春の海ひねもすのたりのたりかな
春になるとついついつぶやく蕪村の句や孟浩然の「春暁」
春眠暁を覚えず
処処啼鳥を聞く
夜来風雨の声
花落つることを知る多少
春はやっぱり花と酒と眠り・・・だね
そこで漢詩をいくつか・・・
みんなかなりな意訳です。
花の香りに包まれて
一杯、一杯、もう一杯
ああ、すっかり酔ったよ、もう寝るよ
覚めたらまた聞かせてよ、琴の音を
李白「山中に幽人と対酌」~より意訳
動けばまるで舞のよう
語ればまるで歌のよう
酔いの中には楽しみが
覚めたらただただむなしさが
陳子昂「酔中の作」~より意訳
食べては眠り、起きては呑めば
日はもう西に傾く
楽しみ暮らす人は日の短さを惜しみ
憂いに暮らす人は年の長さを厭う
憂いも楽しみもない人は
呑んで暮らそう命尽きるまで
白居易「食後」~より意訳