最近、時々いらっしゃるお客さんで、
白杖をついている方がいる。
初老の女性。
眼がご不自由なのだろうけれど、
まったく見えないというわけでもないらしい。
アクセサリーの本を買って行くし、
渡そうとするお釣りも、ちゃんと手を出して受け取っている。
せいぜい弱視程度なのかなと思う。
その方が、そのアクセサリーの雑誌を、
新規で、定期購読することになった。
取り寄せでも、定期でも、
ミスを防ぐためには、フルネームを聞きましょう!
・・・ということになっているのだけれど、
それを実行してくれない人がいる。
だから、病院でこれをやったら、医療ミス続発だっつーの。
その白杖をついたお客様も、
店長は、姓しか聞かずに定期購読を受けてしまった。
今後、何かと不便なのである。
今日、入荷の連絡をするついでに、
下のお名前を聞こうと思い、電話した。
「もしもし、A様でいらっしゃいますか。
新規で、雑誌のご購読を承りましたので、
よろしかったら、下のお名前をお伺いしたいのですが」
そう言うと、相手はあからさまに不機嫌になった。
「ええ~? なぁんでぇ??」
そんなに下の名前を言うのがイヤなのか?
「同じ名字のお客様が何人かいらっしゃいますので」
・・・と、私が言うと、彼女は鼻で笑って、
悪意たっぷりに、こう言った。
「はんッ! 『め○ら』とでも書いておけばぁ~?」
↑
放送禁止用語です。
私、本当に言葉を失い絶句しました。
「じゃぁ、そう致しますね」と言えるはずもなく、
笑うことも、怒ることもできず、
ただ、ただ、ショックで、またもやHP激減。
毒にまみれて、体力も気力も奪われた感じ。
先日のイタズラ電話より、ショックが大きかった。
なんていうのか、人間に絶望したような。
「私は『び。こ』と申します」と返すべきだったか。
落ち込むなぁ。