何か朝から嫌な予感がしていた。
「今日は、そういう日になりそう・・・」
そういう日というのは、
ちょっと変な、困ったお客さんが多い日ということだ。
なぜか重なる。
変な人が来る日は、変な人ばかりが来る。
腹がたつ日は、腹のたつことばかりが起こる。
ややこしい問い合わせがある時は、ややこしい問い合わせが重なる。
何もない時は、みごとに何もない。
変なこと・その1。
「『ジョーク全集』っていう本あります?」
検索を始める。
人のよさそうな年配の女性だが、
検索に有効な情報は何ひとつない。
情報は以下の通り。
★ 「ジョーク全集」だったと思うけど、題名に自信なし
★ テレビで見たけど、なんのテレビか忘れた
★ 書いたのは新聞記者
★ 書籍じゃなくて雑誌
ネーチャンは一瞬、
平積みしてある中公新書ラクレの、
「世界の日本人ジョーク集」かと思ったらしいが、
「雑誌」と聞いて、その考えを捨てた。
しかし定期的にそんな雑誌が出ているはずもなく、
とすると、ムックか?
結論から言うと、そのお客様が欲しがっていたのは、
ズバリ中公新書の「世界の日本人ジョーク集」だった。
曖昧な情報は、有効でないばかりか、ジャマにさえなっていた。
変なこと・その2。
電話が鳴ったので出た。
若い男性の声。
「本を5冊ばかり注文したいので、メモとってもらえます?」
「はい、出版社や著者はおわかりですか?」
「題名しかわからないんですが」
「わかりました、では順におっしゃってください」
「『よろしいですか』」
「『よろしいですか』・・・」(メモを取る)
「『ドロドロの』」
「『ドロドロの』・・・」(ドロドロ血液? 健康本か?)
「『臭くて飲みづらい』」
「・・・(メモ)・・・はい、どうぞ」(いったいどこまでが題名なんだ?」
「復唱しながらメモしてください」
「『よろしいですか、ドロドロの、臭くて飲みづらい』・・・」
「臭くて」あたりから、変だと気づいた。
だいたい、「よろしいですか」で始まる本なんてあるか。
これ、イタ電だ。
すまして、アナウンサー声で、全部復唱して、
「では、お取り寄せ致しますが、
こちら、1万5千円と高額なので前金ちょうだいしますが、
ご了解いただけますか」
・・・とでも言ってやりたかった。
できればそうしたかった。
でも自分で思っていたよりも、私はウブだった。
相手が、
「臭くて、飲みづらい精・・・」まで言ったところで、
「ちょっとお待ちいただけますか~?」と言い、
「マスオさ~ん、電話かわってくださ~い!」
と助けを求めてしまった。
マスオさんが出たら、すでに電話は切れていた。
悔しい・・・・・!
ものすごく負けた気がする。
へっちゃらなふりして、流してやりたかった。
でも、録音でもされていたら嫌だしね。
昼間の11時半ですよ。
暇だね、あちこちの本屋に、そうやって電話してるのかな。
他にも、いろいろ変な客が来たけど、
そのイタ電で、私はHPが半減してしまい、
敗北感と、無常感で、しばらく再起不能になった。
仕事の後で、ネーチャンが、
「オカメインコを飼いたいので下見に行く」と言うので、
鳥を扱っているペットショップを自転車で2軒回った。
どちらにも、今、オカメインコはいなかった。
品切れ、重版検討中???
その代わり、おもしろい動物をいっぱい見られた。
つんつん、と袖をひっぱられたので、
何?と思ってみたら、ケージの中のワオキツネザル。
こいつが、私をひっぱっていたの。
おもしろ~い。
小さな猿、コモンマーモセットと目が合ったり、
置き物かと思ったら、生きたフクロウだったり、
(これが宝石のようにきれいな目で、
人語を解するかのように知的に見つめるの)
ワライカワセミがいたり、
ワラビーや、オオカミのようなキツネがいたり、
ものすごくおもしろい店だった。
特に気に入ったのが、
コモンマーモセットと、フクロウ。
ラフィキって、どんな猿だったっけ?
そうそう、ザズと同じ種類の鳥もいた。
仕事でげんなりしたけれど、珍獣たちに癒されて、
ネーチャンとうどん食べて帰宅。
猫っていうのは、
つくづく飼いやすくて、扱いやすい動物だと知った。
フクロウなんか飼った日にゃ、
冷凍ネズミや、冷凍ヒヨコを、
解凍してから与えなくちゃいけないらしい。
高望みはやめよう。
4匹の猫に大満足して、暮らそう。
ネーチャンが、オカメインコ飼ったら、
遊ばせてもらおうっと。