ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

ボス鶏

2008年04月25日 04時53分56秒 | 鶏の話
今まで君臨していた雄鶏が最近元気がない。どうやらボスの座を追われたようだ。そして片隅でじっとしている。
ここにヒヨコでやってきてからもう5年。同期の鶏はもうほとんど残っていない。鶏の寿命って5年くらいだろうか?

この雄鶏とても責任感の強い鶏で変な人間が入ってくるとすぐに襲ってきた。それでいつもと違う服装をすると変な人間だと思われて跳びかかってくる。人は見かけじゃないよ、中身だよ、といって聞かせてなかなかわかってくれない。もっともこのぐうたら百姓の中身を見て「うん、やっぱり変なヤツだ」と思ったのかもしれない。それは十分にありえる。
というわけで「鶏小屋に入るには長靴、作業着、帽子、の制服着用のこと」という決まりが出来上がった。
それからよく雌鶏の面倒を見た。食べるのもいつも一番最後だった。

でも最近年を取ると面倒くさくなるのか、服装にもいいかげんになり、作業着姿でなくても怒らなくなったし、食べるのも真っ先に食べだした。

多分この雄鶏もう長いことはないだろう。
でも鶏小屋の主だったのでさすがに食べる気にはなれない。
静かに余生を遅らせてあげよう。
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野菜作り

2008年04月25日 04時28分18秒 | 田舎暮らし
家庭菜園の人にありがちだけど、本を読んでそれが正解だと信じその通りにしないといけないと思い込む。
でも農業に正解はない。その土地にあったやり方を、自分にあったやり方を自分で見つけないといけない。1坪には1坪の、1反には1反の、1町には1町の畑のやり方がある。売るための野菜作りと自給用とでもまたちがう。自給用なら何も無理に大きな野菜を作る必要はない。人に自慢したいなら別だけど。

一般的に本には売るための野菜の作り方を書いている。また専業農家の立場で書かれているものが多い。それで狭い畑や自給用ならそれをそのまま守る必要はない。

・株の間隔は本や種の袋にかいてあるよりも狭くしてもかまわない。周りの農家の畑を見るとたいてい狭い。一般的には機械に都合のいい畝幅や株の間隔を書いているので手作業なら狭くてもかまわない。

・種の蒔き方は条蒔きと書いてあっても、買ってきた種ならもったいないのでけちけち点蒔きすればいい。自家採取の種ならたくさん蒔いて間引き菜を食べたらいい。

・間引きは小さいのから間引いて間引き菜として食べるように書いてある。でも自給用なら大きいのからとって食べたらいい。するといつも大きいのが食べられる。

・イモ類や豆類は芽がでるまでに時間がかかる。その間畑を遊ばせておくのはもったいない。間に小松菜や二十日大根など収穫の早いものを植えるといい。畑が効率よく使える。

・ジャガイモはウィルス病の危険があるので必ず市販の種芋を使うことなどと書いてある本があるけど、そんなこと気にする必要はない。ほとんどの農家は自家採取のジャガイモを種芋に使っている。わずかな危険のために余分な費用をかけることはない。専業農家だったらウィルス病で全滅したら大打撃だけど、自給用だったら全滅してもたいしたことはない、店から買ってきたらいいだけの話だ。

・豆科、ナス科、ウリ科の野菜は連作できないというけど狭い畑だと連作しないように続けることはまず無理だ。連作すればいい。
野菜は芽が出て、花が咲き、種が出て、それが地面に落ちて、そこからまた来年芽が出て花が咲く・・・この繰り返しが自然のサイクル。もし連作できないのならそんな野菜は絶滅してしまうよ。
それで連作できない野菜はない。マメ科のカラスノエンドウは毎年毎年同じところにうんざりするほど生えてくるじゃないか。
もちろん野菜にも好き嫌いはあるので同じところに同じ野菜を作り続けると特定の栄養分が足りなくなることは十分考えられる。そのためには畑を十分に肥やしたらいい。そしたら連作しても少しもかまわない。

野菜作りはすべて自己責任で自分の環境にあったやり方で作ればいい。
手間隙かけて大きな野菜を作るかほったらかしで小さな野菜を食べるか、どちらが労働のコストに見合うかを考えて決めたらいい。
相手は生きもの相手は自然。教科書どおりには行かない。
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