いそがしいので、短文コメントのみで。
(とか言いながら、いつもどおりの分量になってしまった。反省。)
-------------------------------------------------------
高市早苗総務相は12日の記者会見で、
極右の「ネオナチ」政治団体「国家社会主義日本労働者党」
の山田一成代表との記念撮影に応じていた問題について問われ、
「ご迷惑がかかったとしたら、大変申し訳ない」と述べました。
迷惑の中身を明示していませんが、
山田氏とのツーショット写真がネオナチとの関係を示すものとして
海外メディアに相次いで取り上げられたことを受け、
政治不信を招いたことに反省の姿勢を示し批判を逃れようとしたもの。
山田氏の所属団体や思想・信条を知っていたわけではないとして、
写真に撮られたことは「率直に言って不可抗力であった」と正当化しました。
会見で高市氏は、同様に山田氏との記念撮影に応じた
自民党の稲田朋美政調会長や西田昌司参院議員の事務所と協力して調べたところ、
撮影を受けた時期に共通して『撃論』という雑誌のインタビュー取材を
受けていたことが判明したと述べました。
取材の同行者に山田氏が含まれていた可能性には、
「その(山田氏との)写真を見ても、それが誰か分からなかった」と述べ、
山田氏だという認識はなかったかのように説明。
インタビュアーを務めるライターや
識者以外のスタッフとは「名刺も交換していない」として、
山田氏の所属団体や思想・信条について一切知らなかった、
「分かっていたら決してお会いしなかった」との説明を繰り返しました。
インタビューが掲載されている『撃論』2011年10月号で、
高市氏は日の丸・君が代の教育現場への押し付けは当然と主張し、
稲田氏は人権擁護法案は在日韓国・朝鮮人の人権に重きを置くものだと主張しています。
こうした取材を受け、
自らの政治的立場を表明する機会を得ながら、
相手がどのような立場の人間であるかを確かめないということは、
政治家として通常あり得ないことです。
相手が誰か知らなかったという説明で、疑問は深まるばかりです。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-09-14/2014091402_03_1.html
-------------------------------------------------------------------
知らないわけないだろう
右翼雑誌の取材の場で一緒に写真を撮っておきながら、
相手がだれか知らないなんて、ありえない話だ。
しかも、この山田というネオナチは自民党と関係が深い人物でもある。
--------------------------------------------------------------------
ネオナチ団体「国家社会主義日本労働者党」の代表、山田一成氏は、
自民党とかつてから深い関係のある人物です。
2000年6月に行われた総選挙では、日本共産党へのデマ攻撃を目的とした、
1億枚を超す反共謀略ビラが自民、公明勢力によって、全国的に配布されました。
この反共謀略ビラのために大量出版された単行本
『誰も知らない日本共産党のホンネ』の出版社、
「雷韻出版」(東京都目黒区)の社長が山田氏でした。
当時、自民党本部はこの本を大量に買い取り、
選挙に活用するよう同党広報本部長名で、
都道府県連合会や衆院選挙事務所、
参院選挙区比例区事務所に通知していました。
本紙が2000年6月21日付で報じていました。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-09-11/2014091101_04_1.html
------------------------------------------------------------------
では、高市や稲田は、どういう人物かというと、
靖国参拝賛成、慰安婦否定、歴史改ざん派、大日本帝国信者という
すがすがしいまでの極右である。
戦時にはナチスと大日本帝国は盟友だったのだから、
さもありなんといった事件だと思う。どのみち、いくら知らないといっても、
肝心のネオナチに支持されるのが
今の自民党なのだという
どうしようもない事実は覆しようがない。
ネオナチに好かれるのが合法詐欺師どもであり、
ネオナチに嫌われているのが詐欺師どもに対決姿勢を取っている共産党という事実。
これを踏まえれば、どちらの政策が
ネオナチにとって都合がよいのかは明白だ。
ところで、この事件を日本のメディアはどう報じたか?
結論から言うと、今現在でもウェイトは非常に低い。
詳細は次のページに上手くまとめられている。
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20140911/1410394420
読売や産経がいつもの調子なのは当り前として、やはり気になるのが朝日。
>それまでは、たとえば朝日新聞特別編集委員の星浩が、
>高市早苗を含む5人の女性官僚が任命されたのを歓迎するような
>間の抜けた発言をテレビでするていたらくだった。
この報道には私も高市のような極右の馬鹿が要職に就いた意味を
本当に朝日はわかっているのかと激しく憤っていた記憶がある。
ネオナチ報道についても、むしろ弁護する記事を載せている。
>高市総務相は「国会議員の仕事をしていると、知らない方から
>写真撮影を求められることは、毎日のようにある。
>お断りしたことは一度もなかった」とし、
>「今回の件は率直に申し上げて不可抗力」と話した。
>その上で「写真を見ても、だれか分からなかった。
>インタビュー取材は4、5人で来られる。
>その中の1人から、写真を撮ってくれと頼まれて、断る理由はない。
>今回の報道で本当にびっくりした」と釈明した。
と、まるで高市の弁護士のような態度だ。
通常なら、赤旗が言うように、政治家が相手の素性も知らずに
写真を撮るなどありえないと強く非難するところだろう。
ちなみに、赤旗は次のようにも書いている。
-------------------------------------------------------------------
>ツーショット写真はどちらも背後に日の丸を掲げ、
山田氏と並んだ高市、稲田両氏が撮影されていました。
>ホームページによると、団体の綱領には
「日本民族の優秀性を確認し血の純血を保持し
全世界の指導国家として世界の自由に貢献する」と明記。
基本理念には「民族浄化の推進」などを掲げています。
>英紙ガーディアン9日付(電子版)は
「2人の政治家が山田のネオナチ思想を
共有しているという証拠はないが、
両氏を任命したことにたいし、
安倍が政権をさらに右傾化させている
との非難が強まっている」
と指摘し、両氏が
「A級戦犯14人を含む日本の戦死者をたたえる靖国神社を参拝してきた」
ことを紹介しています。豪紙オーストラリアン9日付(電子版)も報じています。
またフランス通信(AFP)は8日、
「この写真は、安倍首相が、日本政界の右翼的人物で
ますます周辺を固めているとの見方を強めることになるだろう」
と指摘。
AFP電は、フランスのほか、
フィリピン、シンガポール、タイ、香港など、
アジア諸国の新聞などで掲載されました。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-09-11/2014091101_04_1.html
----------------------------------------------------------------------
要するに、ネオナチ報道は、
安倍政権の支配下にある日本が
右傾化を通り越して極右化していることに対する
国際社会の不安を書き綴ったものである。
「本人は知らなかったよ!」なんてゴミ報道よりもまず、
稲田や西田が在日コリアンに対する過剰な排斥・差別運動を行う
在特会と懇意の仲であり、民族浄化を掲げる団体が、同じく
日本の中にある少数民族を差別・迫害している人間に共感したという
この決定的な事実をさらすべきではないか?
朝日の報道では、まるで高市や稲田のしりぬぐいをしているようだ。
この両名が属する極右派閥に朝日は現在進行形で攻撃されているではないか?
なぜ、カウンターをせず、フォローしてしまうのか?
これだけ右翼に媚びたって身を滅ぼすだけと知っていながら、
なお応援してしまうあたり、朝日は完全に終わってしまったなと思えてならない。
厳しい表現だが、
中途半端なノーは、明確なイエスよりもなお、イエスだ。
最高の支持は暗黙の了解という形をもって行われる。
朝日の無言のエールは、まさにそれで非常にたちが悪い。
猛省しないかぎり、利益も社会的信頼も失われ続けるだろう。
(とか言いながら、いつもどおりの分量になってしまった。反省。)
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高市早苗総務相は12日の記者会見で、
極右の「ネオナチ」政治団体「国家社会主義日本労働者党」
の山田一成代表との記念撮影に応じていた問題について問われ、
「ご迷惑がかかったとしたら、大変申し訳ない」と述べました。
迷惑の中身を明示していませんが、
山田氏とのツーショット写真がネオナチとの関係を示すものとして
海外メディアに相次いで取り上げられたことを受け、
政治不信を招いたことに反省の姿勢を示し批判を逃れようとしたもの。
山田氏の所属団体や思想・信条を知っていたわけではないとして、
写真に撮られたことは「率直に言って不可抗力であった」と正当化しました。
会見で高市氏は、同様に山田氏との記念撮影に応じた
自民党の稲田朋美政調会長や西田昌司参院議員の事務所と協力して調べたところ、
撮影を受けた時期に共通して『撃論』という雑誌のインタビュー取材を
受けていたことが判明したと述べました。
取材の同行者に山田氏が含まれていた可能性には、
「その(山田氏との)写真を見ても、それが誰か分からなかった」と述べ、
山田氏だという認識はなかったかのように説明。
インタビュアーを務めるライターや
識者以外のスタッフとは「名刺も交換していない」として、
山田氏の所属団体や思想・信条について一切知らなかった、
「分かっていたら決してお会いしなかった」との説明を繰り返しました。
インタビューが掲載されている『撃論』2011年10月号で、
高市氏は日の丸・君が代の教育現場への押し付けは当然と主張し、
稲田氏は人権擁護法案は在日韓国・朝鮮人の人権に重きを置くものだと主張しています。
こうした取材を受け、
自らの政治的立場を表明する機会を得ながら、
相手がどのような立場の人間であるかを確かめないということは、
政治家として通常あり得ないことです。
相手が誰か知らなかったという説明で、疑問は深まるばかりです。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-09-14/2014091402_03_1.html
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知らないわけないだろう
右翼雑誌の取材の場で一緒に写真を撮っておきながら、
相手がだれか知らないなんて、ありえない話だ。
しかも、この山田というネオナチは自民党と関係が深い人物でもある。
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ネオナチ団体「国家社会主義日本労働者党」の代表、山田一成氏は、
自民党とかつてから深い関係のある人物です。
2000年6月に行われた総選挙では、日本共産党へのデマ攻撃を目的とした、
1億枚を超す反共謀略ビラが自民、公明勢力によって、全国的に配布されました。
この反共謀略ビラのために大量出版された単行本
『誰も知らない日本共産党のホンネ』の出版社、
「雷韻出版」(東京都目黒区)の社長が山田氏でした。
当時、自民党本部はこの本を大量に買い取り、
選挙に活用するよう同党広報本部長名で、
都道府県連合会や衆院選挙事務所、
参院選挙区比例区事務所に通知していました。
本紙が2000年6月21日付で報じていました。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-09-11/2014091101_04_1.html
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では、高市や稲田は、どういう人物かというと、
靖国参拝賛成、慰安婦否定、歴史改ざん派、大日本帝国信者という
すがすがしいまでの極右である。
戦時にはナチスと大日本帝国は盟友だったのだから、
さもありなんといった事件だと思う。どのみち、いくら知らないといっても、
肝心のネオナチに支持されるのが
今の自民党なのだという
どうしようもない事実は覆しようがない。
ネオナチに好かれるのが合法詐欺師どもであり、
ネオナチに嫌われているのが詐欺師どもに対決姿勢を取っている共産党という事実。
これを踏まえれば、どちらの政策が
ネオナチにとって都合がよいのかは明白だ。
ところで、この事件を日本のメディアはどう報じたか?
結論から言うと、今現在でもウェイトは非常に低い。
詳細は次のページに上手くまとめられている。
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20140911/1410394420
読売や産経がいつもの調子なのは当り前として、やはり気になるのが朝日。
>それまでは、たとえば朝日新聞特別編集委員の星浩が、
>高市早苗を含む5人の女性官僚が任命されたのを歓迎するような
>間の抜けた発言をテレビでするていたらくだった。
この報道には私も高市のような極右の馬鹿が要職に就いた意味を
本当に朝日はわかっているのかと激しく憤っていた記憶がある。
ネオナチ報道についても、むしろ弁護する記事を載せている。
>高市総務相は「国会議員の仕事をしていると、知らない方から
>写真撮影を求められることは、毎日のようにある。
>お断りしたことは一度もなかった」とし、
>「今回の件は率直に申し上げて不可抗力」と話した。
>その上で「写真を見ても、だれか分からなかった。
>インタビュー取材は4、5人で来られる。
>その中の1人から、写真を撮ってくれと頼まれて、断る理由はない。
>今回の報道で本当にびっくりした」と釈明した。
と、まるで高市の弁護士のような態度だ。
通常なら、赤旗が言うように、政治家が相手の素性も知らずに
写真を撮るなどありえないと強く非難するところだろう。
ちなみに、赤旗は次のようにも書いている。
-------------------------------------------------------------------
>ツーショット写真はどちらも背後に日の丸を掲げ、
山田氏と並んだ高市、稲田両氏が撮影されていました。
>ホームページによると、団体の綱領には
「日本民族の優秀性を確認し血の純血を保持し
全世界の指導国家として世界の自由に貢献する」と明記。
基本理念には「民族浄化の推進」などを掲げています。
>英紙ガーディアン9日付(電子版)は
「2人の政治家が山田のネオナチ思想を
共有しているという証拠はないが、
両氏を任命したことにたいし、
安倍が政権をさらに右傾化させている
との非難が強まっている」
と指摘し、両氏が
「A級戦犯14人を含む日本の戦死者をたたえる靖国神社を参拝してきた」
ことを紹介しています。豪紙オーストラリアン9日付(電子版)も報じています。
またフランス通信(AFP)は8日、
「この写真は、安倍首相が、日本政界の右翼的人物で
ますます周辺を固めているとの見方を強めることになるだろう」
と指摘。
AFP電は、フランスのほか、
フィリピン、シンガポール、タイ、香港など、
アジア諸国の新聞などで掲載されました。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-09-11/2014091101_04_1.html
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要するに、ネオナチ報道は、
安倍政権の支配下にある日本が
右傾化を通り越して極右化していることに対する
国際社会の不安を書き綴ったものである。
「本人は知らなかったよ!」なんてゴミ報道よりもまず、
稲田や西田が在日コリアンに対する過剰な排斥・差別運動を行う
在特会と懇意の仲であり、民族浄化を掲げる団体が、同じく
日本の中にある少数民族を差別・迫害している人間に共感したという
この決定的な事実をさらすべきではないか?
朝日の報道では、まるで高市や稲田のしりぬぐいをしているようだ。
この両名が属する極右派閥に朝日は現在進行形で攻撃されているではないか?
なぜ、カウンターをせず、フォローしてしまうのか?
これだけ右翼に媚びたって身を滅ぼすだけと知っていながら、
なお応援してしまうあたり、朝日は完全に終わってしまったなと思えてならない。
厳しい表現だが、
中途半端なノーは、明確なイエスよりもなお、イエスだ。
最高の支持は暗黙の了解という形をもって行われる。
朝日の無言のエールは、まさにそれで非常にたちが悪い。
猛省しないかぎり、利益も社会的信頼も失われ続けるだろう。