三十六歌仙

さくらちるこのした風はさむからで空にしられぬ雪ぞふりける　（貫之）

三十六歌仙（人丸）

ほのぼのと明石の浦の朝ぎりにしまかくれゆくふねをしぞおもふ

色見えて・・・。

いろ見えてうつろふものはよの中の人の心の花にぞありける　　　小野小町

夕されば・・・。

 

夕さればさほのかはらのかわぎりにともまよはせる千鳥なくなり　　紀　友則

小大君の歌

いははしの夜のちぎりも絶ぬへしあくるわびしき葛城の神　　小大君（こおおきみ）

三十六歌仙三十六

ねのひするのべに小松のなかりせば千代のためしになにをひかまし　　壬生忠峰

三十六歌仙三十五

ゆきやらで山路くらしつほととぎす今ひと声のきかまほしさに　　源公忠

三十六歌仙三十三

伊勢の海千尋の浜に拾ふともいまはなにてふかひかあるべき　　藤原敦忠

 

三十六歌仙三十二

逢うことの絶えてしなくばなかなかに人をも身をもうらみざらまし　　中納言朝忠

三十六歌仙三十一

 

みじか夜のふけゆくままに高砂の峰の松風吹くかとぞきく　　　　藤原兼輔