狐狸庵閑話 (新潮文庫) |
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遠藤 周作 | |
新潮社 |
「こりゃいかんわ」の語呂合わせです。
先日の「こだわり人物伝」で遠藤周作さんのことを放送していましたので
この本を思い出しました。「祈りとユーモアの作家」ということで四人の作家さんが語り手でした。
最後の瀬戸内寂聴さんの解説が一番印象に残りました。
遠藤さんという作家さんはシリアスな面と一寸照れ屋さんでユーモアがありますが
もの凄く真面目な作家さんだったと思います。あまり真面目なので吉行淳之介さんにもっと遊ぶように薦められたそうです。^^
狐狸庵閑話はだいぶ前に読んだような気がします。
前に、何年か一度に重い作品を書いたりするので、ユーモアの話を書いたりしてバランスをとっているとどこかで聞いた記憶があります。本に書いてあったのか・・・わすれてしまいましたけど
遠藤さんは、真面目な方だと思います。「わたしが・棄てた・女」の映画化でも、ハンセン病を扱う題材だったので、慎重にとるように指示したりしてたみたいですね。
遠藤さんのお父さんが遊び人だったので、自分は真面目に生きようという気持ちもあったんじゃないかなぁと思います。
遠藤さんの父親の話は一切でてこないので、相当憎んでいたんでしょうね。
謙虚なところや、入院患者のメンタルをケアする会など・・・多方面の思いやりは本当にすごいと思います
流石、べべさん!
遠藤さんのファンだけあってスゴイです。
七年位に一度重い小説を書かれたのでバランスをとってユーモアのある話を書かれていたようです。
林真理子さんも「わたしが・棄てた・女」の「みっちゃん」がとてもいいと仰っていましたし、劇団「樹座」も普通の人に主役を演じる喜びを味わってもらうためだったとか・・。
大連で両親が不仲になって父親の裏切りみたいなことも「沈黙」に入っていて母親についていって軽い気持ちでクリスチャンになったことに悩んでいらしたようですね。
瀬戸内寂聴さんは、遠藤さんと仲がよかったので「僕、死ぬのが恐いんだけど」って京都で相談されたり、浮気したら朝、男性だったとかいっぱいお話してくれました。
奥様の順子さんが本当に素敵な方で母性につつまれて、二人で息子さんの写真を撮ってる姿が微笑ましかったです。もの凄く思いやりのある作家さんでしたね。
入院患者さんのメンタルをケアする会は知りませんでした。
結婚する前に遠藤さんの「愛情セミナー」って言う本を読んだのですが、心に残っています。