本日、昭和天皇の弟である三笠宮が逝去した。享年100歳、長生きしたのではと思う。
ニュースでも報じられているが、彼は戦時から日本軍の蛮行を批判していたことで知られており、
戦後は歴史学を専攻、皇国史観とは違う粉飾のない歴史を伝えるため、大学で教鞭を執っていた。
(専攻は中東史だったが)
紀元節の復活にも「歴史的根拠がない」として反対、
生前退位に関しても「死以外に譲位できないのは憲法に反してはいないか」として、
天皇の意思で位を譲ることが出来る「新憲法と皇室典範改正法案要綱(案)」という私案を
昭和21年の時点で独自にまとめていた。ダンスの名手でもあり、教養と気品を備えた人物だったと思える。
普段は安倍政権の顔色を窺ってゴマを擦りまくっているテレビ局も、
今回ばかりは、そのリベラルな姿勢を紹介し、国会に巣食っている極右政治家に対して
非常に婉曲的だが、批判の意を示していた。本当に婉曲的ではあるのだが。
ところで、すでに述べたように彼はネットやリアルに跋扈する誇り高き(笑)日本人にとっては、
まさに在日認定されてもおかしくないような歴史観を持った人物だったのだが、
俺=日本、俺に逆らう=反日という狂った認識を持つネトウヨどもはどう反応しているのだろうか?
そう思って、とりあえず保守速報を覗いてみた。
【訃報】昭和天皇の弟・三笠宮崇仁親王殿下、薨去 100歳
「「津野田事件」ググれ!お前らそれでも保守か!
唯一、「赤い皇族」と呼ばれたお方。ご冥福を御祈りするが……。
中国に洗脳されたお気の毒なお方なんだよ! 」
「赤い宮様やっと逝ったか 宮内庁は紀元節祭とっとと復活させろよ 」
「これで日本が良くなるなぁ」
「中国が持ってきた「大日本帝国軍の残虐性」証拠で戦中語ったり自虐史観が飛びぬけて酷かったお方。
「赤い宮様」と言われてるお方なんだけど、この方の残念な赤さを知らない保守多すぎ。
ご冥福はお祈りしますが、やっとか…という気持ちの方が大きいわ。
皇室の弥栄は心から願っているけれども、盲目に皇族崇拝するのも如何かと思う。 」
非常に正直な人間が何人かいて、ある意味ホッとした。
結局、こいつらにとって大事なのは「いかに中国人や朝鮮人を差別するか」であり、
連中が敬愛しなければならないはずの皇室の人間(彼らの理屈に従えば純日本人とも言える存在)にすら、
上のような態度を取ってしまう。どうでもいいのである。場合によっては敵にすらなる。
こういう誇り高き日本人を気取る連中(その先祖のほとんどは百姓)も凄まじいものだが、
ただ機械的に「ご冥福をお祈りします」と書き込み悲しんでいるフリをする連中もまた呆れたものである。
当たり前の話だが、皇室は各国との友好を深めるために外遊しているわけであり、
そこには中国や韓国も含まれる。暇さえあればストーカーのように中国や韓国の民族主義者の動向を追って、
逐一、どうでもいいことを針小棒大に騒ぎ立て、差別発言をまき散らす極右こそ皇室を軽んじている。
連中が本当に皇室を敬愛しているのであれば、とっくの昔にネトウヨなど引退しているのである。
「中国に洗脳されたお気の毒なお方」など不敬以外の何者でもないが、その辺が特に気にならない様子などは、
こういう愛国者を気取っている連中が本当は何を考えているのかをよく表しているのではないだろうか。
「日ごろ、皇室の意向に反する真似をしている連中がここぞとばかりに臣民ぶるんじゃない」と憤ってしまう。
なお「逝去という表現は相応しくない」とか「さまではなく殿下と呼べ」とか抜かしている連中がいるが、
敬語の使い方としては間違っているわけではない。尊敬語や謙譲語を使わず、
丁寧語だけを使っているからといってその人間が著しく無礼な発言をしているわけではないのと同様に。
そういう些事にヒステリックに反応する連中が明らかに使い方を間違えている
「冥福を祈る」「中国に洗脳されたお気の毒なお方」というコメントに対しては激怒しない。
皇族を自分たちの差別のネタにしか利用できない連中ならではのリアクションだとつくづく思う。
(「冥福」というのは仏教の言葉であり、皇室の信教は神道だから、
「冥福を祈る」というのは不適切な表現である。「心から哀悼の意を表します」が無難だろう)
ニュースでも報じられているが、彼は戦時から日本軍の蛮行を批判していたことで知られており、
戦後は歴史学を専攻、皇国史観とは違う粉飾のない歴史を伝えるため、大学で教鞭を執っていた。
(専攻は中東史だったが)
紀元節の復活にも「歴史的根拠がない」として反対、
生前退位に関しても「死以外に譲位できないのは憲法に反してはいないか」として、
天皇の意思で位を譲ることが出来る「新憲法と皇室典範改正法案要綱(案)」という私案を
昭和21年の時点で独自にまとめていた。ダンスの名手でもあり、教養と気品を備えた人物だったと思える。
普段は安倍政権の顔色を窺ってゴマを擦りまくっているテレビ局も、
今回ばかりは、そのリベラルな姿勢を紹介し、国会に巣食っている極右政治家に対して
非常に婉曲的だが、批判の意を示していた。本当に婉曲的ではあるのだが。
ところで、すでに述べたように彼はネットやリアルに跋扈する誇り高き(笑)日本人にとっては、
まさに在日認定されてもおかしくないような歴史観を持った人物だったのだが、
俺=日本、俺に逆らう=反日という狂った認識を持つネトウヨどもはどう反応しているのだろうか?
そう思って、とりあえず保守速報を覗いてみた。
【訃報】昭和天皇の弟・三笠宮崇仁親王殿下、薨去 100歳
「「津野田事件」ググれ!お前らそれでも保守か!
唯一、「赤い皇族」と呼ばれたお方。ご冥福を御祈りするが……。
中国に洗脳されたお気の毒なお方なんだよ! 」
「赤い宮様やっと逝ったか 宮内庁は紀元節祭とっとと復活させろよ 」
「これで日本が良くなるなぁ」
「中国が持ってきた「大日本帝国軍の残虐性」証拠で戦中語ったり自虐史観が飛びぬけて酷かったお方。
「赤い宮様」と言われてるお方なんだけど、この方の残念な赤さを知らない保守多すぎ。
ご冥福はお祈りしますが、やっとか…という気持ちの方が大きいわ。
皇室の弥栄は心から願っているけれども、盲目に皇族崇拝するのも如何かと思う。 」
非常に正直な人間が何人かいて、ある意味ホッとした。
結局、こいつらにとって大事なのは「いかに中国人や朝鮮人を差別するか」であり、
連中が敬愛しなければならないはずの皇室の人間(彼らの理屈に従えば純日本人とも言える存在)にすら、
上のような態度を取ってしまう。どうでもいいのである。場合によっては敵にすらなる。
こういう誇り高き日本人を気取る連中(その先祖のほとんどは百姓)も凄まじいものだが、
ただ機械的に「ご冥福をお祈りします」と書き込み悲しんでいるフリをする連中もまた呆れたものである。
当たり前の話だが、皇室は各国との友好を深めるために外遊しているわけであり、
そこには中国や韓国も含まれる。暇さえあればストーカーのように中国や韓国の民族主義者の動向を追って、
逐一、どうでもいいことを針小棒大に騒ぎ立て、差別発言をまき散らす極右こそ皇室を軽んじている。
連中が本当に皇室を敬愛しているのであれば、とっくの昔にネトウヨなど引退しているのである。
「中国に洗脳されたお気の毒なお方」など不敬以外の何者でもないが、その辺が特に気にならない様子などは、
こういう愛国者を気取っている連中が本当は何を考えているのかをよく表しているのではないだろうか。
「日ごろ、皇室の意向に反する真似をしている連中がここぞとばかりに臣民ぶるんじゃない」と憤ってしまう。
なお「逝去という表現は相応しくない」とか「さまではなく殿下と呼べ」とか抜かしている連中がいるが、
敬語の使い方としては間違っているわけではない。尊敬語や謙譲語を使わず、
丁寧語だけを使っているからといってその人間が著しく無礼な発言をしているわけではないのと同様に。
そういう些事にヒステリックに反応する連中が明らかに使い方を間違えている
「冥福を祈る」「中国に洗脳されたお気の毒なお方」というコメントに対しては激怒しない。
皇族を自分たちの差別のネタにしか利用できない連中ならではのリアクションだとつくづく思う。
(「冥福」というのは仏教の言葉であり、皇室の信教は神道だから、
「冥福を祈る」というのは不適切な表現である。「心から哀悼の意を表します」が無難だろう)