古今倭歌集第一
春歌上
旧年に春たちける日よめる 在原元方
年のうちに春は来にけり ひととせを
去年とやいはむ 今年とやいはむ
春のたちける日よめる 紀貫之
袖ひちて むすびし水の こほれるを
春かた今日の 風やとくらむ
題しらず よみ人しらず
春がすみ たたるやいづこ みよしのの
吉野の山に 雪はふりつつ
春歌上
旧年に春たちける日よめる 在原元方
年のうちに春は来にけり ひととせを
去年とやいはむ 今年とやいはむ
春のたちける日よめる 紀貫之
袖ひちて むすびし水の こほれるを
春かた今日の 風やとくらむ
題しらず よみ人しらず
春がすみ たたるやいづこ みよしのの
吉野の山に 雪はふりつつ