ヒラリー・クリントンが典型的な戦争屋であることは、
彼女について少しでも調べている人間なら誰でも気づくだろうが、
どういうわけかクリントン元大統領の妻ということで日本では妙に人気がある。
池上彰訳、 ライザ・ロガック著『ヒラリー・クリントンの言葉』
(かんき出版、2016年)
(http://honto.jp/netstore/pd-book_27705838.html#productInfomation)
↑
1620円もするゴミだが、電子書籍でも販売されているらしい。
この本で語られているヒラリーはまさにマザーテレサであり愛と平和の使者である。
では、実際はどうか。彼女の政敵でもあるサンダース氏の言葉を聞いてみたい。
-------------------------------------------------------------------------
サンダース氏、クリントン氏を「サウジの配給受給者」
アメリカ大統領選挙の候補者争いで、
民主党のサンダース氏がクリントン氏を外国の独裁政府、特にサウジアラビアの配給受給者だとしました。
イルナー通信によりますと、サンダース氏は5日日曜、CNNのインタビューで、
「クリントン氏は国務長官時代に、
サウジアラビア政府から援助を受けることで、アメリカの価値を貶めた」としました。
さらにサウジアラビアでの社会的自由の欠如や人権侵害、また
サウジアラビアの政府が
クリントン氏の国務長官時代に
彼女の財団に資金援助を行っていた
ことを非難しました。
サンダース氏は、アメリカのイラク侵攻へのクリントン氏の支持は、
彼女がアメリカの外交政策において正しい決定を下すことができないことの表れであるとし、
下院議員時代、アメリカがイラク侵攻を決定した根拠となった文書を調査し、
その調査の後、アメリカのイラク侵攻に反対したが、
上院議員だったクリントン氏はこの戦争を支持した、と述べました。
アメリカ大統領選挙の予備選挙の終盤、
サンダース氏とクリントン氏の間の争いはピークを迎えています。
http://parstoday.com/ja/news/world-i9895
-------------------------------------------------------------------------
1970年代に結ばれた米国とサウジアラビアの秘密合意の詳細が明らかに
(http://jp.sputniknews.com/politics/20160601/2227620.html)
70年代にアメリカは軍事支援の見返りに巨額のオイルマネーを受け取ったらしいが、
ヒラリーの場合は巨額の援助を受ける代わりに何らかの要求を呑んだのではないだろうか?
まぁ、この点については不鮮明なのであまり問わないが、
少なくともヒラリーが真っ白だと勘違いするのは非常に危険な発想だと思う。
ちなみに前述の本だが、目次に「生き方の章」「人生について」という部分がある。
この見出しだけでも自己啓発ジャンルの本特有のうさん臭さを感じるのだが、
この本によると、ヒラリーは過去にこういう発言をしたらしい。
「配られたカードではありません。カードは自分で選びます。
そのカードでベストをつくします。そして次の手へと進みます。」
この大衆にむけて自己啓発本を書く一方で、
裏側で軍需産業やテロ支援国家から献金を受けているあたり、
どうもあの腹黒女を思い出す。
「お金返して」「燃やしたい」…ベッキー著書「心のとびら」レビューが大炎上
(http://www.asagei.com/excerpt/51955)
池上彰は、ヒラリーは大変立派な女性運動家で
女性の権利を獲得するために一生懸命頑張ってきた素晴らしい御方だと絶賛しているが、
私に言わせれば彼女は女である前に大変保守的で狡猾な政治家だ。
ベッ○ーにせよヒラリーにせよ自分が女であること、
純真であることを強調して周囲の共感を呼ばせるのが非常に上手い。
ある意味、トランプは典型的な差別主義者でありポピュリストだから、
その分、彼の危険性を指摘するのは容易いことではあるが、ヒラリーの場合、
オバマと同様、自分はマイノリティ出身であり、弱者の庇護者だという主張をしているので、
いわゆるリベラルとか左翼とか中立派を自認する人間にも一定の評価を受けているのではないだろうか?
-------------------------------------------------------------
上の写真は、アメリカ軍の兵隊と一緒にピースサインを出す、
最高の笑顔を浮かべたヒラリーという印象である。しかし、事実を知るヒラリーの本性が分かる。
実は、写真は、カダフィが惨殺される2日前の2011年10月18日に撮影された。
彼女の周りの男たちは、アメリカ軍の兵隊はひとりもいない。
マフィアのような男たちは、リビア人やアラブ人ではない。
彼らは、アフガニスタン人であり、アメリカの特殊部隊に雇われている傭兵(マーシナリー)である。
この男たちが首にかけている認識カードは、背後の米軍輸送機に乗れる資格証である。
当日ヒラリーは、カダフィー暗殺部隊最高司令官として着任した。
まるでマッカサーのように、思いのままに、防諜作戦を遂行し、
その成果如何で次期大統領の椅子が約束されていることを確信しての満願の笑顔だったのだ。
しかし、ヒラリーと一緒に映っている彼らは、カダフィを殺した後、処分された。
彼らは、故郷のアフガニスタンに凱旋(がいせん)しようとして、
首都カブールの空港に着陸しようとしたとき、タリバーンの反政府ゲリラ(笑)の
ロケット弾で撃墜され、全員、死亡。アメリカによる実行犯たちの口封じである。
http://www.asyura2.com/13/warb11/msg/167.html
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クリントン前国務長官
「リビアのカオスに責任はない」
米大統領選に向けた民主党候補指名争いでトップに立っているクリントン前国務長官は、
14日のサンダース上院議員との討論会で、彼女が国務長官を務めていた2011年、
米国の介入後リビアがカオスの状態に陥った責任について、これを否定した。
クリントン候補は、次のように述べた―
「我々は、あの時、大変複雑で困難な状況にあった。
リビアは、米国があの国に秩序を確立させることを望んでいなかった。
しかし彼らは、自分達の安全を保障する事が出来なかった。」
これに対し、討論相手のサンダース上院議員は
「クリントン氏がリビアにおける『体制の交替』を支持しながら、
ホワイトハウスにはその後の行動プランが無かった」として、彼女を批判した。
一方クリントン候補は
「オバマ政権は、国連の勧告に従ったまでだ」
と反論した。
2011年、リビア国内の騒乱は、内戦へと発展した。
この年の3月、国連安全保障理事会は、
当時のカダフィ政権から平和的に暮らす一般住民を保護するためとして、介入を容認した。
米国主導による連合軍、そしてフランスおよび英国が、リビアを空爆した。
http://jp.sputniknews.com/politics/20160415/1969949.html
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テロリズム terrorism
政治的に対立する個人または集団に対し,
その肉体的抹殺をも含めて,組織的暴力を加える行為をいう。
(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
テロリズム(terrorism)
政治的目的を達成するために、
暗殺・暴行・粛清・破壊活動など直接的な暴力やその脅威に訴える主義。
(大辞泉)
これらの定義に則れば、
アメリカ、イギリス、フランスは正真正銘のテロ国家である。
そのテロ国家が犯した戦争犯罪に対して全く反省しようとしない老婆が
次期大統領として最有力候補となっている。これほど恐ろしいジョークが存在するだろうか?
追記
・瀬長 亀次郎『民族の怒り もえあがる沖縄』(新日本出版社、2016年)1296円
『民族の悲劇 沖縄県民の抵抗』(新日本出版社、2013年)1296円
なお、ヒラリーだけを責めてもどうしようもないので、
「ヒラリーの諸発言は特異というよりもむしろ
過去の政治家や軍人と比べると非常にノーマルなものである」
ということを知るためにも、上の瀬長亀次郎氏の著作をお勧めしたい。
少なくとも池上がわざわざ翻訳した宗教書よりは読む価値があるはずだ。
彼女について少しでも調べている人間なら誰でも気づくだろうが、
どういうわけかクリントン元大統領の妻ということで日本では妙に人気がある。
池上彰訳、 ライザ・ロガック著『ヒラリー・クリントンの言葉』
(かんき出版、2016年)
(http://honto.jp/netstore/pd-book_27705838.html#productInfomation)
↑
1620円もするゴミだが、電子書籍でも販売されているらしい。
この本で語られているヒラリーはまさにマザーテレサであり愛と平和の使者である。
では、実際はどうか。彼女の政敵でもあるサンダース氏の言葉を聞いてみたい。
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サンダース氏、クリントン氏を「サウジの配給受給者」
アメリカ大統領選挙の候補者争いで、
民主党のサンダース氏がクリントン氏を外国の独裁政府、特にサウジアラビアの配給受給者だとしました。
イルナー通信によりますと、サンダース氏は5日日曜、CNNのインタビューで、
「クリントン氏は国務長官時代に、
サウジアラビア政府から援助を受けることで、アメリカの価値を貶めた」としました。
さらにサウジアラビアでの社会的自由の欠如や人権侵害、また
サウジアラビアの政府が
クリントン氏の国務長官時代に
彼女の財団に資金援助を行っていた
ことを非難しました。
サンダース氏は、アメリカのイラク侵攻へのクリントン氏の支持は、
彼女がアメリカの外交政策において正しい決定を下すことができないことの表れであるとし、
下院議員時代、アメリカがイラク侵攻を決定した根拠となった文書を調査し、
その調査の後、アメリカのイラク侵攻に反対したが、
上院議員だったクリントン氏はこの戦争を支持した、と述べました。
アメリカ大統領選挙の予備選挙の終盤、
サンダース氏とクリントン氏の間の争いはピークを迎えています。
http://parstoday.com/ja/news/world-i9895
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1970年代に結ばれた米国とサウジアラビアの秘密合意の詳細が明らかに
(http://jp.sputniknews.com/politics/20160601/2227620.html)
70年代にアメリカは軍事支援の見返りに巨額のオイルマネーを受け取ったらしいが、
ヒラリーの場合は巨額の援助を受ける代わりに何らかの要求を呑んだのではないだろうか?
まぁ、この点については不鮮明なのであまり問わないが、
少なくともヒラリーが真っ白だと勘違いするのは非常に危険な発想だと思う。
ちなみに前述の本だが、目次に「生き方の章」「人生について」という部分がある。
この見出しだけでも自己啓発ジャンルの本特有のうさん臭さを感じるのだが、
この本によると、ヒラリーは過去にこういう発言をしたらしい。
「配られたカードではありません。カードは自分で選びます。
そのカードでベストをつくします。そして次の手へと進みます。」
この大衆にむけて自己啓発本を書く一方で、
裏側で軍需産業やテロ支援国家から献金を受けているあたり、
どうもあの腹黒女を思い出す。
「お金返して」「燃やしたい」…ベッキー著書「心のとびら」レビューが大炎上
(http://www.asagei.com/excerpt/51955)
池上彰は、ヒラリーは大変立派な女性運動家で
女性の権利を獲得するために一生懸命頑張ってきた素晴らしい御方だと絶賛しているが、
私に言わせれば彼女は女である前に大変保守的で狡猾な政治家だ。
ベッ○ーにせよヒラリーにせよ自分が女であること、
純真であることを強調して周囲の共感を呼ばせるのが非常に上手い。
ある意味、トランプは典型的な差別主義者でありポピュリストだから、
その分、彼の危険性を指摘するのは容易いことではあるが、ヒラリーの場合、
オバマと同様、自分はマイノリティ出身であり、弱者の庇護者だという主張をしているので、
いわゆるリベラルとか左翼とか中立派を自認する人間にも一定の評価を受けているのではないだろうか?
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上の写真は、アメリカ軍の兵隊と一緒にピースサインを出す、
最高の笑顔を浮かべたヒラリーという印象である。しかし、事実を知るヒラリーの本性が分かる。
実は、写真は、カダフィが惨殺される2日前の2011年10月18日に撮影された。
彼女の周りの男たちは、アメリカ軍の兵隊はひとりもいない。
マフィアのような男たちは、リビア人やアラブ人ではない。
彼らは、アフガニスタン人であり、アメリカの特殊部隊に雇われている傭兵(マーシナリー)である。
この男たちが首にかけている認識カードは、背後の米軍輸送機に乗れる資格証である。
当日ヒラリーは、カダフィー暗殺部隊最高司令官として着任した。
まるでマッカサーのように、思いのままに、防諜作戦を遂行し、
その成果如何で次期大統領の椅子が約束されていることを確信しての満願の笑顔だったのだ。
しかし、ヒラリーと一緒に映っている彼らは、カダフィを殺した後、処分された。
彼らは、故郷のアフガニスタンに凱旋(がいせん)しようとして、
首都カブールの空港に着陸しようとしたとき、タリバーンの反政府ゲリラ(笑)の
ロケット弾で撃墜され、全員、死亡。アメリカによる実行犯たちの口封じである。
http://www.asyura2.com/13/warb11/msg/167.html
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クリントン前国務長官
「リビアのカオスに責任はない」
米大統領選に向けた民主党候補指名争いでトップに立っているクリントン前国務長官は、
14日のサンダース上院議員との討論会で、彼女が国務長官を務めていた2011年、
米国の介入後リビアがカオスの状態に陥った責任について、これを否定した。
クリントン候補は、次のように述べた―
「我々は、あの時、大変複雑で困難な状況にあった。
リビアは、米国があの国に秩序を確立させることを望んでいなかった。
しかし彼らは、自分達の安全を保障する事が出来なかった。」
これに対し、討論相手のサンダース上院議員は
「クリントン氏がリビアにおける『体制の交替』を支持しながら、
ホワイトハウスにはその後の行動プランが無かった」として、彼女を批判した。
一方クリントン候補は
「オバマ政権は、国連の勧告に従ったまでだ」
と反論した。
2011年、リビア国内の騒乱は、内戦へと発展した。
この年の3月、国連安全保障理事会は、
当時のカダフィ政権から平和的に暮らす一般住民を保護するためとして、介入を容認した。
米国主導による連合軍、そしてフランスおよび英国が、リビアを空爆した。
http://jp.sputniknews.com/politics/20160415/1969949.html
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テロリズム terrorism
政治的に対立する個人または集団に対し,
その肉体的抹殺をも含めて,組織的暴力を加える行為をいう。
(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
テロリズム(terrorism)
政治的目的を達成するために、
暗殺・暴行・粛清・破壊活動など直接的な暴力やその脅威に訴える主義。
(大辞泉)
これらの定義に則れば、
アメリカ、イギリス、フランスは正真正銘のテロ国家である。
そのテロ国家が犯した戦争犯罪に対して全く反省しようとしない老婆が
次期大統領として最有力候補となっている。これほど恐ろしいジョークが存在するだろうか?
追記
・瀬長 亀次郎『民族の怒り もえあがる沖縄』(新日本出版社、2016年)1296円
『民族の悲劇 沖縄県民の抵抗』(新日本出版社、2013年)1296円
なお、ヒラリーだけを責めてもどうしようもないので、
「ヒラリーの諸発言は特異というよりもむしろ
過去の政治家や軍人と比べると非常にノーマルなものである」
ということを知るためにも、上の瀬長亀次郎氏の著作をお勧めしたい。
少なくとも池上がわざわざ翻訳した宗教書よりは読む価値があるはずだ。