時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

ソウルに立つ慰安婦像について

2015-11-01 00:14:46 | 国際政治
止まらない慰安婦像建立ブーム。そのうちヨーロッパにも出来るんじゃないだろうか?

今回のソウル市に置かれたものは、いつものに加えて中国人慰安婦像がある
中国人慰安婦に関しては問答無用の拉致連行であり、史料も存在するので、
ネオナチ共も文句は言えないのではないだろうか?それでも言うだろうけどね。


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韓国の首都ソウルの公園に、第二次世界大戦時に
日本軍の性奴隷になったアジアの数万人の女性たちを記憶する少女像が設置された。

ニューヨークタイムズ紙が伝えた。

少女像は、日本の安倍首相の韓国訪問を前に設置された。
安倍首相は1940年代の日本の犯罪を正当化しようとしているとして、
中国と韓国で非難されている。なお少女像に関する作業を行った専門家たちは、
像の設置と安倍首相の訪問時期が重なったのは偶然にすぎないと主張している。

少女像は2つある。一つは韓国の少女で、真剣かつ「非難するような表情」をしている。
その隣にある2つ目の像は、中国の少女で、椅子に座り、膝の上でこぶしを握り締めている。

韓国の朴大統領は10月、日本が「慰安婦」とよぶアジアの女性たちの
性奴隷の事実を認めるよう求めた。朴大統領は、犯罪を認めることが、
慰安婦被害者の中で今も生存している数十人の女性たちの
「断末魔の苦しみを軽減する」助けになると考えている。

伝えられたところによると、今回設置された少女像は、韓国と中国の彫刻家、
そして活動家らによる初の共同作業となった。活動家たちは、
この像と同じものを上海とサンフランシスコにも設置し、作業のために、
性奴隷問題に直面した他のアジア諸国の彫刻家たちも招く予定



ニューヨークタイムズによると、活動家たちの目的は、この運動を地域全体に広げることだという。

続きを読む http://jp.sputniknews.com/asia/20151029/1094176.html#ixzz3q9w4Uvyg
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とっとと法的責任を認めて国家賠償すれば良いだけの話なのに、
いつまでもゴネるもんだから、こういう抵抗運動をされてしまう。


青文字で書いたが、日本軍慰安婦の問題とは韓国だけの問題ではなく、
中国・台湾・フィリピン・マレーシア・インドネシア・オーストラリア・オランダ
に関連する問題だ。更に言えば日本人慰安婦の存在も無視することはできない。

これだけ多くの国と関係のある問題であるからこそ、
ホロコーストと同レベルの戦争犯罪として高い評価を受けている(嫌味です)


日本はまだ、国家賠償は行っていないし、
慰安婦を記憶にとどめる資料館を建造してもいない。
むしろ史実そのものを否認する政治家がウジャウジャいるわけである。

これでは、かえって日本の国際イメージは下がる一方だ。


・追記

どうでもいいのだが、スプートニクの記事では、
なぜか極右の人間のツィッターが紹介されていた。


本人たちは反日に抗っているつもりなのだろうけれど、
実際には、格好のネタにされている。とはいえ、あまり笑えない問題で、
よく観るとニューライトの運動家の発言が利用されている。


コリアンVSジャパニーズという二項対立で語りたがる人間は日韓問わず存在するが、
現実は民族など無視して両国の極右が仲良くつるんでいる有様なわけだ。

この辺を理解しないと、先日紹介した民族主義者のように
「俺は朝鮮人だ。だから日本人を差別してもよいのだ」と語り暴れる
レイシストを「彼の怒りは本物です(キリッ)」と庇い立てする醜態を晒す羽目になる。


私たちが戦わなければいけないのは、人間ではなくシステムであり、
「誰が悪いか」ではなく「何が悪いか」である。罪を憎んで人を憎まずである。

それは向こうにも言えることであり、幸い、慰安婦問題の中心団体(挺対協)は
私が述べたような態度で臨んでいるのだが、中には悪質な民族主義団体も存在する。


こういう他人の不幸を自分が暴れる口実に利用するような
救いようのない団体に対してまで我々がすまなく思う必要はない。

謝罪の言葉は本当に必要な慰安婦や遺族の方のために取っておくべきだろう。


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