秋が深まりました。
小さな林の亀さんや狸さんやアライグマさんたち寒さが身にしみます。
向こうの森では焚き火を囲んでみんな楽しそう。
どうしてこんなことに・・・
でるのはため息ばかりです。
それは突然始まったのです。
あるとき森の中の小さな泉の集会所で変わってると言う評判の泉の主の狐さんがいいだしたのです。
「これからは自分達で出来る事は自分達でしようよ
森はすっかり寂しくなったよね。今ではどんぐりのかわりに杉や檜ばかりに。
今までは誰かがどんぐりを集めてくれたけど、これからは自分達で集めよう」
狐さんますます話に熱がはいって、
「そう、森の構造改革を断固として進めなければなりません。自分達で出来ることは自分達で!
どんぐり集めを一部の人に任せないで自分達でやる、これこそ改革の本丸であります!」
今まで「うんうん・・・」と聞いていた森の動物達もしだいにそわそわ。
とくにどんぐりをみんなに届けていた亀さんとアライグマさんは思いました。
そんなことしたら、どんぐりのつまみ喰いこれから食いできなくなるじゃないか・・・
そう亀さんもアライグマさんもとっても食いしん坊だったのです。
「やっぱりダメだよ、そんなこと。自分達で集められない動物達はどうするの?
今までどおりで行こうよ」
「うんうん・・・」と森の動物達もほっとしてそう思いました。
そして「やっぱりや~めた」と言う事になったのです。
でも泉の主の狐さん、とっても変わった狐さん、とっても頑固なきつねさん。
こんなことではくじけません。
森の中から森の外から小さな池の狐さんも山の猪さんも・・・縁も所縁もないところから仲間をたくさん集めてきました、そしてとうとう決めてしまったのです。
「自分達で出来る事は自分達で」という決まりを
「亀さんや狸さんたちはもう仲間に入れてあげない」という決まりも。
亀さんは短い首を振りながら「まるで戦国時代だ!」と怒りました。
でも、のろまな亀さん。気のいい亀さん。
ただただまごまごするばかり。
そしてとうとう森におれなくなって仲間に言いました。
「ねえこんなとこ出ていこうよ」
「うんうん」と仲間も声を会わせます。
こうして亀さんは森を飛び出したのです。
じつはそれが国を捨て縄張りも捨て別れ別れになる門出だったのです。
続きは こちらへ
小さな林の亀さんや狸さんやアライグマさんたち寒さが身にしみます。
向こうの森では焚き火を囲んでみんな楽しそう。
どうしてこんなことに・・・
でるのはため息ばかりです。
それは突然始まったのです。
あるとき森の中の小さな泉の集会所で変わってると言う評判の泉の主の狐さんがいいだしたのです。
「これからは自分達で出来る事は自分達でしようよ
森はすっかり寂しくなったよね。今ではどんぐりのかわりに杉や檜ばかりに。
今までは誰かがどんぐりを集めてくれたけど、これからは自分達で集めよう」
狐さんますます話に熱がはいって、
「そう、森の構造改革を断固として進めなければなりません。自分達で出来ることは自分達で!
どんぐり集めを一部の人に任せないで自分達でやる、これこそ改革の本丸であります!」
今まで「うんうん・・・」と聞いていた森の動物達もしだいにそわそわ。
とくにどんぐりをみんなに届けていた亀さんとアライグマさんは思いました。
そんなことしたら、どんぐりのつまみ喰いこれから食いできなくなるじゃないか・・・
そう亀さんもアライグマさんもとっても食いしん坊だったのです。
「やっぱりダメだよ、そんなこと。自分達で集められない動物達はどうするの?
今までどおりで行こうよ」
「うんうん・・・」と森の動物達もほっとしてそう思いました。
そして「やっぱりや~めた」と言う事になったのです。
でも泉の主の狐さん、とっても変わった狐さん、とっても頑固なきつねさん。
こんなことではくじけません。
森の中から森の外から小さな池の狐さんも山の猪さんも・・・縁も所縁もないところから仲間をたくさん集めてきました、そしてとうとう決めてしまったのです。
「自分達で出来る事は自分達で」という決まりを
「亀さんや狸さんたちはもう仲間に入れてあげない」という決まりも。
亀さんは短い首を振りながら「まるで戦国時代だ!」と怒りました。
でも、のろまな亀さん。気のいい亀さん。
ただただまごまごするばかり。
そしてとうとう森におれなくなって仲間に言いました。
「ねえこんなとこ出ていこうよ」
「うんうん」と仲間も声を会わせます。
こうして亀さんは森を飛び出したのです。
じつはそれが国を捨て縄張りも捨て別れ別れになる門出だったのです。
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