MINの目

MINの目が見つけた事柄をつれづれなるままに綴ります

歩き遍路 14番札所 2巡目 ⑥ 2019 やっと逢えたアララギ大師

2019年09月05日 | お遍路好き(発心・徳島)
14番札所 常楽寺

14番札所の常楽寺は地層が隆起している珍しいお寺です。

13番札所を出発し、昨日の宿の前を通ります。
宿の旦那さんからはまずは川に沿って進めば良いからと教えていただき、そのように進みました。
途中、カラフルな美しい鳥を見かけました。
キジでした!!日本の国鳥ですよね!
はじめて見たかもしれません。野鳥ですよね?!

私のカメラは普通のデジカメなのですが、このお遍路を期に望遠のアタッチメントを購入しました。
望遠と言ってもたかが知れているのですが、せっかく持ってきたのだし使ってみることに。
結局使ったのはこの時だけでしたが、よく撮れました。

何か良い日になりそうな、落ち込んだ気持ちから前向きになり始めました。

実際には見えていない川沿いを歩くも何度か不安になる分かれ道がありました。
一つ目はその分かれ道の真ん中にお地蔵さまがいて、よくよく下の方を見ると石標に左方向の印がありました。
次は農家さんの倉庫の壁に落書きのように印がありました。。いいのかな?
ここも良く見れば石標が方向を示しています。
手前が歩き遍路道ではありますが、そのまま真っすぐ行っても川にぶつかるのでそこを右でも大丈夫です。

歩き遍路道を進むと橋が見えてきます。
ここを渡ろうとすると沢山の燕が川岸の水溜りに集まっています。
巣の材料を集めているのか、水を飲んでいるのか??
旋回するトンビが近づくと逃げて、また集まるを繰り返していました。
その様子を写真に収めていると13番札所で会った青年が通り過ぎて行きました。
軽く会釈。
私の進みが遅いわけですが、さすがに若い人の足取りは軽い気がします。
10代に見えました。今は若い人でもお遍路をする人がいるのだと改めて感心しました。

大通りから左に曲がり進むと分かりにくい場所にはお寺の大きな看板が立てられていてスムーズに進めます。
すると何か視線を感じました。。。

ウルトラマン?!

ウルトラマン?!がそっと応援のポーズ
お遍路道にはたまにクスっと笑ってしまうオブジェに出逢います(*^^*)
また心が和みました。

最後左に曲がるポイントには神社があり、お寺の施設があります。
私も何故か1巡目の時に迷ってしまったのですが、この時、車のお遍路さんも迷っていました。
この道を奥に進めば着いたはずだけど車は通れなかったかな??
変な記憶が蘇り「歩き遍路だとこのまま進むんですけど。。。」と曖昧な返事をしてしまいました。
とりあえずグーグルで調べるとこの先をグルっと回り込んだ方がいい感じもする。

すると、迷った時に現れるお大師様が登場です!
通りすがりの地元のおじさんが教えてくれました。

車もこの道を進めばいいそうです。

境内の前に小さな駐車場がありました。その奥にも大きな駐車場があるようです。
桜が見事で、その車のご夫婦がお互いに写真を撮ろうとしていたので、お二人を写して差し上げると、
私も撮ってくださるとの事。喜んでお願いしました。(多少、反省が活かされています。。)
すると、桜が風に飛ばされ花吹雪に♪
するとご主人が「いい写真が撮れた!もう一枚」と映してくださいました。
カメラを渡してくれる時に「花吹雪は映ったかなぁ?」とご主人
とても良い笑顔の写真でした!ありがとうございます♪♪

このお寺はお気に入りのお寺の一つです。
本堂手前の地面が波打つように地層が隆起していて、それを乗り越えて本堂に向かう感じです。
そして忘れてはいけないのが「アララギ大師」です。
本堂の前にある大きなイチイの樹にいらっしゃるはずです!
お参りして、振り返ると。。。見つけられません。
そこへ団体お遍路さんのガイドさんが説明を始めました。
その指さす方向を見ると、、、、いらっしゃいました♪

やっと逢えた♡

今日は11kmのんびりペースだったので、もう一つやろうと思っていたスケッチとしてみることに。
「アララギ大師」をスケッチしてみることにしました。
先ほどまで団体さんや一般の人もいて賑やかだったのに、誰もお寺に居ない時間もあるのだと知りました。
穏やかな時間です。
次のお寺を目指す前に少し気になる地層を写真に納めていると、
地層かと思いきやカエルが!枝かと思いきやヒル??も居ました。
ゆっくり歩むと色々なものが見えてくるんですね。
今日はなんだか色々な生き物と遭遇する日です。

雉に出逢いました♡


最初の分かれ道は左へ


分かりやすかったですが。。。落書きじゃないと良いですね。石標もあります。


燕が大集結していました。材料集めかな?


分かりやすい看板。その先に視線が!


ウルトラマン?!が応援してくれています♡ たぶん。


花吹雪が美しかった桜


境内の様子


お判りになるだろうか「アララギ大師」


いらっしゃいました


お判りになるだろうか。地層かとおもいきや。。


蛙!


蛭!!ヒル対策には塩みたいです。靴紐に塗るのも良いらしい



1巡目ブログ ほぼ歩き遍路 14番札所~16番札所④
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歩き遍路 13番札所 2巡目 ⑥ 2019 お説教

2019年09月03日 | お遍路好き(発心・徳島)
13番札所 大日寺 

朝食は皆さんと一緒にとることが出来ました。
皆さんの話題は「錦札」100回以上の方が納めることの出来るお札です。
車で回られているご夫婦で100回以上の方が宿泊されていたそうです。
お守り代わりに頂けば良かったと皆さん後悔されているようでした。既に出発されている様子。

今はお休み中のBS12のチャりお遍路でも100回お遍路をされていた方と出会っていました。
映像では私も見たことがある錦札。一度本物を見たいという思いがありました。

頂けなくても見てみたかったな。。。私も。

なかなか出会える人では無いと思うし、私も昨日の失敗でチャンスを逃したと皆さんと一緒に落ち込みました。
そして、お守り代わりに欲しいものなのだと知りました。
今日は17番札所まで、約11kmの道のり。打って変わってとても短いのです。。
のんびり出発でも良かったのですが、そこは遍路宿、のんびりもしていられません。
出発です!!

宿を出ると杖代わりの荷物車を引いたおばあさんが現れました。
「おはようございます」と私。
「今日はどこまで?」と聞かれたので、
「今日は17番札所までです。昨日は30km近く歩いてやらかしてしまって、計画ミスでした。。。」と私。
すると
「昨日、宿の到着が遅れた娘かい?!」とおばあさん。。

宿のおばあさんでした! そしてめちゃ怒られました。。。

「最初は5km、10kmにして慣れて大丈夫だったら30kmもあるだろうけど、暗くなるような時間になるお遍路はダメだよ!!」
「愛媛の方では夜遅くに歩いていて引っ張り込まれたっていう事件もあったんだから!」
「はい」と「すいません」しか言えませんでした。
ごもっともで、こんなおばあさんにまで私は心配をかけていたのか。。。とまた反省です。

お寺と宿は目と鼻の先。。この短い距離でめっちゃ怒られました。
もう怒られるような歳ではないはずの私、怒ってくれる人も少なくなった私です。
怒っていただけて有難いと思いました。

信号のない車通りの多い県道を渡ろうとしていたおばあさんを心配していたのですが、
しっかりとした足取りで渡って行かれました。

私より遥かにしっかりしておられる。。

13番札所はルルドのマリア様のような、しあわせ観音様が印象的なお寺です。
山門は平成18年に復元して出来たもので、武家や医家の門として用いられる薬医門というスタイルだそう。
他にも明治の神仏分離でもともと一宮神社が13番札所だったが大日寺に変わり、
神社の十一面観音が大日寺に移りご本尊になったのだとあった。
大日寺の元々のご本尊は大日如来で格が上なのに十一面観音様の横にいらっしゃるとのこと。
色々と珍しいお寺の様でした。

納経所に行くとご住職がいらして御朱印を押して頂くことが出来ました。
韓国から嫁入りし後を継いでお寺を守っていらっしゃるとの事。
生まれ育った国とは違う宗教を引き継ぐというのは大変な事だと思います。
納経所を出るとはっさくのご接待がありました。
前回もあったので、ちょっと期待していました(^^;)一ついただきます。

手水舎のところに杖を置いているのでそれを取りに行くと、休憩中の青年がいました。
挨拶をすると5個入のオレンジのビニール袋を差し出し「どうぞ」と言ってくださいました。
既にはっさくを一つ頂いていたので、、「私も納経所で頂きました」と断ってしまいました。。

またまた失敗です。。本当に人間が出来ていない私です。

せっかく若い青年が声を出して差し出してくれたのだから有難くいただけば良かった。
物静かな男の子だったのできっと勇気を出して声を掛けてくれたのだと思うのです。

大人げなかった。本当にダメな私です。

境内の様子(山門の薬医門から)


本堂


大師堂と納経所(左)


納経所前、お接待のはっさく


くりから龍剣(不動明王の立像が右手に持つ剣。不動明王の象徴そのものであり、貪瞋痴の三毒を破る智恵の利剣)



1巡目のブログ ほぼ歩き遍路 13番札所④
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