国内の巨樹定義は地上1.3mの場所が幹回り5m以上を超える樹木は、環境省、巨樹の会、
少し定義は違いますが(巨樹約3300本)として認定されます。 5m~3mは巨木、それ以下で大きな木
と言われてます。 東京都巨樹会に長く在籍してた頃、多くの巨樹を見てきましたが、
静岡県熱海市、来宮神社境内の大楠の巨樹は規格外です。まさに巨樹の姿の迫力、
大きさ、うねるような樹皮、岩を抱える姿、何度も熱海に来るたびに出向きました。
推定樹齢2000年 幹回り24m 樹高20m。 九州を除く、国内の巨樹の1位のクスノキ。
後ろ側の姿です。
今ではすっかり境内も、巨樹の周りも整備されて1周するとご利益が授かると言われ
特に若い女性の参拝客が多い来宮神社です。下の写真は10年前以上の写真で
近寄りがたい姿の
大楠は御神木で有りながら、深い森の中で鎮座して、幽鬼漂う姿、巨樹の樹皮には蛇が
住みつき、とぐろを巻く樹紋が見え、誰一人この場所にはいませんでした。今の
来宮神社のきらびやかな境内とは異質の時代でした。 5年前に神社は方向転換して
誰もが来られる神社に変身をいたしました。 今では多数の若者たちが来社して
社務所の中にはカフェまで出来、時代の流れを感じます。
ご住職様が代替わりしてお若い息子さんがご住職になり、方向転換して
誰もが気軽に来られる来宮神社に方向転換をしたと言われてます。当時は
参拝客のいなく、静けさが漂う境内の大楠の姿だけが印象的でそれ以後も
参拝を繰り返してましたが、4年前ごろにこの新しい姿を見て、少しは
驚きましたが、社寺仏閣も生き残りをかける、今の時代です。
ご住職になられる方が居ない、多くの社寺仏閣があるのは今のご時世です。