評価されている中国・韓国との関係改善。
これは評価できない。
就任してすぐ中国や韓国に行くのでなく、冷え切っていた中国や韓国との関係をあえて利用して、先に東南アジア、インド、オーストラリアなどを訪問して中国や韓国を逆に孤立させてあせらせてから訪問すべきだった。
或いは向こうから来るのをゆっくり待つべきだった。少なくとも中国を訪問してわざと韓国を訪問しないで韓国を慌てさせるくらいの外交センスがほしかった。

首相を務めるには安倍さんは普通の精神でありすぎたのだろう。
人をあまり追い詰めてはいけない。
明智光秀は精神的に追い詰められて謀反をした。
民主党も安倍内閣のもとで総選挙をしたほうが有利だったろう。
新しい内閣が出来ると人気は一時的に上がる。
今度はこの人気の上がった内閣のもとで総選挙をしないといけない。
民主党は安倍さんを追い詰めすぎた。